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トカゲ生!?

あああ……びっくりした!!!

でかいトカゲから逃げ出した俺は、狭い通路を見つけて潜りこんでいた。上下に壁があると落ち着くなやっぱり。

一体なんだって言うんだ。寝てただけだっていうのに、起きたらトカゲの卵に囲まれて、でかいトカゲに見つかって。

寝てただけ……ん?寝てただけ?だったか?

昨日の行動を思い出してみる。

そうか……俺、屋上から落ちて……。落ちたのに、生きてる?

怪我がないか体を見てみる。起きてからそんな余裕もなかったからな。

尖った爪の生えた手、白く柔らかそうな腹、鱗の生えた尻尾…………敵か!?

と思ってその場でぐるぐる回ってみるが何もいない。

俺か。俺だよな。こんな変な体になってるけど。手を上げれば目の前の爪の生えた手が動く。尻尾も動く。

この姿どっかで見たような。さっきもなにも、さっきのトカゲとそっくりな尻尾。手足。体。


俺の体、トカゲになっている。


冷静に考えたらおかしい。おかしいよな。おかしいけど……なってるもんは仕方ない。

冷静ではないのかもしれないけど。そりゃまあ、いきなりこんな事になって、冷静になれなんてのは無理だ。

でも、あれだけ長い時間落ち続けていた時に何かおかしいってのは分かってたしな。あのまま落ち続ける人生よりはマシだろう。

人だったってどうせ喋れないんだ、トカゲだったとしても同じだろ。はは。


自分の人生とこれからのトカゲ生を考えて憂鬱になったりする内に、なんだか腹が減ってきた。

そりゃそうか。俺、動物だもんな。食って寝るしかないもんな。

何か食えるものがないか探してみよう。


狭い通路を出てすぐに見つけたのは小さな白い芋虫だった。

これでも、ないよりはマシかな。マシだよな。

手で押さえつけて直接食べる。


【ベビーキャタピラーを倒しました】


…………お。そーいえばさっきもこんなのあったな。

気のせいだったかと思ってたが、何度か試してみよう。




【ベビーキャタピラーを倒しました】

【ベビーキャタピラーを倒しました】

【ゼリーワームを倒しました】

【ベビーキャタピラーを倒しました】




どうやらこのメッセージは何かを倒す度に出るものらしい。

虫を食うだけでモンスターを退治している気分になるな。

この幼虫は別に美味いものではないが、不味いと感じる事もないのが救いだ。

もぐもぐパクパクと食べている内に、メッセージが変わった。




【レベルアップの条件が整いました】




ん?レベルアップ?

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