幕間 執事長による裏補足
さらにぐだぐたになった気が(笑)
いつも亀更新ですみません。
前回のトール父による話が不完全燃焼だったので、今回執事長に補完していただこうと思う。はい、登場!
「執事長です」
レンさんの父と同年代、幼なじみでもある執事長はオールバックよりも前髪ありな方がカッコいい、ノリ突っ込みも完璧な人である。父より頼りになるかもしれない。
「なんで前髪おろした姿をご存知なのか……。いえ、申し訳ありません、あれは本当に頑固者でして」
頑固すぎるわ。てか、妄想入ってるんじゃね、あれ?
「ミリーヤにも同じこと言われておりましたね」
ミリーヤに言われても理解してないのかー、バカだなー。
「貴女が、トールのためにあれを怒鳴りつけたのは、ミリーヤのためでもあったのでしょう? ミリーヤからもトールからも聞きましたよ」
なんのことかなー。てか誰だって思うでしょうよ、あれじゃ。ミリーヤの旦那さんが家庭を省みない奴だなんて最悪じゃん。仕事だけできても、私は認めない。
「おかげで、トールは父を越えようとしています。今は全てを吸収して良き執事になる努力をしております。母親との関係も良好で、将来は貴女の執事になりたいそうですよ?」
いや、姉さまの執事になりなよ。ラストルじゃ不安だし。将来有望な執事は歓迎だよ、味方は多いにこしたことはない。
「ミリーヤもナディアナもトールもラストルも、皆貴女に仕えることを望んでおります」
えー。私は人を使える人間じゃないんだよ、欲深だから。
「貴女はそのままでよろしいかと。正直、産まれがあれなので、上手く別館に隔離できたと思ったこともありましたが」
隔離って……正直だなぁ。まぁ、仕方ないけど。あの女の血が入ってる時点で人格から疑うもんなぁ。兄はともかく、姉さまがまともなのが救いだろう。
「しかし、貴女は大人かと勘違いしそうなほど、子供らしくない。旦那さまより頼りになると思った自分がいたことに驚きです」
いや、それは私も驚くわ。なに子供に頼ろうとしてるのさ。まぁ、驚きで思考回路がおかしくなったんだろうけど。まさか父の娘だったとは誰も思うまい。私も衝撃だったさ。
「貴女のお陰で、旦那さまは休息を覚えられました」
人は寝なきゃ死ぬのにねぇ。あのアホ父、メンタル弱すぎだったわ。今は鋼だと思うけど。
「そんな貴女だから、少ないけれど味方は信頼できる者だけでしょう?」
確かに、みんな信頼も信用もしてるけど。
「ご令嬢としては、まぁその猫を大事にとしか言えませんが、この1年で成長されましたし大丈夫でしょう」
暗躍の方が楽だよねー。表でご令嬢笑いなんて顔ひきつっちゃうもんなー。
「これからは姉君とお茶会に出席されることも増えますので、笑顔を絶やさず精進下さいませ」
えーーーー。
「マナー講義、増やしましょうか?」
結構です!
次回からは少し動く予定ですので、これからもよろしくお願いします。