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世界の終末は何処からともなく…(旧)  作者: エルスト・レイ
第一章 終わりの始まり
9/40

9話 ~本書~ 平原走破と登山準備

天気、それは晴れときどき雨そんな気まぐれ




~国境平原・クライド平原~〔カイside〕


カイ「なあ、いつまで続くんだ?」


リーザ「またそれか、同じ事を何度も聞くな」


カイ「だってよー暇なんだもんな」


リーザ「本でも読んでろ」


カイ「えーだってなぁ…」


アルサイム「リーザといったか…道、間違えてるぞ…」


リーザ「そんな訳無い」


アルサイム「ここでさっき戦ったんだが…」


リーザ「まさか…」


と言ってリーザは馬車を止めた


カイ「うわ…」


アルサイム「この痕は俺がつけたものだが…」


リーザ「……………」


カイ「なあ、リーザ?いい加減認めろよ…」


リーザ「………」


ハルカ「リーザさん…」


アルサイム「気を悪くするな…誰だって不得意、得意はある」


リーザ「………」


カイ「なあ?」


リーザ「………わかった…」


リーザが立って後ろに下がった…


カイ「ありがとな…」


アルサイム「では、気を取り直して…」


馬車は再び動き出す


ハルカ「リーザさん…そんなに落ち込まないでくださいよ…」


リーザ「………」


カイ「ふぅ…仕方ないし本でも読むか…」



………………………………………………………………………


アルサイム「そろそろ国境だが…おまえら手形はあるのか?」


カイ「手形?」


アルサイム「手形も知らないでここまで来たのか?」


ハルカ「手形なら一人分はあります」


カイ「……」


アルサイム「一つしか無いのか?」


リーザ「こっちまで来るとあらかじめ分かっていればな…」


アルサイム「ふむ…なら仕方ないな…着いてから掛け合ってみるか…」


カイ「出来るのか?」


アルサイム「あんまりこういうことはしたくは無いのだがな…命を助けられた手前困っているのは見過ごせないしな…」


カイ「サンキュー」


アルサイム「うむ…そろそろ見えてきたぞ」


カイ「そうか」


~ダルカマイズン・カインド国境、国境の町クライド~〔カイside〕


町へ入り馬車は止まった


アルサイム「着いたぞ」


リーザ「今日はここで泊らないか?」


カイ「ああ、そうだな」


疲れたしな…いろいろと


ハルカ「あそこはどうです?」


そう言ってハルカが差したのは宿屋だった


リーザ「ふむ…」


カイ「いいんじゃないか?」



~国境の町クライド、宿屋、鳥の囀り~〔カイSide〕


カイ「すいませ~ん」


宿屋「はいよ」


カイ「部屋借りたいんですが」


宿屋「一人部屋が一泊500sn、二人部屋が一泊800snだよ」


カイ「なら二人部屋を二つ一泊で」


宿屋「なら1sr600snだよ」


カイ「わかった」


宿屋「毎度あり、二階の105号室と106号室を使って」


カイ「わかった」




…………………………………………………………………………

~国境の町クライド、兵舎


アルサイム「スターリア王国第三騎士団副団長アルサイムだ」


兵士「はっ!」

通行手形を現在所持していないがカインド領に入りた

アルサイム「い通してくれないか?」


兵士「しかし…」


アルサイム「急用があるのだ…内密のな…」


兵士「はっ!どうぞお通りください」


アルサイム「たすかる…」


…………………………………………………………………


カイ「どうだった?」


アルサイム「大丈夫だ」


リーザ「さすがだな…」


カイ「じゃあ、いくぞ」


アルサイム「承知した」


リーザ「ふむ…」


ハルカ「はい」



~カインド領・クライド平原~〔カイside〕


広く続く草原

それを俺たちは永遠とすすむ


カイ「あ~!飽きた!いつまで続くんだよこの景色は」


アルサイム「まだまだだ。まだそんなに経ってないだろ」


カイ「もう五日だ!」


アルサイム「まだ五日だ」


カイ「まさか迷ったとか?」


アルサイム「あと二日位は平原でそこからは馬車をおりて山登りだ」


まぁ迷うわけもなく普通に進んでいるみたいだ

しかし山登りもあるのか…


カイ「えーと、…山登りってどれくらい?」


アルサイム「早くて三日、遅くとも五日、無理をしても一日ぐらいは掛かる」


カイ「えーと、うん。俺らはハルカを山の下においてさっさといくか…」


ハルカ「え~!?……でも、仕方ないですよね…」


カイ「ちょ、おい、冗談だって、ちゃんと送るよ」


ハルカ「本当ですか!?…もう…驚かせないでください…でも長くても10日無いんですね…」


確かにもう10日ぐらいでお別れか…

さみしいもんだな…


カイ「そうだ…町に着いたら宴会でもしようぜ」


リーザ「それはいいな」


ハルカ「…ありがとうございます……」


何かが動く物音がかすかにした


アルサイム「…………ん!?」


カイ「どうした?」


アルサイム「…いや、多分気のせいだ。」


カイ「…?」


~アナムサイム山脈、下部~〔カイSide〕


馬車が山の下へつき

馬車は止まる


アルサイム「着いたぞ」


カイ「やっとか~」


馬車から降り山を見上げる

空は青く光は注がれている

その山の山頂にはかすかに町が見える


アルサイム「ここからが本番だがな」


カイ「言うなよ…忘れていたかったんだからさ」


アルサイム「現実をみろ…」


ハルカ「軟弱モノですね」


カイ「お前にだけは言われたくねぇ」


ハルカ「私は女だからいいんです軟弱でも」


カイ「リーザを見習え」


ハルカ「あれは…ちょっと…」


確かにリーザの性格は男勝りだな…

ちょっとハルカには合わないか…


カイ「………」


リーザ「私がどうかしたのか?」


ハルカ「なんでもありません!!」


リーザ「…?」


カイ「それでどう行くんだ?」


アルサイム「今回は普通の冒険者用のルートを使おうと思うが…」


リーザ「構わないだろう?」


カイ「急ぎでもないしな」


アルサイム「モンスターはほとんど出ないが、盗賊は出るかもしれないから用心しておくにこしたことはないぞ」


カイ「でさ、休憩所ってあんの?」


アルサイム「2ヶ所ある」


カイ「どの辺とどの辺?」


アルサイム「3割、6割あたり進んだところだ」


カイ「そか…じゃあ何回かは野宿か」


アルサイム「そういうことになるな」


カイ「それじゃ今日は馬車で休んで…明日の明朝にはいくか」


アルサイム「そうだな」


ハルカ「そうですね」


リーザ「わかった」



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