婚約者を探すようです。
お久しぶりです、作者の限界社畜です。
更新が一週間以上あいてしまい、申し訳ございません。
会社のクソ上司が仕事押し付けて長期休暇に入り、その対応に追われてました。
始発から3つ後の電車で出社し、終電で帰宅する生活をおくってました。
お待ちしていてくれた皆様、大変お待たせ致しました・
父上に呼ばれ、書斎の前についたとき書斎から父上以外の人間の気配を感じた。
何か話しているようだが、内容までは分からない。
邪魔になるかとは考えたが、呼ばれた立場であるし扉を軽くノックする。
「父上、お呼びになられたと聞き参上しました。」
「ヨワテレか。少し待て。」
「分かりました。」
そういわれ、書斎の前で待つこと3分ほど経過しただろうか。扉がゆっくりと開き母上が出てきた。
「ヨワテレ、ごめんなさいね。お父様と少しお話をしてたの。」
「問題ありませんよ、母上。」
「ありがとう。さ、ヨワテレ中に入って。お父様が待っているわ。」
「はい、分かりました。父上失礼します。」
母上の後に続いて書斎に入ると、少し悩んだ表情をした父上が座っていた。
「来たか...。ヨワテレ来て早々で悪いが本題から話そう。明日から王都に向けて私と行くことになった。」
そういいながら俺に向けて封筒を渡してきた。
「これは?」
封筒には俺の名前が書かれており、王族のみが使える印が押されていた。
「今度国王主催のパーティーが開かれることになった。各貴族家当主は祝福を受けた子供を連れて参加するようにと書かれていた。今年で第二王子のヤクアヤト殿下が祝福を受けたこともあり側近候補や、婚約者を探すのだと思う。」
そう、第二王子懐妊の報を受けてから各貴族家せっせと子作りに励んだ結果、俺の世代は子供が多い。息子ならば側近にするため、娘ならば婚約者にすることで家の地位を向上させるのが目的だが。
「クレセン家としては側近等を目指すつもりはないが、第二王子と繋がりを持っていて損はない。それにお前もそろそろ婚約者を持つ頃でもある。一番の目的はお前の婚約者を探すことだ。余裕があれば第二王子の友人的な立場を確保しろ。」
婚約者か。この世界では祝福次第で長男であろうと時期当主から外されることがしばしばあるため。余程のことがない限り婚約者を作るのは祝福後なのが一般的だ。
過去には幼い時期に婚約者を作っていた時代もあったようだが、婚約破棄の多発や貴族家追放など様々な問題が各地で起きたため一時期、ポケオウイ王国全体で少子高齢化が進んだ。
その為、国王主導で今のような形に落ちつくことになった。
「中々難しいですね。今親しくしている家との関係もあるでしょうし、ヤクアヤト殿下と話す機会を作れるかどうか。今クレセン家がどの家と関係を持っているかよく理解出来ていないので。」
「それに関しては心配するな。王都に行くまでの馬車内で説明するしタグオルをパーティーの間お前に着ける。それに子供達だけの時間も作られるようだし良い娘があれば会話なりするといい。婚約者を決めるのはお前に任せる。親に決まれた結婚などお前も嫌だろう。」
婚約者の決定権を俺に委ねてくれるのは、父上が祖父に反抗する形で母上と結婚したのが関係しているだろう。多くの家は地位向上や権力を持つための政略結婚を考えて婚約者を決めている。しかしそういった家は乗っ取り騒動や不倫、愛人問題などトラブルが発生しやすい。
それが嫌で父上は学園で知り合った母上と恋愛結婚することになった、と昔酒に酔った父上から聞いた記憶がヨワテレの中にある。
「出発は明日の朝からだ。準備等を済ませておけ。」
「分かりました。急ぎ準備しますので退席致します。」
「急な連絡ですまなかったな。」
「いえ、問題ありません。」
父上と母上に頭を下げ書斎をあとにする。
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