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おっさんと年貢の納め時な日々

アマンダの商会に出資してから1カ月が経った。


アマンダとメイド候補たちは元貴族の屋敷に住みながら立派なメイドになるべく訓練している。


彼女たちを教えるのは元侯爵貴族の館で働いていたメイドだ。名前はコニー。3児の子供を持つように見えない若い人妻だ。


コニーが最初に行ったのは、立ち姿勢だ。背筋を伸ばし、手はへそで組む。そのまま数時間は微動だにせずに待機させる訓練だ。そして、軽く微笑む程度の笑顔の維持。


この訓練だけで全員が合格するまで2週間はかかった。


そして、歩きの訓練。


基本的な美しい歩き方、トレイを持った場合の持ち方、歩き方。ワゴンを押している時の歩き方、など多種多様なバージョンに加え、お辞儀の角度まで訓練している。


俺はその訓練を毎日見ていた。


そして、その訓練で一番覚えが良いのがアマンダだ。


彼女はメイドとして働かずに管理する側の人間なはずなのに、何をやっているのか…


「コニー、育成計画はどうなっている?」


「はい、この後は各種掃除の仕方と言葉使いの練習になります。その次はお茶の入れ方と出し方、下げ方の指導。これは食事の出し方に通ずるところもありますので、しっかりとした指導を行わなければなりません。それと一部ですが、テーブルマナーの訓練の必要性も感じております。筆記訓練も必要です」


「なるほど、課題は山積みだな。あと、どれくらいの期間で合格が出せそうだ?」


「早い者でもあと半年、遅い者でも1年あれば完璧に教え込みます」


「そうか、焦らなくてもいい。じっくり1年かけて指導してくれ。指導するのがコニー一人では大変だろう。知り合いの元メイドで指導できる人物であれば雇いたいと思っている。だれか心当たりはないか?」


「はい、数名ですが同じ所で働いていた元メイドがこの街にいます。彼女たちにも話をしてみます」


「頼む。それで無理なら商業ギルド経由で募集するから、あまり無理強いをしないでくれ。無理な労働は効率の低下を招く。条件面で折り合い付かなければ説得はしなくていい」


「かしこまりました。彼女たちの意思を尊重します」


この話をした3日後には指導する元メイドが3人に増え、覚えの早いグループ、普通のグループ、遅いグループの3つのグループに分けて指導することになった。


覚えの早いグループは半年過ぎた頃にはすべての過程で合格を貰え、美しい所作の向上に加え、調理も教え始めた。


普通のグループも訓練開始後10カ月で合格し、調理の指導へ。


遅いグループもギリギリ1年で全員が合格した。


なお、一番早く合格になったのはアマンダだった。


お前がやる気だしてどうする?


そんなこんなで派遣メイドが始まった。


「アマンダ、状況は?」


俺は書類仕事をしているアマンダの部屋を訪ねた。


「ええ、目論見通りです。25人が即戦力ということで貴族の屋敷に住み込みで長期契約しています。残りの7人のうち5人も裕福な家の家事手伝いとして住み込みで長期契約。のこりの2名は短期契約ですが、指定額の倍以上の値段を払った独身男性です。この2名は通いになります」


「ふむ、想定していた通りだな。それで()()()()()


「そちらも問題ありません。コニーたちが新しいメイド候補を指導しています」


「よし、では、これからはアマンダが抜き打ちでウチのメイドたちの仕事ぶりのチェック。不真面目な者はコニー達から再指導。派遣先で怪我を負わされた者がいたら救出し治療を。メイドたちは資産だ。乱暴に扱う者は俺が許さん」


「かしこまりました。チェック時は身体検査も致します」


「ああ、そうしてくれ。彼女たちを護れるのはアマンダだけなんだ」


そんな感じでメイド事業が本格始動するまで1年かかった。


まぁ、その間もチョコチョコと冒険者活動していたし、何よりも大きな変化といえばはフェノとの関係だ。


ある日、朝起きたら隣に全裸のフェノがいた。そして、ベットには赤い染み。


あれは心臓に悪い。人生で一番驚いたかもしれん。


そして、ついに結婚を決めた35歳のある日の出来事だった。


…そういえば、3()5()()()()()()()()()()()3()()過ぎようとしている。


まぁ、小さい事だ。誰も気にしないだろう。





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