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ちょっとした補足

 本編でほとんどの人が気づいてくれてなさそうなちょっとしたところの補足説明を少ししようかと思います。

第五話 情報収集から

>「えぇ、ひm……殿からいつも餅を焼く時は呼び出されていたもので、同期から  は酒の席で必ず焼き餅太兵衛、餅焼き貧兵衛などとからかわれますよ」


 餅を焼くから焼き餅太兵衛はわかるけど、なんで貧兵衛なの?という点ですが、諺に魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよというものがあり、また、太兵衛の暮らしぶりが悪いことも相まって諺をもじり同僚からからかわれています。


 氏治もこれを意識して太兵衛にいじめられて可哀そうだからと焼き魚をお裾分けしています。


第二十三話 沈黙の忍城から

>「あら、臆病風に吹かれてここまで流されたどり着いた常陸の鬼は、鬼なだけに  口ばかり大きいのですね。でも大丈夫ですよ。私たちがいれば竜に翼を得たる  如し。貴方たちはすぐにお払い箱になるでしょうから戦場の陰で風になびくス  スキを相手にしているといい」


 一般的には虎に翼を得たるが如しですが、竜という使い方もあり、長尾家が越後の龍で知られていること、その宿敵が虎と称されていることに気を使って竜に翼を得たるが如しとしています。


「風になびくススキを相手にしているといい」は落ち武者は(すすき)の穂にも怯ずという諺をもじって「あなたは用無しだから戦場の端の薄の穂とでも戦って勝手におびえてるといいわ」と、氏治、割と口汚く罵ってます。自分のことは棚に上げて……


あとは、「臆病風に吹かれるような貴方たちなのだから、同じく風になびく薄のようにコロコロと主家を変える雑魚共(小山・結城など)でも相手にしてればいい。その程度の敵がお似合いだ」といった意味合いで取ることもできそうですね。

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