俺はがんばるぜ
この頃、お仕事がいそがしくて慶ちゃんたちはちょっとさびしいらしい
「あそんでー!あそんでー!」
慶ちゃんがぴょんぴょんはねた。
昔はけっこう時間が自由になる仕事をしていたので、慶ちゃんたちと昼間遊んであげることができた。でも、最近は給料の安い普通の仕事をしているので、昔みたいに事由に遊んであげることができない。
慶ちゃんたちはちょっとつまんなそうだった。
「ねえ、慶ちゃんたち、じゃま、いちゃいけないの?」
慶ちゃんが首をかしげて俺の顔を覗き込む。
「そんな事ないよ、だいすきだよ」
そういって抱きしめてあげると、慶ちゃんもぎゅっと俺をだきしめてきた。
その横で忍ちゃんが泣きそうな顔でこちらを見ている。
「お別れしたくない」
そういう忍ちゃんの目からポロリと涙がながれた。
ひごろ、クソ生意気だと思っていたけど、こういう表情を見ると、なんかすごく
いとおしい気分になる。
その横で剣ちゃんが唇をかんでみている。
『忍ちゃんも剣ちゃんも大好きだよ」
そういってだきしめてあげると、忍ちゃんも剣ちゃんも無言でぎゅっと抱きしめてきた。
そのあと、夜ちょっと遅くなったけど、近所に冒険旅行に行った。
この子たちは夜の10時になると消えてしまうので、それまでに家にかえらなければならない。月明かりの中、町のちょっと細い通路とかをグルグルまわった。
こういう狭い隙間みたいなところが精霊は大好きだ。自分の隠れる場所があるのがいいらしい。みんなすごく喜んでいた。
「かならず、からなず、前みたいな仕事にもどれるように努力するからね、それまでの辛抱だよ」
俺がしょういうと、みんな笑顔で「はーい!」と言った。
ひごろ、ぶーたれて文句言う忍ちゃんさえも、笑顔で「はーい!」と言った。
みんな、いい子だ。この子たちのためにも頑張ろうと思った。
ごほうびに、夜の街を探検したよ!




