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第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品

本物より有名になった偽物

作者: 東の関脇

人見知りがキツイ引っ込みじあんな私。

匿名で次々と描いていったけれど、話題になったのは、「あの絵」ダケだった。

さっぱりダメだなぁ〜と思っていた、ある日。

知らない誰かが、唯一、話題になった「あの絵」を私より上手に描いて見せる動画を投稿して、「自分が描いた」と言って有名になっていた。

次々と「あの絵」のような雰囲気の絵を描く動画を投稿して、話題になっていった。


「偽物」が有名になっていく有り様に、『「本物」ってなんだろう』と「あの絵」を眺めながら、自問自答するのだった。

しかしながら、答えのようなものを特に何が思い浮かばないでいたところに、1通の手紙が届いた。


差出人は、「偽物」を描いた人物からだった。


慌て開封したけれど、動画投稿サイトのアカウントとパスワードらしき記号の羅列が書いてあるダケだった。

不審に思いつつログインしてみると、動画が1本投稿されていた。

投稿された日付けは、30年後。

怪しさと興味がないまぜながら、再生。

偽物を描いた人物が、『今は本物について考えても何も思い浮かばないだろう(笑) そのまま、じっくり考え続けていれば、自分なりの回答が得られる。それまでは、ひたすら描き続けろ。 ・・・』と言ったところで、砂嵐になって動画は終わった。


言われるまでもなく、絵を描き続けることしか能が無い私。

ただただ描き続けた。

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