high-five30ex.《パラパラ星空図》
《high-five09関連》
伊立シビックセンターB1F。
科学館や天球劇場へのエレベーターは、
ここから発着する。
エレベーターはロケットの打ち上げを模して、
カウントダウンの音声が流れる。
階数表示と共に標高も示される。
エレベーターの壁はガラス製だが、
エレベーターホールに囲まれているため、
外の風景は見えない。
その代わり、
壁の内側に宇宙のイラスト・画像が所々施され、
ワクワク気分を盛り上げる。
B1F科学館入り口。
チェックインカウンターで年間パスポートを示し、
天球劇場の観覧整理券を受け取る。
その奥にあるのがミュージアムショップ。
林檎(1999/10/26)と晴貴(1999/9/30)はそこで、
それぞれの星座、
さそり座とてんびん座の、
『3Dクリスタルストラップ』を買った。
林檎はお兄様(1998/7/7)のために、
かに座のストラップも。
後日、
晴貴はてんびん座とかに座のストラップを買い足す。
てんびん座は遥香(1999/9/30)に奪われ、
かに座は媛貴(2004/7/5)が欲しがって駄々をこねた。
放っておくと、
近所の妹分たちや、
母さん軍団まで欲しがるので、
口封じのため早目に手を打つ。
しかし、媛貴の宣伝効果は抜群だった。
晴貴は毎月、
プレゼント用のストラップを購入する羽目に。
林檎は同情。
でも、みんな仲が良くて、楽しそうだね。
年末には『星空手帳』と、
『日めくり星空ごよみ365日』を購入した。
手帳は葉書サイズ、
日めくりはそれより一回り大きい。
プラネタリウムの開演時間までは、
科学館やロビーで過ごす。
「南十字星って、琉球県なら見えるんだね」
「修学旅行で行くのは1月下旬だから、
この図でいうと午前3時頃なのかな?」
二人で「星空手帳」の付録を見ながら、
あれこれ星空談議。
「プラネタリウムなら見る事できるよね?」
「そうだな、リクエストしてみよう」
時折実施される、
来館者へのアンケートに記入した。
『南十字星が見たい』
『再来年、1月下旬に修学旅行で訪れます。
琉球県で見られる星空が見てみたいです。
よろしくお願いします』
ある夜、林檎から電話がかかってきた。
「一緒に『日めくり』買ったよね、
わたし発見しちゃった!
下の星空図になっている所、
パラパラ漫画みたいにめくってみると、
星座がリアルに動くの!
月と惑星の動きなんて秀逸!」
早速、101号室に行き、確認する。
『日めくり』はとっくに、
遥香の家のリビングへ持ち去られている。
試してみると、
確かにアニメーション。
めくった紙も媛貴が保存していた。
一年分を合わせて見ると、
ハンディプラネタリウムだ。