凪桜さんと里桜さんから見るヤンデレ1歩手前の弟への考察
サブタイトル詐欺です。
凪桜さんと里桜さんは双子の姉妹である。
間中家の長女と次女で、4人兄弟の真ん中であり、間中家父に(外見も中身も)1番似ていると言われている。
兄は両親の良いとこ取りだがおっとりさんで、弟は幼なじみのひなちゃんに限りヤンデレ1歩手前の次世代魔王である。
ひなちゃんには申し訳ないが、弟の執着はパネェので諦めて欲しい。
まぁ、ひなちゃんに惚れ込んでいるのは双子も変わらないんだが。
双子が4歳の頃、事情があってしばらく一緒に暮らした事があるのだが、弟はその時にひなちゃんに落ち、双子も落ちた。好みが一緒らしい。
あんなかわいい妹欲しい。朱桜の嫁になりゃいんじゃね? 頑張れ朱桜! となった。ちなみに、兄はのほほんとひなちゃんを懐柔していた。ほやん、と笑うひなちゃんかわいい。うらやまけしからん、兄。あと朱桜が怖いから程々にして。
そんなこんなで、高校生になったひなちゃんは間中家に下宿することになった。いぇーい!
理由は重いがひなちゃんが笑える環境が1番だと、ひなちゃんの姉のはなさんが言った。
双子とはなさんは同じ大学だ。てか、同年代の幼なじみはみんな同じだけど。
双子ははなさんの相談相手でもある。
はなさんは、子供の頃ひなちゃんを傷つけたことを覚えてる。反省したし、仲直りもした。ひなちゃんのステルスは、姉にも作動する無差別なのだ。
子供だからで許されない。とはなさんは言う。けど、あの時はなさんは5歳。育児に疲れきった母と、無能の父となにしても泣く弟のフォローをしていたはなさんが疲れて、ステルスのひなちゃんを認識できなかったのも無理はない。
普段は大丈夫なのだ。あれ1度きりで、はなさんがひなちゃんを見えなくなることはない。それはひなちゃんもわかってる。むしろ自分のステルスのせいで、と申し訳ないと思ってることを、はなさんも双子も知ってる。
だからこそ、城田家ではダメなのだとはなさんは主張した。ひなちゃんが気をつかいすぎてしまう家では、ひなちゃんが疲れてしまうと。
双子はそれははなさんも同じだろうと言った。城田家は、家族なんだけどどこかおかしい。子供達も大人も気をつかう家で、誰が休まるのか癒されるのか。
誰が悪い訳では無い。努力をしていることも知ってる。けど、皆が皆1歩引いている。その現状に神経質な弟のなつるがイラついている。なつるが産まれたばかりの事を知らないのだからしょうがないのだが、なつるの苛立ちはひなちゃんに向かった。
「お前のせいだ」と。
それを聞いた双子は殴り込みをかける所だった。どす黒いオーラが爆発した朱桜の方が早かったけど。どっちも父に止められたけど。
父は城田父と友達(本人非公認)で、母同士も小学生からの幼なじみだからと、城田家のあれこれに介入しているけど、本来は家族で解決すべきことだと城田父を説教してるらしい。
はなさんは、父はあてにならないから真桜ママに、ひなちゃんを預かってもらえないかと相談した。しぃパパと真桜ママとはなさんとの三者面談の内容は、双子には教えてもらえなかった。
結果的にひなちゃんは間中家に住むことになったので、猫っ可愛がりして家に永住してもらうつもりである。
ひなちゃんに足りないのは無償の愛情だと真桜ママが言ったから。
ちなママの愛情がないわけではない。でも、思春期真っ盛りのなつるに意識は奪われっぱなしである。空気読める子のひなちゃんは我慢ばかりに双子には見えた。
だから、甘やかしてあげたいのだ。もちろん、はなさんにも癒されて欲しい。大事な幼なじみだもの。
今日も打倒城田父を合言葉に、双子の城田家姉妹への愛情の押し売りは続く。
魔王の弟? 知らね。いつかひなちゃんを奪って行くのだから、今は姉達に譲るべきだと双子は声高に主張するのだ。
ワガママは姉の特権なのである!
朱桜くんへの考察、出ませんでしたね(笑)