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死にかけネクロマンス  作者: 絹のタオル
第ーーー章
8/12

うわ、ぞうさんつよい

「ダイ君、どうしよう?」


 ヒルダお姉さんが引き攣った表情でそう僕に尋ねてくる。


 一方、僕は生まれたての小鹿のように足を震わせ、目の前の光景に対して何も言うことができないでいた。


 僕の家の庭には高い柵があることは伝えたと思う。

 ただ、言い忘れていたことがあるとすれば、これは魔物に体当たりされても簡単には倒れないように母さんがかなり厚めの板を使って作っていたものだった。

 魔道具作成者の母さんが作ったのだから、たぶんその柵にはさらに丈夫にするために魔法か何かの処理も施されていたんだと思う。

 僕がいたずらにキックしてみたときには、柵を蹴ったような感触はなく、代わりに石壁を蹴ったような硬い反発感があった。


 ところが、今、その柵の一部分が無残に吹き飛ばされていた。

 吹き飛ばされずに残った木の断面は凄まじい暴力でへし折られたという結果を雄弁に語っており、その断面はへし折られた名残でささくれ立っていた。

 残った柵の下の部分はそれでも地面に刺さったままで何物も通さない遺志を感じさせるが、無情にも人一人通れるだけの空間がそこには開いていた。


 そして、これをしでかした張本人はというと、


「あははは、...これならおばあちゃんの前で使っても足手纏いにならないよね。」


 などと、おばあちゃんっ子の思考をしながら、柵の向こう側よりも遠くを見て、現実逃避をしていた。


「ほんとどうしよう...。」


 僕も現実逃避しようと思い、こうなる前のことを考えることにした。




~一時間前~



 僕とヒルダさんは魔法の練習をするために中庭へやってきた。


「本を読むのになんでお庭にでるの?」

「魔法を使うなら外にでないと家の中を汚しちゃいますよ。

それに、今日はいい天気ですしね、健康のためにも日の光を浴びましょう。」


 実は魔法書を読み始めるより前から、僕は太陽の光が燦々と降り注ぐ庭で読書をしていたりする。

 本が日に焼けてしまうじゃないか、と本を大切にしている方々から怒られそうな読書スタイルだとは思うし、僕自身もそうなので毎日そうしているわけではない。

 しかし、健康上の問題を考えると日の光を浴びる時間がどうしてもほしかったのだ。


 生き物が生きる上で重要なビタミンのなかに、ビタミンDというものがある。

 このビタミンDはヒトの体がカルシウムを吸収するのを助け、骨を作るのに大切な働きをしてくれる栄養素だ。

 つまり、これからすくすくと成長していく僕にとってはかなり重要なものであるのだが、このビタミン、実は紫外線を浴びることで体の中で作られるという特徴を持っていたりする。


 そのため、家の外に出ない生活のおかげで日光を浴びていない状態が続いてしまうと、体の中で合成されるビタミンDが少なくなってしまう。

 ビタミンDが不足すれば、骨の成長の妨げになりかねないし、下手すれば、骨がもろくなるのを通り越して、くる病という病気になりかねない。

 食べ物からこのビタミンを摂れないわけじゃないが、それでも日の光を浴びるだけで予防できるならそうしておくべきだろう。

 そんなわけで僕は本が日焼けしない程度に日光浴をする生活を続けていた。


 と、そんな僕の読書スタイル事情は置いておいて。


「では、これからこの魔法書を読みましょう。

僕はあっちのほうで魔法の練習をしてきますから、ヒルダお姉ちゃんはまずはこの本を読んでみて、読めないところがあったりしたら僕を呼んでください。」


「ダイ君はこれ読まなくていいの?」

「僕はもう一回読んでしまったので、あとは練習あるのみなんですよ。」


 僕はそういって『今日から始める魔法学~初級編~』をヒルダに渡して、ヒルダから少し離れたところに行き、水をくんだ桶を前に魔法を練習し始めた。


「水よ流れよ、【ウォッシュ】!」


 午前中はサッパリ魔法の感覚をつかむことができなかったが、そもそも魔法がない世界から転生した僕が魔法の感覚を掴むのは先入観とかが入ってしまって難しいのではないか。

 そういう考えに至った僕は魔法書に書いてあった初心者向けの練習法として書かれていた方法を使ってみることにした。

 この【ウォッシュ】の呪文は水を生み出し、その水の流れを操るという魔法で、日常で洗濯をするときに使えると便利なものだ。

 魔法書によると、水を作り出す時と、水の流れを操るときにはそれぞれ魔力が必要となるのだが、水を作り出す作業は水の流れを操るよりも難しいらしい。

 基本魔法は簡単なのでほとんどの人は【ウォッシュ】の呪文を何回も唱えることで練習するが、中にはどうしても魔力で水を生み出す感覚がつかめない人がいるので、そういった人たちのために元からそこにある水を動かすことで魔力を操作して感覚を掴む、という練習法が生まれたらしい。


 で、そんな初心者向けの練習法を行っている僕なのだが...


