花言葉台詞集
花言葉をモチーフにして書きました。
★青い薔薇
「僕はなんて幸福者なんだ
…君とこんな風に付き合えるなんて
想い続けていれば『願いは叶う』なんて言うけれど
信じていなかった
報われない想いを抱いたまま一生を過ごすと思っていた
神様に感謝したい気分だよ。
え?何?『僕に言わなきゃいけない事がある』
何?言ってみて
ええ!君も一目惚れだったの!?本当に?
お互いに一目惚れなんて、小さな奇跡だよ
大切にしていこうね…僕達の小さな奇跡を…」
花言葉: 夢叶う 不可能はない 奇跡 神の祝福 神秘的 一目惚れ
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★赤い薔薇
「貴女を愛しています!貴女だけを愛してます!!
貴女の笑顔が大好きです!!!
前向きで頑張り屋で…
他人に弱い部分を見せない
強がりなところも……
いつも一緒に仕事をしていたから
それくらい分かりますよ
出来れば 僕を見てください
そして僕との事を考えてみてくれませんか?
頼りないかもしれませんが…
僕は貴女の宿り木には なれませんか?
貴女の唯一の存在になりたいんです」
花言葉: あなたを愛してる 愛情 ロマンス
美 熱烈な恋 情熱
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★ラベンダー
「何故黙っているんだよ……
俺はやましいことなんて 何もしてない!誓ってもいい!
君は誰かに 昔の俺の噂でも
吹き込まれたんだろうけど…今はしていない!誓うよ!
お願いだからこっちを向いてくれよ
……わかった。今は俺の事 信じられないんだな
ちくしょう…昔の俺を恨むよ
もしも……少しでも 君の疑いが薄れたのなら教えてくれ。待ってるから」
花言葉: 沈黙 私にふれないで 期待
不信感 疑惑 沈黙 静寂
私に答えて下さい
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★白百合
「逃げても無駄だ
お前は私の花嫁になる運命なのだから
我ら一族には お前の無垢で純粋な血が 必要なのだ。
暴れるな…フフッ…陶器のように滑らかで白い肌
唇は…まるで……さくらんぼのように瑞々しく
手首など簡単に砕けてしまうほどに細い…
汚れを知らぬその身体…実に美しい
逆らおうなどと思うな
お前も私に魅れているのだろう?
怯えた瞳の奥に微かに宿る欲情…
私が見抜かないと思ったか?
光栄に思え。優しく、丁寧に、じっくりと
お前を愛してやろう」
花言葉: 純潔 威厳 無垢 洗練された美
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★黒百合
「──いつも独りだった
誰も僕を愛してくれなかった
孤独を抱き、哀しみの傍らに蹲まり
唇をかみしめ、嗚咽を押し殺し、
一生 独りで生きていくのだと思っていた
そんな時 突然 彼女が僕の前に現れた
幾度ともなく逢瀬を重ね、
『貴方は独りじゃない』…そう言って抱きしめてくれた
彼女の喜ぶ顔が見たくて 一輪の花を渡した
高い所にひっそりと咲くその花は、
まるで僕のようだと思った
突然 彼女の顔は恐怖と嫌悪に変わっていった
僕を罵倒し始める
何故 そんなに怒るの?待って!いかないで!!
その先は──
短い悲鳴が聞こえた
彼女が消えた其所には……
渡した花だけが残っていた」
花言葉: 呪い 愛
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★アネモネ
「今年から僕も社会人 一人前の大人の仲間入り!
そして今夜は会社の皆と飲み会なのだ ガンガン飲んじゃうぞ
「いやー!仕事後の1杯は最高だよな!」とか言ってみたかったんだよね
でもぶっつけ本番だと失敗するおそれもあるよな…う~ん……よしっ!
給湯室、給湯室っと 仕事中だからお茶で我慢 我慢
ゴクッゴクッゴクッ…ぷっはあぁぁぁぁ!やっぱ仕事後の1杯はこれだよなぁぁぁ!!
…ん?今、声が聞こえたような……
わっ!?あっあの これはですね 今夜 初めての飲み会に備えて練習というか…その……
えっ!?『内緒にしてあげる その代わり それはやめたほうがいい』って何故ですか?
