いそぎんちゃっく!
歯医者さんに行ったよ
今日は歯医者にいかないといけないんだ。コーヒーショップで不意にそれを思い出した俺は、急いでコーヒーを飲もうとする。でも、熱くて飲めない。このまま捨てていくのはもったいない。とっさに、そこにあったお冷の水をコーヒーカップにぶっこんで、ぬるくして飲んで店を出た。
そのおかげで歯医者には間に合ったが、あのぬるい水の混じったコーヒーがおなかの中でゴロゴロする。いそぎすぎたからだ。
ちょっと気持悪い。
そう思っていると、目の前に慶ちゃんがやってきて両手で頭の上に大きな赤いヒトデを持ち上げて叫んだ。
「いそぎすぎて、いそぎんちゃーく!」
そこに忍ちゃんが横からトコトコ出てきて無表情で指をさす。
「それ……ヒトデよ」
「ぴゃー!」
指摘された慶ちゃんは叫びながら自分で爆発した。
それとは関係なしに、剣ちゃんが出てきて、俺のところにきて足にしがみついた。
「だっこ!」
「しかたないなあ」
俺は剣ちゃんを片手で抱っこした。
「ぴゃー!剣ちゃんだけずるい!慶たんも抱っこ!」
慶ちゃんがしがみついてくるからだっこしてあげた。
「私も当然よね」
忍ちゃんがやってきたので両手で抱き上げてあげた。
「忍ちゃんだけ両手でずるい!」
慶ちゃんが怒ったので、慶ちゃんも剣ちゃんも両手で抱っこ。
「私は片手抱っこされてないわよ!」
忍ちゃんが怒る。けっこう面倒くさい。
それでも、こうやって俺のこと大好きでいてくれて心がやすまるのだ。
みんな、だっこが大好きなのだ