 初めて三〇分ほど経っても、桶の中の水は静かな水面を保ったままで、僕は一向に魔力の感覚とやらは掴めなかった。


 物語の主人公ならここらで一気に中級の魔法とかを使いこなせるようになってたりするんだろうな...


 この練習法は本に書かれている中でももっとも簡単とされる方法で、どれくらい簡単かっていうと自転車の練習で補助輪を付けたうえで他の人に倒れないように見ててもらうレベルで簡単な方法だ。

 そんな練習法でここまで失敗して、流石にこれは才能がないのではないかと自分を疑い始めたら、途端に気分は急降下だ。

 たかが練習初日とは言え、されど練習初日。スタートダッシュというのは今後のモチベーションにも大きく関わってくるというのに、すでに失速気味だ。

 異世界ライフを充実させるための足掛かりとして考えていた魔法の習得にかなりの時間がかかるとすると、余命の短い僕は今後の人生設計を見直さなくてはいけない。


 とはいえ、魔法に使う魔力というのは体の成長と共に扱える量も増えていくと書いてある。

ならば、ここは魔力とやらが十分増えるのを待って、今は現代知識チートを生かした活躍の仕方をするべきだろうか。


でも、僕の持ってる知識のほとんどは医学やら生物に関することだ。

全身の傷を一瞬で治してしまう治癒魔法があるこの世界では魔法の使えない人にとっては役に立つ知識かもしれないが、少なくともこの村にはそんな魔法を使える母さんがいる。

...正直僕の出番はかなり少ないんじゃないだろうか。


 ぐぬぬ。残り寿命を考えると、このままではただ転生しただけでこの人生を終えてしまいそうだ。

 せめて、現代知識を紙に書き起こして母さんの魔道具製作の役に立たせるぐらいはしたいものだけれど...そのくらいしか僕にできることはないのだろうか。


 と、そんなことを考えて落ち込んでいた僕だったが、ふと気付くとヒルダがまだ途中までしか読んでいない魔法書を読む手を止めて、こちらをじっと見つめていた。


「ねぇ、さっきから何やってるの?」


 どうやら僕が呪文を唱えながら何も変化のない桶を見つめ続けるというシュールな光景に疑問を持ったみたいだ。


「これは基本魔法の練習法で、どうしても魔力の感覚が掴めない人がやる訓練なんですよ。」

「ふ~ん、私もやってみていい?」


 ああ、これは本を読むのに飽きているな。

 正直自分のことで手一杯だったので、ヒルダのことはあまり見ていなかったのだが、よほど魔法書をただ読んでいるのが面白くなかったのだろう。

 ヒルダの象耳は先ほどまでシン、と頭の横でじっとしていたが、魔法の練習に興味をもった途端に嬉しそうにパタパタし始めた。

 こういう時は無理に本を読み続けるのもよくないし、理論だけなら僕も説明できるようになったから、魔法の練習を一足先にやってしまうか。


「そうですね、じゃあ、僕がやっていたみたいにまずは桶の水を動かそうと思いながら、ウォッシュって唱えてみてください。水を回転させるようn―」

「わかったよ!【ウォッシュ】!!」


 うおい!やるならせめて説明を全部聞いてから―ってあれ?

 桶の中に渦ができてる?!水が回ってる?

 おいおい、一発で成功してますよ、この子。

 しかも、どんな顔しているかと見てみれば、ドヤ顔をして耳も嬉しそうにパタパタいらっしゃいますし。

 ...ムカつく顔をしているかと思ったけど、こうしてみると全然嫌味な顔に見えないな。

 お姉ちゃんとして面目躍如できて嬉しそうな顔だ。この笑顔、プライスレス。


「いつもおばあちゃんがブツブツやってるの見てたもん、このくらいよゆー、よゆー」

「...すごいですね。じゃあほかの呪文も試してみますか?」

「うん、全部できるようになっちゃうんだから!」


 まあ、水を扱う魔法は日常でも見かける水を使う分イメージがしやすいからな。

 魔法書を読みかけでも感覚的に発動できるのだろう。優秀なお手本をみたこともあるみたいだし。

 他の魔法はさすがに魔法書を読んで、理論をしらなきゃそうそうできないもののはずだ。

 だから、きっと僕の魔法が下手というわけではないはず。そのはず。たぶん。





 そして、そのほかの基本魔法の呪文を教えること十五分。


 ヒルダお姉さまは僕が覚えていた日常で役立つ基本魔法を全て習得なされました。


「なぜだーーーー!!」


 いや、おかしいよね?

