表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/67

おっさんと変な噂が立つ日々

失敗した。


商業都市と同じ感覚でいた。


Bランクの冒険者から情報開示になる。


依頼の種類ごとの達成率、回数などなど。


そして、依頼者はこの情報を見て個別に指名する事ができる。


ギルドも指名依頼を推奨していて、指名依頼をすることはギルドに多大な貢献していると判断される。


すなわち、指名依頼は断れないのである。


俺はコレが嫌で()()()()()のに。


まぁ、仕方ない。


また、駄々をこねるか。


魔境都市を夕方に出たので、私のホームである商業都市に到着したのは夜だった。


けっして、途中で温泉のある村に立ち寄って風呂に入っていたわけではない。


露天風呂最高!なんて思ってもいない。


冒険者ギルドへ到着するが、フェノの姿が見たらない。


フェノは日勤職員だ。この時間は家にいる。


夜勤で俺のことを知っているのは…


いた。あいつだ。


…あいつかー。関わりたくないんだよな。


「よお、久しぶりだな」


「あら、その声はラグちゃんじゃないの?ひ・さ・し・ぶ・り♡」


こいつは元冒険者のスコーピオン。口を開かなければ女性にもてるだろうイケメンだ。


ただし、オネェ系なので夜に会ったら、ケツに注意しなければならない。


「よう、元気だったか?早速で悪いが込み入った話になりそうなんだ。2人だけで話せるか?」


「あら?私への愛の告白?嬉しい!早速、愛を確かめるのね」


こいつの冗談か本気かわからないボケをスルーして会議室へと向かった。


後ろの方で女性職員が騒がしいが何かあったのか?


「で、どうしたの?ラグちゃん?」


「ああ、俺が万年Cランクだったの知ってるだろ?」


「ええ、夜は働きたくないからBランクに上がらないって言ってたわよね?」


「ちょっと、手違いがあってBランクになっちまったんだ。」


「あらー、災難ね。誰がミスしたの?私がとっちめてやるわ」


「いや、ここのギルドじゃないんだ。俺がランクアップ拒否するのを伝え忘れてたんだ」


「なるほど。それでどうするの?早ければ明日にも指名依頼来るわよ?」


「ああ、だから俺は冒険者ギルドを抜ける。」


「え?抜けてどうするの?」


「もう一度、冒険者ギルドへ登録する」


「そ、それって…。手続きがメンドクサイわ!」


「そこは、不正だって言わないのかよ?」


「ルールには抜け()があるのよ。そこをちょっと()()()()すれば大丈夫よ」


「なんだか、卑猥な表銀に聞こえるが…、まぁ、いい。すぐにお願いできるか?」


「ええ、もちろんよ。お金も移動させておくから私に任せておきなさい」


俺はスコーピオンに礼を言い、会議室を出た。


そして、女性職員にチラチラ見られながらスコーピオンを待った。


「お・ま・た・せ♡これが新しいカードよ」


俺はカードを確認した。


たしかにFランクの緑のカードに俺の名前が書いてある。


「ありがとう、スコーピオン」


「いいわよ、また今度一緒に熱い夜を過ごしたいわね」


「ああ、そうだな」


熱い夜。


あれはまだ、スコーピオンが現役の冒険者で俺もイケイケだった頃の話だ。


スコーピオンは彼の仲間達と共に護衛の依頼を受けていた。


野営中に盗賊団の襲撃を受けた彼を見つけた俺は、そのまま彼らに加勢した。


当時はレッドなんとかというチームがドラゴンを倒したという話が流行っていて、彼らと同じように肘に赤い布を巻くのが冒険者で流行っていたんだ。


見分けるのは簡単だった。


と、いっても当時の俺はまだ普通の冒険者と同じくらいしか能力がなかった。


月明りでそれなりに見えていたので、変身することもできずに我武者羅に戦い、盗賊団を退けた。


俺たちは全員が体中に傷を作りながらも、何とか生き延びることができた。


あの時の達成感は今も忘れられない。


あと、スコーピオンもオネェでは無かったな。


それから、冒険者ギルドでスコーピオンたちと親交を深めていったんだ。


何年かたち、彼らのチームは誰の犠牲も出さずに解散した。


その時にはオネェだったな。


のちに風のうわさで、解散理由が()()()()()()()()()()()()()と聞いて納得してしまった。


もう、ずいぶんと昔のことだ。


さて、なぜか女性職員にチラチラニヤニヤされてるんで退散するか。


明日からFランクか。また一から頑張りますか。








ブックマーク、高評価ありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