登場器物その1
タイトルのままです。現段階でどれくらいのことが分かっているのか。技術周りの整理です。おそらくそのXが今後もでてくるでしょう。
豪華客船:でかい。パーティー会場がいくつもあって、レストランもあってプールもあって・・・って書くと凄そうだけど、普通にちょっとハイソな欧米のホテルと比べたら普通です。乗客2500人、乗員1200人、全長300m、高さ50m程度と思われます。Wi-fi回線相当はあるけど、全室センサーまみれというほどでもなく、割とローテクになってます。
小箱さん:射撃競技支援用マンマシンインタフェース。時間を読み上げたり、ポイントを読み上げたり、励ましたり、今日の調子を見て占ってくれたりします。現段階で作品に登場しているのは、射撃競技の司会進行のみをしてくれるシンプルな子です。
バイザー:サーバイザー(Service-Visor)とも。眼鏡よりは被覆面積の大きい、スマホの進化形。ただの投影機というより、両手が空いた状態でARが見えること、パソコンやスマホの画面だと出来ない3次元的な配置で作業空間を展開できることが便利です。ただ、普及率はイマイチで、ギークとかハッカーとか呼ばれる層向けのイメージです。理由は簡単。つけてるのが分かってしまいます。画面に何を出しているか見えないことは普通に人間関係を運営して行く上で邪魔です。学校とかで付けられないし。
銃火器のみなさん:携行兵器は2000年前後からあまり劇的な変化はなし。ただ、オプションが充実してどんどん取り回しは良くなってます。スコープとかね。また、人間より若干硬いロボットを周りに被害を与えずに破壊する関係で、ロケット砲以外にも大口径の小型砲が若干配備されるようになりました。
ロボ:多目的多脚車両の投入がまことしやかに噂されているけれど、それって、ロバサイズの奴は割ともういるよねっていう扱い。ただし、俊敏ではありません。
警備用の犬型ロボット「ポイントドッグ(PointDog)」:アルファロボット社開発。米軍で仮導入され、紛争地帯では人間と一緒に最前線に投入されています。重かろうが厚かろうがガチムチに防弾で着ぶくれた犬が戦闘で家屋や部屋に入り、安全確認を行ってから突入することで、人的負担の軽減と、トラップ関連の経験蓄積が容易になり、安全確保が飛躍的に簡単になりました。また、通常の銃火器で視界確認せず適当に撃たれても結構耐えるので、しんがり役としての貢献度も高く、隊員からも良い評価を得ています。ただし、実際に動かしているのは基本的に背後の人間なので、通信が通じなければ現地でリアルタイム制御になりますし、電池の性能向上はめざましいですが、フル装備だと拠点から離れて48時間はもちません。逆に、電源コードに繋がっていれば24時間毎週七日稼働が可能なので、中の人が交代しながら歩哨として立たせるには絶好の存在です。
警備用の四角柱型ロボット「ルーク・ステファン(RookStephan)」:アイゼンエンゲルス社開発。ドイツ・フランスではより都市部、より警備よりの柱上の警備ロボットの研究が進んでおり、直接対決では装甲の圧倒的厚さと後発ならではの先行者への露骨な対策で優位にあります。また、円柱型は高性能高コスト期待と廉価版の外見上を揃えて運用が容易であり、費用対効果の面で独自の成果を上げています。ロボット警備自体の特徴である中の人の交代による稼働性などはポイントドッグと同様です。
医療:倫理上の壁に当たりつつも、そこかしこで抜け道を探す人たちはいます。
お買い物:バイザーがあって値札いらず。お財布の代わりに使うのは基本的には腕時計相当のサイズと重さの接触デバイスかスマホ。Tokyoではね。
アンドロイド:そもそもの人型の人間的な動きをするのをアンドロイドとして本作では扱います。単純な受付(難しい案件の場合は担当の人間が来るまでの時間稼ぎ)は大分一般的になってきた。また、配膳や受け答えについての定型業務等のでは店によって既に働いています。
アメリカのサイバーパンクみたいにやけにフランクに絡んできたりはしません。
この手の箇条書きはいつでも書くのを中断できていいですね・・・。
ロボ系の項目警備用の犬型ロボット「ポイントドッグ(PointDog)」と「ルーク・ステファン(RookStephan)」を追記。