愚か者共は驚愕して恐怖する さん
魂の叫び(笑)
「もうマジでいい加減にしろや好きじゃないって言ってんだろうがふざけんな。私の好きな人はすぅちゃんであってあんたじゃないんだよどんだけナルシーなんだよそんなイケメンじゃないだろ好みじゃないんだよ。なんでそんな阿呆でバカなのそんな奴好きになるわけないじゃんなのに好かれてると勘違いとかマジふざけんなーーーー!!!!」
ビリビリと空気が震える。怒りの叫びに魔力が乗って威圧がかかった。
ふう、ちょっとスッキリした。ストレスはよくないよねー、あまりの怒りに魔力漏れちゃった。
真っ青な顔の愚か者共は、膝が笑っても泣いても座ることさえできない。させる必要あるの? ないね!
「だから、今度私になんかしようとしたら、その時点で潰すから」
どこを? なにを? ヤダなー、私が知るわけないじゃーん。
言霊っていうか、呪いというか、まぁそんな感じのものを阿呆騎士に施す。半永久的に阿呆騎士の魔力で巡る仕様なので、本人が行動に出るか、口にした時点でアウト判定です。
一生怯えて過ごすも良し、私のことを忘れて過ごすも良し、どうでもいいので後は放置予定。
「あ、でも真実は噂として流されるから、まともな縁談、くるといいね?」
この辺は宰相夫人と騎士団長夫人が、とてもいい笑顔で請け負ってくれた。確実に知らない人はいない状況が出来上がるだろう。
「は、え、あ、あ・・・・・・」
「ハリェス嬢、アレは」
言葉が出ない阿呆騎士の隣で、顔色は悪いけど、まだ倒れられない師長が問いかけてくる。
ですよねー気になりますよねー遅いんだよ阿呆が。
「言ったでしょ? 宰相閣下と夫人管轄です」
今頃、父親の伯爵も呼び出されてるだろう。なんせ伯爵の名を使って、伯爵家の使用人を動かそうとしたんだから、あの人。
それでやろうとしたのが魔術塔所属の小娘の誘拐、さらに未遂。全部詳細に把握されてて、逃げ道すら潰されてる。
切り札は宰相閣下の手にしかない。伯爵詰んだねー。
まぁ、リークしたの私なんだけど。
あれやこれや私に仕掛けようとして、全部スルーされてムキーってなってたのは知ってたんだけど、まさか誘拐まで話が飛ぼうとは、私も思わなかったよ。
「本人は認めてないそうですよ? 魔術師長夫人になにするんだ、と怒ってるそうで」
「・・・・・・宰相閣下に面会を、し」
「呼ぶまで来なくてよろしいそうです。ややこしくなるからって」
「・・・・・・・・・・・・」
「中途半端に庇うから、あんな増長するんですよ」
少なくとも、未来の魔術師長夫人に対する態度ではなかったし、婚約者に対する言葉が圧倒的に足りなかったことを反省すべきなんじゃないの?
コミュ障にも程があるよねー。まったく。
さて、続き書かないと(笑)