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70.それから

 ──


 それから……街に戻った僕らは、魔王を倒した英雄として大勢の人から崇められた。


 多くの報酬も受け取ったけれど……当然、魔王討伐は大勢の冒険者が協力してくれたから達成出来た物だし……それに、元勇者の現状も見てしまったしな。


 ああはなりたくはないと思った僕は、その貰ったお金を全て街の復興に使ってもらうようにしたんだ。ちなみにシンもそうしたらしい。


 ミミルさんは、怪我した冒険者達の治療費に……余った分は冒険者に山分けするらしい。


 ピエールさんはと言うと、借金返済に充てるらしい。そして余った分は婚活費用にするって言ってた……


 いや、別に人のお金の使い方にグチグチ言おうだなんて思ってないけどさ。婚活に幾ら注ぐつもりなんだろうな。


 ……で、ハンナさんについてだけど。ハンナさんの正体は僕の考えていた通り、予知能力者だったらしい。


 それで世界が魔王によって支配される予知を見たハンナさんは、その未来を変える為に僕に魔剣を見つけさせた。


 そして誰にも知られないように、未来を徐々に修正していったみたいだ……魔王の仲間になるフリをしたのもそのタイミングだったらしい。


 僕がもっと早くに気が付いていれば、ハンナさんの力になれたのにな……まぁ。無事に終わったからいいのかな?


 そんなワケで、ハンナさんの無実も無事に証明され……いつもの生活を送れるようになったみたいだ。本当に良かったよ。



 僕は僕で、大きなニュースがある。実はあの後、ミミルさんからギルド全体のリーダーの座を受け渡されて……僕は名実ともに最強の冒険者になったんだ!



 …………いや。やっぱり『僕ら』かな?





 そしてもう1つ大きなニュースがあるんだ。




 僕……結婚します。




 誰と? ええ。ハンナさんとです。


 実はずっと惹かれていたんだけど……全ての出来事を知ってから、より一層惹かれるようになって。命を懸けて僕らを護ってくれたハンナさんを……今度は僕が護りたいなって。強く思ったんだ。


 それで……当たって砕けろの覚悟で求婚したら……まさかのおっけー。何回も確認したよ。


 そしてその事をみんなに報告したら、祝福してくれて……本当に。本当に僕は、これ以上ないくらいに幸せだったんだ。


 ──


 それから1年後。


「アルくーん! 今日は帰って来るのー?」

「うん、今日はクエスト2つだけだから、明るい内には帰って来れそうだよ」


 僕がそう伝えると、彼女は満面の笑みで喜んだ。


「やったー! それじゃあ、夜ご飯は美味しいもの作っておくね!」

「ありがとう。嬉しいよ、ハンナちゃん」


 そんな会話をしつつ、外に出る準備をしていると……


「今日もお熱いなぁ……それ飽きねぇの?」


 僕の腰元から嫌味の声が。


「うるさいよシン……と言うかシンは人間に戻る気ないの?」

「あー。あれはもういいよ。勇者のヤローもぶん殴ったし……あの身体だと痛みも感じるしな。何だかんだこれが1番楽なんだよな」

「あれだけ人間に戻りたがっていた人の言葉とは思えないな」


 僕がそう言うと、シンも「違いねぇや」とゲラゲラ笑うのだった。


「……まぁ。結局僕も、これが1番落ち着くのかもな」

「アル? 何か言ったか?」

「別にー?」


 僕はとぼけながらも、その唯一無二の相棒の身体を撫でてやった。

最後まで読んでくれてありがとうございます!!

拙い文章でしたけど、楽しんでもらえたのなら幸いです!! よかったら評価やブクマ等是非!!


次回作も良かったら!! 是非!!

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