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魔導師さんは暗躍する

この世界、雪降るのかな。

 魔王とは前任者がこの世界からいなくなる(亡くなる、もしくは消滅。どちらにせよ存在が消える)と後任が選出されることになってるらしい。


 詳しく知らないけど、早くチヤホヤされたくて(されないと思う)急げと言う国王。面倒な人間サイドの都合で、魔王が代替わりした(する?)ことが知られる前に、魔王討伐が成功したことが発表された。


 予想通り、他国の反応はイマイチ。勇者もとい魔導師さんのお披露目パーティーへの参加も断られている状況。ですよねー。


 どうも。問答無用でパーティー参加が決まってたレンさんです。



 魔導師さん達は、無事に帰国した。神官さんは王宮到着後に倒れてしばらく寝込み、阿呆騎士は自宅に戻るなり失神したそうだ。魔王討伐よりその後が修羅場である。


 魔導師さんの最後の報告書には、いくら脳筋の阿呆の騎士()でも、ちょっと同情してしまったと書いてあった。


 そりゃ無事に帰れたと思ったら(一応)新婚の妻は身重で、家族総出で跡継ぎバンザイフィーバータイムに突入中。その妻は反抗期真っ只中にも関わらず、お姑さんからしつけ直されてるときた。


 しかも、お姑さんの常識は偏ってるからまともなしつけとは思えないと、美魔女夫人達が言ってたし。いや、阿呆騎士にも常識はないだろうから、そこは問題じゃない。


 女系家族にさらに嫁。女だらけの屋敷に阿呆騎士の父親は寄りつかないそうだ。姦しさにも限界があるよね。


 仕事してた方が平和だろうな、阿呆騎士。私は同情しないけど。する必要はないし、私は非常識一家の被害者だ。阿呆騎士も自分がされたら気づくものもあるかもしれないね。


 魔導師さん達が同情するのは止めないよ。これは私の問題だから。感情は自由だし。



 さて、そんな感じで魔王討伐は発表された。魔導師さん改め勇者に戻った彼から、報告書とは別にお手紙をもらったのは、パーティー開催が決定した頃。


 パートナーへの申し込みでした。マジか。


 え、いいの? いや、お互い顔も知らんでしょう? とワタワタしてたら、手紙に続きがあって。


 勝手ながらこちらでドレス他を用意させてもらった。承諾してくれるならそのドレスで出席してほしい。嫌なら他のドレスでかまわない。


 魔導師さんは勇者の代理だから、私からはすぐわかる。だから、あちらはドレスで見つけられるってことか。


 報告書もそうだけど、手紙も丁寧に書かれてるし、内容もこちらを気遣うもの。ドレスまで贈ってもらったのに、会わない方が失礼。


 参加するしかない状況に、なんか外堀埋められた気がしたのは、私だけだろうか。



本編も残りわずかになってきました、よね?

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