俺だけ悪徳貴族に憑依したようです。その4
一応この回まで説明的な感じになっています。
次話から物語が動きます。
因みにステータスにあったアルファベットは以下の通りです。
H 体力及び生命力 これが0になると死にます
A 攻撃力 物理攻撃の数値です。
B 防御力及び耐久力 物理防御の数値です。
M 魔力 魔法等を発動時に消費。0に近づくにつれ意識が遠くなります。
S 速度 すばやさのことです。
全知の書
ランク 最下級(潜在ランク神級)
所有者 ヨワテレ・クレセン
性能 究めれば魔王クラスすらも倒すことが出来る神器。所有者の力量によりそのランクをアップさせる成長型神器。未開放スキル多数あり。
スキル チャージ 譲渡 コピー(残ストック5) 契約 魔法転送
「これはなかなか当たりの神器!!」
現在のランクは一番低い最下級ではあるが、横に潜在ランクとして神級と表示されている。
性能も究めれば魔王クラスとも戦うことが出来、かつ討伐も可能とは原作に出てきたなかでも上位に位置するものだ。
スキルも五つあり、スキル数だけ見ても優秀である。
「なぜ、この神器を原作では出てこなかったんだ?使いようによっては主人公達にも渡り合えるはずだが...」
ヨワテレ自身が神器を使いこなせていなかったのか、それとも神器を究めることをしなかったのかは分からないが高スペックなのは間違いないのだが。
ちなみにスキルの効果は以下の通り。
チャージ 神器を持った状態で「チャージ」と唱えれば指定した分だけステータスの数値をストック可能。一時的にステータスは下がるが半日経てば回復する。「解放」と唱えれば指定したステータスをこれまでストックしてきた分を一時的にステータスに加算すること出来る。
譲渡 チャージしたストック分を他人・武器等に渡すことが出来る。ただし加算される時間は自分で使用する時間に対し半分の時間のみ。
コピー コピーしたいものを見ている状況かつ神器を持った状態で「コピー」と唱えれば神器内にデータとして追加される。魔法等も可能だが使用には魔力が必要。生命体及び固有スキル・固有才能は不可能。上限値を超えてのデータ保存は不可能。新規で保存する場合は別のデータを削除することで可能
契約 神器を持った状態で契約と唱えれば相手と契約が結ばれる。条件等は都度指定しなければならない。【可能契約・・・取引契約 従魔契約】
魔法転送 発動した魔法を指定した距離もしくは契約した従魔の元に転送することが出来る。指定距離はランクに依存する。【現在可能距離50M】
「単体でも十分使えるが、これらは複合することでその有用性は上限なく高まっていく。」
俺自体が使える魔法は『血統魔法』のみだが、コピースキルを使い属性魔法を神器内に保存すれば魔力消費と引き換えに俺も属性魔法を使うことが出来る。
物理攻撃かつ近接手段の刀術しか持たない俺にとって攻撃にしようすることが出来る属性魔法を使えるように成るのは大きい。<クラス皆でこの世界を生きていく>。では魔法攻撃しか効かないモンスターも存在するため魔法を使えないと詰む場面が多々ある。
チャージスキルを使い、寝る前にその日使わなかった魔力や体力等各種ステータスをストックしておけば、緊急時に一時的なパワーアップし窮地を抜け出せる可能性も出てくる。譲渡スキルも併用すれば自分以外をパワーアップすることが出来るため部下たちの戦力アップも図れる。
「この神器、ランク最下級の割にスキルが強いな。神器ランクが上がっていくにつれ更に強くなると思うとワクワクが止まらない。」
神器に加え、『血統魔法』の力次第ではあるが今世界を十分に生き抜くことが出来る。
「名誉とか名声はいらない。クラスメイトの皆と合流することをひとまずの目標として、この世界で生きていきあわよくば元の世界に戻れるように頑張ろう。」
いきなり「おれおれ!三日月大河!覚えてる!!??」って言っても信じてもらえないと思うけどな。
クラスメイトとの再会時にどうするべきかも考えなければな....。
次話では『血統魔法』が明かされる予定です