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招かれしアリスのワンダーランド ~序章『アリスと命の鏡』  

作者: 秋鴉

初作品のため至らぬ点が多々見えると思いますが是非1度目に通して見て、視聴者さん自身でワンダーランドを想像してみてやってください!そういった世界観を心がけて書いていきますのでよろしくお願いします。

どんなコメントでも喜んで受けます。思ったままの感想やできれば修正点、アドバイスをくださいw それでは粗末な文ではありますが楽しんでいただければ幸いです。

誰の家にも1つは置いてあることだろう、

等身大の合わせ鏡。


けれども私の鏡は少し変わっているの。


「命」をもった鏡。



彼、彼女なのかと問われると「それ」の口調から察するに彼女であろう。

もし仮に「彼」なのであれば、どこか気品漂う少しアンティークな雰囲気を

連想されるそのものいいはあまりに不適切だ。

彼女はアリスの良き理解者であり、良き友である。


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しかし、先へ進む前にあまりにも不足している情報を少し埋めておこう。


少女の名前はアリス、 アリス・____  いや ただのアリスと語っておこうか。

彼女はこうみえても・・・といってもまだ名前くらいしか出てきていないのだが

詰まる所彼女は聊か普通の同世代の少女たちと比べて、ませて・・・いやデリケートなのだ。

彼女はそのことに関しては自覚はあった、これといって気にする素振りはなく

高飛車に気取っていたものだ。

彼女は17歳にしては大人な考え方ができていると自他ともに認める、所謂優等生。

性格は冷静。。というよりかは冷酷で少なくとも同級生達に関してはどこか見下したところがあった。

他にも原因は多いが結論を急ぐとするならば彼女は友達というものが少なく、

少なくとも彼女が友達だと思っているものは一人・・・

つまりは冒頭の鏡の少女その人なのである。

鏡に話しかけ、ましてやそれを友達だと思っているという部分においては、

彼女も可愛気があるのかもしれない。


さて、話の軸を戻そうか。

これは17歳の誕生日を迎えたことにより、アリスの周りの歯車が少しずつ動き始めていく

物語である。


本章はそのきっかけ、序章なのである。

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「アリス、お誕生日おめでとう」

アリスの祖母にあたるメリダはアリスに微笑みかけた。

「ありがとう メリダおばあさま、けれども私はもう今年で17です

いつまでも子供扱いはやめてください。」

そう言ってアリスはメリダが渡そうとしたプレゼントの箱を拒んだ。

「お前は私からしてみれば可愛い孫なのよ?孫はいつまでたっても可愛い子供みたいなものよ」

アリスは負けたと言わんばかりにタメ息を吐き、メリダのプレゼントを受け取った。

「ありがとう おばちゃん。とっても嬉しいわ」

「開けてごらんなさい」

「ええ。。。でも私 明日の授業の予習があるから!やっておかないと」

「おや、今は夏休みじゃないのかね?」

「優等生は何かと大変なのよ おばあさま」

とう言い残しアリスは自室である2階の階段を勇ましくかけのぼっていった。


両親はイギリスの有名な貿易会社に勤めていていつも海外を転々としているの。

だから家には私とおばあちゃんと、それから天国にいるおじいちゃんだけ。

天国や地獄といったような宗教概念は本当のところあまり信じていないのだけれども

身内にはそういう考えが生まれてしまうのは仕方のないことなのかしら。。。

私もまだまだ子供なのかもしれないわね。


「おや 今日はいつになく可愛らしいことをいうではないか」

アリスの部屋には当然アリスしかいません。

部屋は年頃の女の子の部屋とは思えないほどこざっぱりとしていて

見渡して見えるものと言えば、机に本棚、ベットにクローゼット


そして布に覆いかぶされた等身大の金色の鏡。


アリスは急な声の主に驚いて思わず声を漏らしました。

「む? ワシじゃぞ?何を驚いておるんじゃ?」

と鏡から声が聞こえてくる。

いつのまにか思っていたことを声に出してしまっていたらしい。不覚。

呆れ声でアリスは答える。

「まだ9時じゃない、いつもはおばあちゃんが寝てからのはずよ?」

「今日はなんだか騒がしかったからからの、目が覚めてしまった、というかそろそろこの布を取って貰えんか?暑苦しくてかなわん」

アリスは命令されるがままで少し頭にきていたものの、このままではその声の主に

文句の1つも言えないので、アリスは鏡にかぶせてあるテーブルクロスのような真っ白な布を

強引に引っ張りはがした。

「こら!もっとデリケートに扱わんか!!これじゃから最近の子は・・bgjsybw・・」

「あなたのその長いお説教話は聞きあきたわ」

「む?そうか」

っと鏡の声の主は興味が無いような口調でアリスの皮肉に受け答えると、アリスに劣らず淡麗な容姿を

鏡に映し出し、そのダイアモンドの様に輝く大きな瞳をゆっくりと開き今度ははっきりとした口調で

「御機嫌ようじゃ アリス  鴉の歌を聴きたくはないかの?」

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<鴉の歌を聴きたくはないかの?>とは彼女独特の、つまりは口癖のようなものだ。

