第二話 驚き
う〜ん…ここは…?確か暗い所に急に光が差し込んで、そこに向かって歩いて行くと、何故が急に意識が飛んだんだよね。ま、何もないならいいけど…えっ?歩けない!?しかもちゃんと喋れん!
「あ…う」
「おっ?目が覚めた!おはようルト〜。よく眠れまちたか〜?」
えっ?誰この人?目の前にはベリショートの黒髪、黒い瞳、整った顔のイケメンが自分?に話しかけていた。ルトって誰?もしかして俺?いやそんなわけないよな〜…。
「パパの事を分かりまちゅか〜?」
「あ…」
いや知らんよ!本当に誰ですか!でも何となく予想はついた。この動けない体、上手く喋れない言葉。答えは簡単、赤ちゃんになってるやん!何でだよ!訳わからん!
「おー!分かるのか!」
「あう!?」
急に持ち上げられビックリした竜馬は、変な声をだしてしまった。
急に持ち上げられたからびっくりしたわ!たく…何だよここは…。赤ちゃんになってるし。何故か言葉も分かる。しかも目の前のイケメンが自分の事パパとか言ってるし…。でも何となく分かってきた様な気がする。俺は女の子を庇ってトラックに轢かれてしまい、死んでしまった。すると急に真っ暗な場所に飛ばされてしまう。
その中に何日いたか分からないけど、急に現れた光につられて行ってみると、今の状態になったと。そんで俺は記憶を持ったまま生まれ変わった。でも言葉が分かるってことはここは日本?の何処かだな。んで今はこの人達が俺の新しい両親って事か…。はぁ〜せっかくなら異世界に行きたかった。いや…ここが日本なら成長後瑠奈の所に行かないと…。一人にしてしまったし…。今頃どうしてるんだろう…。
「んん?どうしたんでちゅか?ルト〜」
「あ…あ」(いい加減その喋り方辞めて欲しい…。赤ちゃんだから仕方ないけど)
「お?パパの事が好きなのかな?」
「あう〜」(はぁ〜)
もういいや。今は自分赤ちゃんだし。成長したら振る舞いとかも子供っぽくした方がいいのかな。んで学校に行ったら無双するか。勉強という名の無双を。
「旦那様そろそろお時間です」
「お、もうそんな時間か。よいしょ。んじゃルト!パパはお仕事に行ってくるよ!元気にしててね〜!」
「行ってらっしゃいませ旦那様」
「う…?」
メイド?えっ?まじで!もしやここ金持ちの家!?おいおい!まじかよ!俺どうするんだよ!作法とか知らんぞ!今の状態で成長したらヤバい…。
「あらルト様。おはようございます。今日も大変可愛らしいですね」
「あう〜」
このメイドさんよく見ると美女だな。
綺麗な顔をした黒髪ポニーテールの女性。瞳は黒、メイド服越しでも分かる胸の大きさ。
「大丈夫ですよルト様。奥様は今休まれています。旦那様は王都に仕事をしに行きました。ではルト様、奥様の所に行きましょう」
竜馬、ルトはメイドの人に優しく持ち上げられ、移動をしていく。
今このメイドさん王都って言ったよね!気のせい?
「ルト様が無事産まれて良かったです。英雄魔法剣士ザスト様、癒しの魔法師スレイン様の元に産まれたルト様の将来が楽しみです」
「あうあうあうー!」(おいおいおい!俺の新しい両親魔法が使えるのかよ!すげー!ならここは異世界だ!)
「ど、どうかされましたかルト様!」
今しっかりと耳に届きました!魔法という言葉を!まじか!俺日本じゃなくて異世界に転生したんだ!くぅ〜早く魔法を使いたい!
女性の人が大声をあげると周りからゾロゾロと人が集まってきた。
「どうかされましたかメアリさん!」
「どうかしたのでしょうか?」
「あ、言え…急にルト様が大声をだしたのでつい…。すみませんお騒がせしました」
ペコリと礼をしてまた歩きだす。
凄いなここ…メイドと執事が沢山いるとか…。あ、ヤバいなんか眠たくなってきた。赤ちゃんの体は不便だな〜。ま、でも!成長したら魔法使うぞ!
「あう〜…」
「あらルト様。おねむですか?では奥様の元にはやく連れて行きますね」
メイドの人は、ルトを優しく抱っこしながら隣の部屋まで歩いて行った。