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ランデヴー

スザクさま視点です。

 成宮あこはの巫女姿に僕は驚いて息も出来なかった。

 生まれながらの巫女様だと云われても疑えない。

 僕の選んだ子で合っていると神から祝福された気がする。

「きゃっ」

 僕を見て巫女様は悲鳴を上げ、羅名の後ろに隠れる。

「巫女様……」

 羅名は困り顔だ。

 僕は何故かいらっとした。

「巫女様」

 僕が低い声を出すと彼女の肩がびくっと震える。

「二度云わせるな? ここが終着だなんて誰も云っていない」

「……」

「羽仔。いるか?」

「は」

 その背後から聞こえた声に巫女様は振り向く。

 彼女が息を呑む音が伝わる羽仔の見かけは異様だ。

 翡翠色のボブカット、左が青、右が赤の瞳、オッドアイだ。

「羽仔、羽」

「は」

 途端、片方を青、もう片方を赤のリボンで飾られた翡翠色の羽が僕の背中に生える。

 僕は羅名へ視線を移す。

「羅名、連れて行きたいのは山々だけど……」

「はい……羅名はとっておきの切り札ですから? 留守番は十八番オハコです」

 しおらしく俯く羅名は何故か嬉しそうだ。

 訝しいが取り敢えず定句通りに謝っておく。

「すまないなー」

「はいっ。帰って来たら巫女様とのランデヴーをタップリ聞かせてくださるならっ!!」

「羅名……っ」

 真っ赤な顔であこはが口を挟む。

 僕も一瞬否定しようと思ったがめる。

 遊ぶ事にした。

「羽仔、行くぞっ」



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