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転生します!

二話です。

宜しくお願いします!

ーーー目が覚めると真っ白な空間にいた。


周りを見渡すとどこまでも白い空間は続いていた。


頭が徐々に覚醒し、気づいた。


「僕は轢かれたはずじゃ...」


「記憶を保っているんですの!?」


先程まで何もなかった空間に、人がいた。


いや、人ではないかもしれない。


青い髪、白い羽、銀の瞳。


人外のなにかだ。


「天使...さん?」


「天使ではないですわ、こう見えて神の位を頂いてますの。」


神と名乗った女性を見ると突然金色の椅子が出現し、座った。


「失礼しました神様。ここは?天国ですか?」


「天国ではないですわね、魂の洗浄、転生等を行う場所、とでも言っておきますわ。それよりも貴方、記憶を保っているんですの?どこまで覚えてますの?」


近い、椅子に座ったばかりなのにやたらと近くにきて問い掛けられる。


「どこまで?覚えてる限りは全部ですけど、トラックに轢かれて死んだと思ったらここにいます。」


「ありえないですわ!私が担当した魂でそんな事...確かに洗浄済みのはずなのに。」


ありえないらしい。


でも僕は覚えている。


先輩の困った顔を。


クラスメイトのキツイ目線を。


「仕方ありませんの、本来は貴方をここで転生をする予定でしたが、このまま地球に転生はさせられません」


転生できないらしい。


でも構わない、もうあんな思いしたくない。

先輩に...。


「なので、異世界に転生させますの。本来は初期スキルや魔術適性などはこちらでランダムに振り分けるのですがお話しできるなら希望を聞いてもいいですわよ?」


異世界に転生するらしい。


実感が湧かないが、聞き捨てならない言葉があった。


「初期スキル!?魔術適性?スキルや魔術があるんですか?」


「スキルに関しては地球にもありますわ、認識できないだけで。魔術に関しては転生先にもよりますが、今回予定している異世界ならありますわ。容姿や人種等もある程度は希望を聞きますわよ?」


スキルに魔術と聞いてワクワクしない中学生の方が少ないだろう。


当然僕もその口だ。


だけどもっと大事な事がある。


「容姿や人種と仰いましたね、なら性別も変更できますか?」


そう、性別。


女性になれるならどんなにいいか。


何度女性になりたいと思ったか。


「本来なら可能ですの、ただ貴方に関しては難しいですわ。記憶を保持していると魂に男性としての力や役割等が染み付いてますもの...いや、スキルで変換なら...?互換性を持たせ二つの肉体を共有ならいけるかもしれませんわ。」


説明を受けたのをざっくりまとめると

・既に魂が男性として定着しているため通常では不可能。

・そのため男性に女性としての肉体を追加する。

・一つの魂で二つの肉体を共有する。

・性別変換のスキルを作成し、使用する事で肉体を変換が可能。


要はアバター2つ持ちで好きなタイミングで変更可能って事みたい。


「でもそれだとせっかくの初期スキルが性別変換一つで埋まってしまいますわ、ユニークスキルだなんて色々選べますのに...」


「それでお願いします!」


勿体ない、という表情を浮かべる女神様に対して僕は即答だった。


それがいい、女性になれるならそれが1番大事だ。


「そうですの...それでは次に魔術ですが...」


話しは続き、魔術の適性や種族等を聞き選んでいった。


○○

LV0

性別

女性(男性)

種族

・人族

魔術適性

・光LV3

・水LV1

保有スキル

・性別変換


名前はまだない。


転生先で付けられるらしい。


容姿は小さくて可愛らしい女性と希望した。


どうやら僕は記憶を保持していた関係で前世での経験分ポイントを本来より多く持っていたらしい。


そのため魔術適性を複数もてたしユニークスキルを習得できたわけだ。


本来は転生時にポイントが少なく初期スキルや魔術適性といったものはほぼつかないらしい。


稀に話すことができる魂は初期からスキルをランダムで付与するらしいのだけど。


ステータスは転生後の世界で確認できるらしい。


因みにスキル、魔術どちらもレベルが存在して、最大7まで成長するとのこと。


光の魔術は主に治癒、強化、結界等のいわゆるヒーラーだ。


レベル3がどの程度使えるのかはわからないが...


男性時と女性時で共有できるのは性別変換のスキルのみとのこと。


当然全てのポイントは女性に振り分け男性はなにもない。

でもそれでいい、男性に戻るつもりはないのだから。


ステータスに関してはレベルが上がるとそれに応じて自動で変化する。


細かい事を言えば沢山あるらしいが後は転生先で確認してとの話しで了承した。


ここまで丁寧に教えてくれたのだ、文句はない。


「色々とイレギュラーで驚きましたが、説明は以上。それでは転生させますわよ、準備はよろしくて?」


そういうと女神様は羽を広げいつのまにか杖を持っていた。


「ま、待ってください!最後に一つだけ質問があります。」


聞きそびれていたことがある。


大事なことだ。


「なんですの?」


「女神様のお名前を教えてくれませんか?」


そういうと微笑んで答えてくれた。


「アイアス、転生の女神アイアスよ。また貴方がここに来たらお話ししましょう」


そう言うと光が女神様を包み、僕に手をあてた。


「アイアス様ありがとうございます。14年生きてきて今日が1番幸せです。転生先では頑張って生きていきます!」


「ええ、それでは良い旅を」


ーーーそうして僕は転生した。


男性だった記憶を持ちながら女性として。






「14年?14年の経験値であれだけのポイントを?記憶保持もそうだけど...ありえないわ」


アイアスの呟きは誰にも聞こえない。


この判断が正しかったかどうかもわからない。


だが運命は走り出したのだ。


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