 教えたとは言っても、呪文を教えて復唱しただけでしたよ?それだけで次々と魔法が発動していったんですよ。

 じゃなきゃ十五分で教えきれるわけがない。


 僕があんなに焦燥感に駆られてながらしていた練習は何だったのか。

 もしかして才能ないのかな?とは思ってたけど、僕はそんなに魔法が苦手なのか。

 それとも、これが才能というやつなんだろうか。

 今日からヒルダお姉さんが村で無双するサクセスストーリーが始まってしまうのか。


 ヒルダはおばあちゃんの魔法を見たことがあるが、それを行うための呪文は知らない様子だったから、魔法を扱うのは本当に今日が初めてのことだったのだと思う。

 それが今では鼻歌交じりに小さなつむじ風を作る基本魔法を唱え、庭に落ちてた小枝を集めて遊んでいる。


「すごーい!魔法ってとっても便利ね!これなら採取も楽にできるよ!」


 そりゃあ、ろくに手入れもされていなかった庭中に落ちてた枝が物の五分で集められてますからね。...どうやら制御も完璧のようだ。

 それに使用できるだけでなく、狩りでの使い方まで考え済みだと...?


「ねーねー、もっと他の魔法ってないのー?」


 これまでの魔法だけじゃ物足りず、さらにこれ以上の魔法をご所望ですか...!


 実を言うと、もう初級編に載っている基本魔法は全部教えてしまっている。

 これ以上教えるとなると、基本魔法より強力な四大魔法が載っている中級編を読むしかない。

 中級編は一応庭に持ってきてはいるが、僕もまだ読んでいないのでどんな内容が書いてあるのかは把握し切れていない。

 ここは僕が練習している間にこれを読んでいてもらおうか。


「僕もまだ読んでないですけど、呪文ならここに書いてありますよ。」


 そういって、僕は『今日から始める魔法学~中級編~』を差し出してみると、


「その本なんて書いてあるかよくわかんないからやだー。さっきみたいに、魔法の呪文だけ教えてよ。」


 と面倒臭い物をみる顔で、読むのを嫌がられた。


 さっきまで読んでた初級編もろくに読んでなかったんかい。

 そりゃあ、気付いたらつまらなさそうにしていたわけだ。


 さて、僕は自分の練習を続けたくもあるのだが、目の前の少女をどうしたものか。


 本を読む気がなく、敬語を学ぶという本来の趣旨が台無しなのは残念だが、この才能をほったらかしにしておくのも将来的にどうなんだろう?

 僕の魂には寿命宣告のおかげで『やれることはできる時に全部やっておけ』という格言が刻まれている。

 ならば、この天才少女をどんな手段であれ鍛えられるだけ鍛えておくのが今できる最善手ではなかろうか?

 『鉄は熱いうちに打て』はこの世界でも通じることわざであったはずだ。


「うん、じゃあ、ちょっと待っててください。」


 そう言って、僕は教えるための魔法を探すべく、中級の魔法書を最初から流し読みする。


 うーん、パッと見たところ、四大魔法の簡単なものが載ってるのかな?

 どうやら四大魔法は単純な現象を引き起こすものほど簡単なようで、そのためか、最初に目に入った呪文は攻撃魔法と呼ばれる部類の魔法だった。


「【エアボール】...ね。」


 よく練習用として用いられるのはこの風の魔法、次に水を使う呪文らしい。

 まぁ、いきなり火の魔法やら土の魔法やら使ったら後片付けが大変そうだし、当然なのかな。

 火なんて特に事故が怖いもんな、初心者に扱わせるのは危険だ。


 さて、この【エアボール】という魔法についてだが、本によれば、


『風の神に祈りを捧げ、風を集めて球を作りだして目標にぶつける魔法。

 威力は魔力量にもよるが、概ね毬をぶつける程度に似る。

 基本魔法と異なり、神への祈りが必要となるので神を感じ取る訓練が必要。

 神の神秘に触れるには...』


と、それ以降、入念な神への信仰方法が書いてあり、現代日本で生まれた科学信仰の僕にとっては少々理解しがたいことがつらつらと書いてあった。

 うん、信仰うんぬん以前にこれを七歳児に読ませるのは無理があるな。


 うーん、魔法の内容は一文だけのシンプルなもので分かりやすいが、さすがにさっきまで練習していた基本魔法と違い、四大神への信仰とやらが関わってくると理解の範疇を超えてしまう。

