おっさんと買い物の日々
タイトルを変えました
空腹だ。
街に戻って城門から一番近い店に行く。
ここは不味さで有名店だが、空腹に耐えきれん。
オススメを頼み一口食べる。
ここは初めて入ったが、噂ほど不味くはないようだ。
ただ、食材の味が喧嘩しているだけの店だ。
水で流しこめば問題なし。
さて、お腹も落ち着いてきたから、宿にもどって夕食でも食べるか。
夜になり、宿で飯を食っているとイリマが来た。
俺は夕食の時間が混み合うのを知っていたんので、遅めの時間に食堂へ来ていたのだ。
俺は2人掛けのテーブルに座っていたんで、空いている反対側の席に座った。
イリマから聞いた話では、捕らえた暗殺者は移送中に自ら仕込んでいた毒で死んだ。
また、ミレーヌの父親やその護衛たちは魔法でこちらの状況を見ていたようで、俺とイリマとの関係を聞かれて大変だった。
などなど、酒を飲みながら普段の愚痴を言い続け、しまいには潰れちまった。
まったく、凛としてお姉さまと慕われるのに、まだまだ子供だな。
俺はイリマを連れて彼女の部屋のベットに寝かせた。
寝苦しいと思い、鎧を脱がせた。
イリマが汗をかいていたので、タオルで軽く汗を拭い部屋から出ようとしたら、腕をつかまれた。
「なんで、襲わないのよ!」
「酔った勢いで襲うのはガキなんだよ。良い女は、口説かずに惚れさせるのが俺流なんだよ」
そういうと、イリマは腕を離した。
酔っ払いだから力の制御が出来ず、つかまれたところが地味に痛い。
さて、俺も寝ようかな。今日は色々あって大変な一日だったな。
翌日、いつも通り昼過ぎに起床した。
食堂で飯を食いながら今日の予定を考える。
うん、未定だな。そういえば、昨日、貿易船が到着したとか言ってたな。
ちょっと見に行くかな?
港の近くにある倉庫には色々な物が置かれていた。
精霊が封じ込められた壺や、空を飛ぶ絨毯、どんな怪我や病気も治る妙薬、死者を復活させる葉…
他にもコレクター向けに過去に滅んだ何処かの国の彫像や人間が着れるサイズを大幅に上回る鎧。
他に目を引くといえば、電話ボックスサイズの大きな金属の箱。
色々と傷があるが、見間違う訳がない。
前世で乗っていた一人乗りの戦艦だ。
おそらく、これを発見した人が調査するためにバラそうとしたに違いない。
だが、外装に傷をつけるのが精いっぱいだったのだろう。
超硬化ジュラルミン複合装甲の装甲に傷をつけただけでも凄いと言えるだろう。
一通り周囲を回りながら確認するが、すぐにでも飛び立てる状態だ。
ジェネレーターが生きていればの話だが。
…
……
どうやらジェネレーターは生きているようだ。
試しにコックピットハッチが開くか試してみたら、普通に開いてしまった。
周りの人が驚く中、俺は動じずにそっと閉めた。
「お、お客様~!今、これ開けましたよね?」
離れた場所から、異国の服装の商人が走ってきた。
何度も開け方を聞かれたが、知らぬ存ぜぬで押し通した。
そして、値札の倍の値段で小型戦艦を購入し、宿まで運んでもらった。
裏庭に持っていってる最中に、給仕の娘たちが騒ぎ出した。
女将に納屋に置かせてほしいと金貨の入った袋を渡すと2つ返事で了承した。
やはり、この世で一番頼りになるのは金の力だな。
納屋に小型戦艦を入れ、誰も入らないように扉を閉める。
コックピットハッチを開けて、再びかつての同僚と対面する。
そう、コックピットハッチの中にはパイロットスーツが鎮座していた。
やべー、遺体の埋葬どうしよう?
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