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おっさんと救出の日々②

俺は誘拐されていた貴族の屋敷に戻ってきた。


そこにあった館は半壊し、大きな穴が壁にあいていた、おそらく、そこからゴーレムが現れたのだろう。


俺はすでに変身して銀色の騎士になって館の屋根の奥まった場所にいる。


目下には冒険者たちが戦っている前庭が見える。


…ミスリルゴーレムは20体か。


実際に戦っているのは5体。


残りは初老の貴族と魔法使いらしき男がを中心に守るように立っていた。


冒険者たちも動きが素早い者が囮となり翻弄し、他のメンバーが安全な場所から攻撃している。


しかし、ミスリルゴーレムの防御力の前では歯が立っていない。


双方とも決定打が無い分、最終的には無機質なゴーレムが勝つだろう。


だが、俺の為に立ち上がってくれた冒険者を見捨てるのも男が廃る。


俺は屋上へ登る前に持ってきていた瓦礫を最前線で戦っているミスリルゴーレムに向かって投げた。


ドゴンッと大きな音と共にゴーレムの頭部が吹き飛んだ。


「そこまでだッ!」


「どこじゃ!どこにいるっ!」


「友のために立ち上がり、自らの危険も顧みず悪から人々を護る…。人、それを『英雄』と呼ぶ!」


「何者じゃ!名を名乗れ!」


「貴様らに名乗る名前は無いっ!とう!」


俺は掛け声と共に屋根からゴーレムに向かって飛び出しキックした。


何も変哲のない飛び蹴りだった。


しかし、ゴーレムが蹴りと当たっると動きを止めた。


俺が着地し立ち上がると爆散した。


「な、なんじゃと!」


「心を持たないゴーレムなど敵ではないっ!」


「ええい、一斉に掛かれば一ひねりじゃ!やれぇい!」


魔法使いの男が杖を振るうと4体のゴーレムが向かってきた。


俺は落ちていた長さが半分になった剣を拾い正面に構えた。


「無意味なり!」


俺もゴーレムに向かって走り出した。


戦闘のゴーレムが振りかぶった瞬間、俺は神速を持って走り抜けた。


4体のゴーレムは動きを一瞬止めたと思ったら、サイコロのような細かいサイズに切り刻まれ崩れ落ちた。


「「「「おおおおおおおおおーーーーー!!!!!」」」」


見ていた冒険者から歓喜の声が上がった。


「ええーい!ならば奥の手じゃ!」


貴族の言葉で魔法使いの男が杖を大きく振った。


すると、10体のゴーレムが集まり、融合合体して巨大なゴーレムになった。


元々3メートルほどだったのが、15メートルはあろう巨大なゴーレムに変貌を遂げた。


「これは…」「なんて、デカさだ…」


周りの冒険者は驚いているが、俺には問題ない。


ゴーレムが腕を振り上げ、その巨大な拳で俺を殴り潰そうとしてきた。


俺はその拳に合わせて自らの拳をカウンターで放った。


誰もが俺が潰されたと思っただろう。


しかし、俺のパワーの方が勝っていた。


ゴーレム腕に亀裂が走り腕が肩まで粉々に砕け散った。


周囲の冒険者も初老の貴族もゴーレムを操っている魔法使いも唖然と驚いている中、持っていた刀身が半分の剣をゴーレムに向かって力を入れて投げた。


その瞬間、激しい突風が吹き荒れ刀はゴーレムの上半身を消滅させて、その奥にある雲を裂いた。


上半身を失ったゴーレムはそのまま倒れた。


「双方剣を収めよ!」


良いタイミングで現れたのは領主だった。


されに多くの衛兵も連れてきている。


「冒険者諸君はギルドに戻り、ギルド長の指示に従いなさい」


領主の言葉に渋々従う冒険者たち。すぐに全員が貴族の敷地から出て行った。


ホッとした表情の初老の貴族だったが、領主の言葉を聞き青ざめた。


「そして、あの国家転覆を狙う反逆者を捕らえよ!」


「な、なにをする!儂を誰だか知っておるのか!」


魔法使いと初老の貴族は魔法の発動体となる杖、指輪を全て取り上げられ腕を縛られ口には猿轡をさせられた。


「シルバー卿、ご助力感謝します」


「礼には及びません。悪は必ず心ある者に打ち滅ぼされます。そして、この町にはまだまだ多くの悪が存在します。正道を行くのなら必ずや私の道と交わるでしょう」


俺はそういうと大きく飛び上がり姿を消した。


「まさに正義の騎士だ。私たちも恥じない働きをせねばな。…よし、闇ギルドとのつながりを探すんだ。それに、まだ何かいる可能性もある。気を付けるんだ」





俺は再び、街に入り何食わぬ顔で宿へ戻るとフェノはまだ寝ていた。


俺はそっと扉を閉じ、食堂で食事を美味しくいただいた。


クックック、この後はフェノを美味しくいただこうかな?


「相席しても?」


「ああ、もちろんだ」


料理に目が言っていたので、無意識に返事をしてしまった。


普通、相席するって言ったら、4人掛けの席だから斜め向かいに座るだろう?


でも、こいつは俺の隣に座りやがった。


顔を見ると、見知った顔だ。


女性にもてるだろうイケメンのスコーピオンだ。


「ラグちゃん、ちょっと見ない間にずいぶんと引き締まったんじゃないの?お尻のラインとかス・テ・キ♡」


俺の太ももに手を置くな!


マズイ!貞操の危機だ!


神速を持って逃げようとするが恐怖で足が縺れ早く走れない!


結局、夜の街中を逃げ回るが追い込まれ、なんとか街を脱出し森に行くも追いつかれ、川を下り滝に落ち海まで泳ぎ、ようやく逃げ切った。


…今、何時だ?ずいぶんと太陽が高い位置になるな。


フェノはもう起きちゃっただろうな?


…っていうか陸はどこだ?


俺、帰れるかな?









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