 だが、魔法の内容は怪我をする危険性もなく、理解もしやすいものなので、信仰とやらの直前までは説明できる自信はある。

 となれば、信仰とやらはヒルダに任せて魔法の内容だけ先に教えるか。


「えーっと。【エアボール】っていう魔法を使ってみましょう。」

「わかった。エアボールね。【エアボール】」


 呪文を聞くや否や、ヒルダは両手を前に向けて唱えるが特に何も起きない。

 さっきまでノーミスで魔法が使えていたのに使えなかったからか、悔しいというよりも不思議そうな顔をしている。

 そもそも、さっきまでと違ってどんな魔法か教えてないな。

 早く新しい魔法を唱えたいばかりに説明を聞かずに唱えたことが今回の失敗の主な原因だな。

 さすがに、イメージが大事って言われてる魔法を内容も知らずに発動させるのはこの天才少女といえど無理なのだろう。


 というか、それ以前の問題として攻撃用の魔法なのに無暗矢鱈なところに向けて撃つのはまずいな。


「待ってください。今から教えるのは怪我することはほとんどないとはいえ攻撃する魔法ですから、まずは人のいない方に向いてください。

 そうですね...ここから離れたあそこの木の柵を狙って風の玉をぶつけるイメージで【エアボール】と唱えてみてください。」


 そう言って、僕は五mほど離れた木の柵を指さした。

 一方、ヒルダは不思議そうな顔をして尋ねてくる。


「風が玉になるの?」


 あー、この世界には風という『現象』の概念はあっても、空気という『物質』の概念はまだないんだよな。

 僕なんかは里の長を目指す某忍者の必殺技のイメージがあるから想像しやすいけど、そんなイメージがそもそもない世界でこれを想像するのは難しいか。


 なら、考えやすいようにやれることをやってみるか。

 僕はローブを脱ぐと、桶の中の水に突っ込んだ。

 すると、布の繊維のなかに含まれた空気が小さな泡となって浮き出てくる。


「ほら、見てください。泡の玉が出てきてるでしょう。これが風の素です。

これを集めてもっと大きな玉にしようと考えてみるとやりやすいかもしれません。

あと、これは四大魔法なので【エアボール】って唱えるだけでなくて、風にお願いすることもやってみてください。」


「ふうん。...風よ集まって、【エアボール】」


 え、今のいい加減な説明だけでもうイメージついたのか?


 と呆気にとられていると、ヒュウッという音がしてヒルダの手元に向かって風が吹いていくのがわかる。

 たった一言の詠唱だったが、どうやら本当に発動しているみたいだ。

 天才少女には四大魔法に必要な信仰心とやらは関係ないのか、美少女には神様も甘いのだろうか。

 先ほどまでの様子を見ていたから驚きは少ないが、この世界の基準ではどうなんだろう?

 まぁ、発動させた本人も今回ばかりはちょっと驚いているようだけど。


「う、うーん?たぶん集まった、よ。...これをさっきの板にぶつければいいの?」

「ええ、そうですよ。ボールをぶつける程度の弱い威力の魔法らしいので、思いっきりやってみて下さい。」

「ん、わかった。」


 さすがに攻撃魔法と聞いて発動したときに怖がっていたようだが、僕の一言でひどいことにはならないと思ってくれたようだ。

 まぁ、魔法を使えない年下の赤ん坊といえど僕が教えている状況には変わりないからなんだろうか?

 いくらなんでも年下に気を許しすぎじゃなかろうか。


 そして、頷いたヒルダは目標の柵をキッとした目つきで見つめると、


「あの板にぶつかって、【エアボール】」


 と言い、その瞬間不可視の玉がヒルダの手元から離れる。


 その直後、バキィ!という短く鈍い音がして、板は折れていた。


 そうやって天才象耳少女が僕の家の柵を破壊すると、冒頭に至る。




 そして、目の前には今だに板がへし折れたままの柵がある。


「毬をぶつける程度の魔法ってなんだっけ...?」


 とりあえず、あとしばらくは現実逃避させてください。

7/26 19:00 抜けていた文章があったので追加しました。

7/30 基礎魔法→基本魔法 に修正。

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