『血統魔法』について調べます その2
更新遅くなり申し訳ございません。
次話投稿致しましたが、ストーリーの関係上短めです。
俺がヨワテレに転生したから一週間が経過した。
この期間父上と共に、『血統魔法』について色々調べていた。
結果から言えば俺はクレセン家とマシャルト家両方の『血統魔法』を受け継いでいた。
クレセン家の『血統魔法』は検索と分析といい、父上は情報を視る力と言っていたが正確には物体や事象について検索することで情報を知る力と物体や事象がどのような構成されいるか知る力となっている。
何せ最後にクレセン家の『血統魔法』が発現したのは五世代前らしく詳しいことは父上も知らなかったようだ。
例えばある剣に対し『血統魔法』を使うと製作者や製造時期、性能や付与された能力といった情報と、製造に使われた材料についてや鋳造温度やタイミングなどを知ることが出来る。前半部分は『鑑定』という才能に近い部分があるが、後半部分は類似する才能は発見されていない。
この力を使えば失われた製法で作られたとされる遺物を再現することが出来る可能性がある。
遺物には失われた四肢さえも再生する超回復役である万能の霊薬や、装着させた対象を思いのままに操ることが出来る隷属の首輪などがある。
万能の霊薬はその効果から求める人間は多いが、迷宮で極々稀にしか発見されないことから大変高価で取引されいている。万能の霊薬一つで小国丸々買えるレベルである。
隷属の首輪は禁止遺物に認定されている危険物であるが、求める人間は後を絶たない。
こういった遺物を再現し、独占することが出来れば圧倒的な地位を確立することが出来るし、死亡フラグ回避することが出来る。
一方でマシャルト家の『血統魔法』は現当主も発現しているためほぼ違いなくあっていた。重力支配の名で、その力は指定した範囲や物体に対して0から100倍まで任意の重力をかけることが出来る。
単純に攻撃手段として使えるだけでなく、以前考えた通り物流にも活用できる優れた魔法であった。ちなみに、母上の実家であるマシャルト家の現当主は軍の輸送責任者も兼任しており戦時では重量級兵器の輸送や食力の輸送で大活躍したらしい。
「しっかし、こんな強力な『血統魔法』をを2つも持っているのに、何故原作のヨワテレはあんな事になるんだ...。」
今のスペックを知れば知るほど、原作のヨワテレの結末に疑問を覚えていく。普通に生きて行けば恵まれた人生を歩めたはずなのに何故失敗ばかりして追放されてしまうのか。
そう考えていると、タグオルから連絡が来る。父上が俺を呼んでいるという内容だった。
特に予定もなかった俺は多少身だしなみを整えて父上の書斎に向かった。