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ワカラズヤ
視点あこはに変わります。
「スザ……ク……?」
何故スザクがわたしの足下に片膝をついているのか……?
直前の記憶が曖昧だ……。
スザクは直ぐに立ち上がる。驚く程柔らかな笑みを浮かべる。
「大丈夫だ。きみは少し疲れているみたいだし、ちょっと休もう」
「スザク、あの……わたし?……」
「心配ない。きみには神様が降りていただけだ」
「神……様?」
「そう。メーガル神だよ」
「メ、メーガル神!?」
「ああ。きみは巫女様だからな。いまは混乱するだろうけれど、時間が経てば何があったか思い出せる筈だ」
「そ、そんなぁ……」
わたしは地面にしゃがみ込む。
身体中の力が地面へ抜け落ち吸い込まれていく。
「……少し、ひとりにして」
スザクが黙ったまま立ち去る気配がした。
わたしの眼には涙が浮かんで来る。
ああ、好きなひとに会いたい……。
この、運命をどうしようも出来ない。
わたしは巫女様になるのか。
わかりたくない。
この恋はわたしの執着でしかないのか。
わからない。
わたしは本当に巫女様なのか。
唯、この顔を覆うわたしの掌が真実だ……。
「この想いをどうにかしてよ……」
かすれた独り言がわたしの鼓膜を揺らし空気に溶け消えた。