絡むとめんどくさそうなのでアリスはいつもNO(いいえ)と答えている。

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アリスは鏡の声の主からの挨拶を受け取ると、スカートの端を指先でつまみお上品に一礼すると口を開き


「御機嫌よう <<ディアラ>> せっかくだけど・・・またの機会にしてくれる?」


いつもと何ら変わらないやりとり。ディアラは軽く口元をゆるめるとすぐにまた凛々しい顔つきに戻り

「それは残念じゃのう お主が聞くとなれば感動して泣いてしまうこと請け合いなのじゃが」

とアリスを誘うものの、アリスの気持ちに変化はない。

ディアラはしばらくアリスをじっと眺めると今度は物重たげに口を開いた。

「お主・・・一つ年をとったじゃろ?」

アリスは思いがけない質問に驚くも「ええ でもどうして?」と答えた。

「ワシにはわかるのじゃ 人は年ごとの暦に区切りがあるからのぉ 言うなれば今のお主はまだ何の色もない真っ白なパレッド これから一つずつ色を作って染め上げていくのじゃ 美しい色にのぉ」

「本当あなたって見た目に反して物言いは年老いているわね」

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アリスの言うとおり、ディアラは見た目はアリスとあまり変わらない

(といってもアリス同様端麗な容姿である)

容姿をしているが本人曰く年齢はアリスの10倍は生きているらしい。

しかしディアラというその名前や金髪の髪型や青いダイアモンドのよう

な目といった如何にも<洋風お嬢様系>の彼女の話口調はこれまたなん

とも不意を突くような、使い古された日本の古語である。

イギリス人のアリスにとってディアラの話す日本語は難易なものであり

学校の授業で日本語を学習しているアリスにとっても

完璧に聞き取り理解し、会話に至るまでに1年という歳月を費やした

--------------------------------------------------------

アリスのまたもや皮肉な発言に臆することなくディアラは告げる

「当然じゃ お主のような小娘とは年季が違うわ!・・・しかしまぁお主はその年にしてはしっかりとした考えを持てとるほうじゃ」

ディアラの突然の<<ツンデレ>>っぷりにアリスは戸惑った。

「な、なによ・・・気味が悪いわね」

「本当のことを言うたまでじゃ されならば わしがこんな小娘を相手にするわけないからの しかしまぁ・・・その分大事なものも欠けとるみたいじゃがな 悲運な子じゃ」

アリスはディアラが後半の部分何と言ったか聞き取ることはできなかった。

なぜかというとそれは--------------------------




ドタドタドタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




ものすごい衝撃音がしたと思いアリスが部屋から出てみるとアリスの目の前に映しだされたのは階段の下で

うずくまるメリダの姿だった。

「おばあちゃん!!!!!」

アリスが駆け寄るとすぐそばのリビングは炎に包まれていた。

(嘘よ・・・おばあちゃんが火の扱いを誤るはずが無いわ・・・それに仮に火がついたとしてもこの家の火種はキッチンだけ・・・これだけ離れているのにリビングに火が回るなんて・・・)

考えられる最も大きな可能性は一つ  


【放火】


(だけどいったい誰がこんなことを・・・学校の私を憎んでる生徒?

いえ、こんなバカなことをする人間ではないはず。でもそれじゃあいったい誰が・・・

ううん そんな場合じゃない 早くおばあちゃんを安全なところに、それから助けを・・・)

メリダを抱きかかえようと体に触れた時、アリスはあることに気づく。

「体が・・・冷たい・・・・?」

嘘 そんなはずない 自分がメリダとの会話を切り部屋へ戻りディアラと会話していた時間は

5分もない。 そんな短期間でここまで火が回り、ましてや自分の祖母がこんな・・・こんな・・・!!


気付くとアリスは2階へ駈け出していた。

普段の冷静沈着な彼女の姿はもはやどこにもない。


「ディアラ!!!!!大変なの!!!おばあちゃんが・・・おばあちゃんが!!!!!」

ディアラならなんとかしてくれる。彼女は嗚呼は言っているもののアリスが知る中では1番の知識人だ。

きっとこの地獄のような状況だって、何か打開策を与えてくれるはず・・・!


しかし そんな藁にもすがるような思いのアリスが見たものは

髪は乱れ、顔は汗と涙でぐちゃぐちゃになった自分の姿を映すだけの鏡だった。



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ここまで読むとまぁ~ アレなんですがw初投稿 て言葉はあまり使いたくないのですが、慣れていければ世界観作りももう少し安定すると思いますw。もしこんな文でも期待してくれる方がいらっしゃれば飽きるところまでついてきてやってください。アリスの異様な、そしてとってつけたかのような(とってつけました)ディアラの日本語に対する理解力は・・・アリスすげぇ!てことで目をつむってやってくださいwすごいぞ!アリス!!

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