証言闘争
小出しにしてもしょうがない気がしてきたので本日2話目の投稿です。
天使ちゃんの言う通り、あの子が居なかった想定で事実関係を整理できるか、
英仏コンビとステファンの部屋に居た母子と話すことにした。
ありがたいことにメイン盾はボディアーマー前面に付けたレコーダーを回していたみたいで、
ステファンとの会話も残っているし、天使ちゃんが映っていないという完璧な物。
ステファンが撃たれる決定的瞬間はロビー側のルークへ向き直っていて映っていないものの、証拠としては十分だろう。
あまりに都合がいいのでコイツ天使ちゃん陣営なんじゃなかろうかと思いつつも、藪蛇だったら嫌なので今はスルー。
足を挫いていたお姉さんは香港の資産家らしく、宇宙関連の機関や企業の下調べで来ていたらしい。
名前はリーさん。
そして、お子様の方はたまたま廊下で会っただけの赤の他人だそうだ。
まあ、お姉さん隠れてたし良く見えていなかったけど、スレンダーで知的な美人だしかなり若い。20代・・・うーん、化粧品とお手入れが良くて微妙に自信ないけど前半に見える後半かもしれない。
ステファンと以前から関係があったのかどうかとか切り込みたいところだけど、どうにも彼女の話術が巧みなのか話がそっちに行かない。
代わりにここが公海上じゃなくて中国の領海であろうことと、警察が同乗しててすぐ来そうなことと、僕らの事は恩人だと証言するから捕まる心配はないだろうことを教えてくれた。
ちなみにお子様は中国語をしゃべっていてさっぱりだったけど、翻訳アプリとリーさんの助けを借りてただの通行人だと分かった。
中国側の聴講生的な感じで会議を聞きに来ていた。ロボティクスが専門らしい。
無関係とは言うけど、ロボティクスってあたりで怪しさ爆発。天使ちゃんを見たせいで中高生を全く持って無垢な子どもとは思えなくなってしまった・・・。
幸い、警察官への説明は一番被害者として説得性のあるリーさんが最初にやってくれるということで、個別の聴取では
・ステファンとここに居る5人は敵対的ではなかったこと。
・リーさんはステファンに助けてもらってかくまわれていたこと。
・ステファンは自分のロボットに撃たれたこと。
・ステファンを撃ったロボットをオカモトが倒したことでリーさんの無事を確保できたこと。
・ロボット2台はステファン死後に自爆したこと。
まで証言を一致させてくれそうなことになった。
そんなこんなで意外にもあっさり解放されそうだとポジティブシンキングし始めたあたりで、警察官が登場。
そして最後の最後に、僕が血まみれで心証最悪であろうことに気づいた。




