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プロローグ
愛は生きる原動力になる。
手垢にまみれてはいるが、この意見には大方の人々が賛成するだろう。
とすると愛はその感情を持つ者の為だけに存在しているのだろうか?
ならば、愛という感情を持たない、あるいは「持て」ない人間はどうして生きていくのだろう・・・?
愛の対象が人間であろうとそれ以外の生物であろうと、この一瞬以外同一ではあり得ないのにどうして愛し続けられるのか?ただの石ころであったとしても分子レヴェルでは変化するというのに。
それは「鈍感さ」ゆえか、「強さ」なのか?
そうであったとしても私は、あなたは、「愛は尊い」と言えるのだろうか?