えっ!?親父臭い!?……そんなぁ、練習した意味は?僕の夢は?……はぁ…」
花言葉: 期待 純潔無垢 無邪気
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★彼岸花
「河岸に無数に咲く花 見渡す限りの赤……紅……緋……
視界が歪む 頭が 朦朧としてくる 手足が震え、立っていることすら困難になる
何故 僕は 現世にいるのだろう 何故 あの人は 現世に いないのだろう
消えて逝く瞬間 貴女が最後に考えた事は何? 最後に浮かんだ顔は誰?
僕には答えを見出す術はない
このまま僕も 貴女の傍に いけたなら……
不意に身体が弧を描くように地面に吸い込まれていく
見渡す限りの緋色に包まれる
──あの人のように──
花を手折り 口付けをするーーあの人を…想いながら──」
花言葉: 悲しき思い出 あきらめ 死人花
地獄花
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★カトレア
「ベッドに凭れながら紫煙を燻らし それを見つめる彼女
気怠げに髪を搔き上げる。どんな仕草も優美で、魅惑的で、僕は思わず魅入ってしまう
彼女しか目に入らない 彼女のことしか考えられない
まるで思考を操られているかのようだ。エメラルドグリーンの瞳が傍に来てと妖しく誘う
一歩 また 一歩と 彼女との距離が縮まる。身体まで奪われたように彼女の意のままに動く
彼女の紅く艶めいた唇が優しく囁く。
そう言えば今朝 枕元にミルクを必ず置くようにと
神父様に言われていたけど、すっかり忘れていた
彼女に逢うことしか考えていなかった
何故 神父様は そんな事を言ったんだっけ……
もう 何も考えられない。彼女のこと以外 考えたいとは思わない。
あぁ 何だか 瞼が重くなってきた…
泥濘でも歩いているみたいに身体が動かない
目が閉じる直後に見えたのは…言葉では 表せない程 美しい、彼女の微笑みだった──」
花言葉: 優美な貴婦人
成熟した大人の魅力 魔力 魅惑的
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★ガーベラ
「──歩く足が おぼつかない 夏でもないのに 汗が頬を伝う──
気持ちが悪くて何度も……何度も袖で拭う
──何故 こんな結果に? つい昨日までの自信に満ち溢れていた自分はどこにいった……
今はまるでボロ雑巾のように項垂れ、打ちひしがれている
なんてザマだ…壁に凭れ、周りをゆっくり見渡す
一人の女性がオープンカフェの開店準備をしていた
一つ一つのテーブルに花を生けたグラスを置いていく
その花を見ていると 少しだけ気持ちが浮上してきた
──どんなに挫折しようが 諦めない限り失敗ではない── 祖父の口癖を思い出した
一つ呼吸を置いて 前を見つめ しっかりとした足取りで歩き始める
まずはコーヒーでも飲もう
「おはようございます」と言った女性は
…グラスの花のように明るく 綺麗な笑顔を 私に向けた」
花言葉: 希望 常に前進
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★勿忘草
「ベッドに横になり デスクに置いてある花を眺めていた
2年前に渡米した彼女が空港でくれた花だった
綺麗な青紫の花のひっそりと佇む様は彼女に似ている
それをキッカケに この花を買うようになった
お互いに別れたわけではないと俺は思っている
彼女からも別れの言葉は聞いてない
ただ笑顔で『いってくるね』とだけ……
あれから暫くは通話したり メールもしていた。
ただお互い仕事が忙しくて、ここ半年は連絡を取る暇がなかった
離れているのだから 共有する時間を作る努力をしないと
距離が距離だけに不安が心を占めていく
元気にやっているだろうか、新しい恋人でも出来たのだろうか、
──彼女の温もりが恋しい
今日はやけに彼女の事を思い出す
その時 突然 携帯が鳴った
懐かしい声が帰国の報告を告げた」
花言葉:真実の愛 私を忘れないで
真実の恋
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★睡蓮
「わたくしは、神に心身を捧げた身
世俗を断ち切り此方に参りました。
わたくしは弱く愚かな人間でした。
欲にまみれ 富を貪り 人を騙して生きてまいりました
美しい皮を被った醜い悪魔なのです
わたくしの行いが神の逆鱗に触れたのでしょう
終焉はすぐに訪れました
神は私に問われたのです「その身をもって己の罪を償うか?数多の試練がお前を試すぞ」と
わたくしは喜んで神からの「試練」を受け入れました
長い年月を、その試練に費やしてきました
やっと…やっと、それらから解放される日が近づいてきたのに……
それなのに……最後の試練は貴女なのですか……
やはり神は私をお許しになるつもりは なかったのですね
この世に貴女を愛さない人間なんていない。わたくしも同様に……」
花言葉:純潔、清純な心 清浄 甘美 信仰 冷たさ 滅亡
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★桔梗
「僕の可愛いお人形さん
今日の着物もよく似合っているよ
ほら この花を髪に挿してあげようね……やっぱり良く似合う
わざわざ庭に出向いて取って来た甲斐があった
絹のような髪、白い肌、紅を引いたように赤い唇
最初は手を焼いたものだ 君は意外とお転婆さんなんだね 知らなかったよ
今の君はとてもお利口さん……ただ少しだけ寂しいかな、昔愛した君の面影はないから
あの時 僕に刃向かわなければ……大人しく僕の愛を受け入れてくれていたのなら
君は……君のままで いれたのにね
それでも僕は どんな風に変わっても愛しているよ
僕だけを見てくれる 僕だけのお人形さん」
優しい愛情 誠実 従順 清楚 気品 変わらぬ愛 変わらぬ心
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★黄色のカーネーション
「ハァハァハァ……嘘だ…誰か嘘だと言ってくれ!
俺はさっき目の当たりにした光景を必死に打ち消そうとしていた
手足が震え、嫌な汗が額から首筋へと流れ落ちていく
こみ上げてくる吐き気を何度も飲み込む
世界がグニャリと歪んで見える
嘘だ…彼女があんな事をしていたなんて……
今まで俺が見ていた彼女はどこにいった?全部…全部が作り物?
──嫌だ!信じたくない!!──
もたつく足取りで目に入った蛇口へと向かう。
蛇口を捻り頭から水を被る──全てを洗い流すかのように
その場に崩れ落ち、嗚咽を漏らす
──僕の恋は終わった
見なければよかった……あんな光景、胸が軋んで呼吸が追いつかない
この痛みから逃れるには……
辺りを見回す…………細長く そびえる白い建物が視界に入る
惹き付けられるように あの建物を目指す
──あそこへ行けば……楽になれるのだろうか……」
花言葉:軽蔑 拒絶 拒否
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★オレンジ色の百合
「何をしているんだ!帰るぞ!
……何故あの男の所へ行った!俺は大丈夫だと言ったはずだ
あんな男の嫌がらせなんかで俺は潰れたりしない
だから…お前が責任を感じる事なんか一つもないんだ
お前がアイツに抱かれようとしたのは、俺の為なんだろ?
馬鹿野郎……お前は何も悪くない
あの男はお前を気に入っていた
俺から奪うためなら何でもする奴だ それ位分かっていたよ
見損なうな 俺が簡単に消えてしまう男だと思うか?
良いんだよ……分かれば
ドアを開けた時、一瞬、俺よりアイツを選んだのかと思って大声を上げてすまなかった
そんなハズはないのに……さあ 、帰ろう 2人の家へ」
花言葉:華麗 愉快 軽率 憎悪
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★罌粟
「魔窟には無数の煙が立ち込めている
手の込んだ細工が施された翡翠のパイプからは魅惑の香りが漂う
男も女も老人も若者も皆 怠惰を貪り
精気の消えた瞳で薄ら笑いを浮かべている
ここは彼等にとって天国なのか 地獄なのか……
──魔窟の主が現れた
怠惰を貪る彼等を一瞥し、丸め係に何かを告げている
僕を見つけると妖しく微笑み こちらに来いと手招きをした
蜘蛛の糸に絡め取られた虫のようだ
足掻いても 逃れられない
[ 絶望 ]と[ 死 ]という甘美な期待が 混ざり合い せめぎ合う
彼女の元へ行くと 骨が軋む程 抱きしめられ、耳元で甘い言葉を囁かれる
僕の背中に甘い痺れのようなものが走り抜ける
優しく髪を撫で上げられ、唇を指でなぞられる
彼女はまるでこの魔窟を具現化したように甘くまとわりつき
……僕の思考を鈍らせていく」
花言葉:慰め 怠惰 無気力
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