25話 ~本書~騒乱の種目決め
いつまでもこのままで、そんな儚い願い
~第四学園都市、クルーズナ学園 西棟 自室~〔カイSide〕
昨日は思いっきり学園サボって…鬼ごっこして…
一体俺は何をしていたんだろうか…
そんな非日常?もおわって今日からは通常通りの日常に、なるといいなぁ
というかこの世界にいること自体非日常…
それは置いておいて
くだらないことを考えながら準備を済ませ
リビングへと行く
朝食を食べ学園へと向かう
学園では勉強して休み時間に友達よふざけ合って
放課後には生徒会とかにも顔出したりして
普通の毎日が続けばいいなと
学園に入学してから1月が経つ頃
それは朝のHRの出来事だった
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
ゼク「あー、来週から春の運動会だ。参加種目について話し合っとけ」
そんな一言だった
来週から?っていうのも謎だけど
いきなり…何言ってるんだろうなこの担任
今日が…週末だから来週ってことは休み明けからですかそうですね
カイ「ユーリ…知ってた?」
ユーリ「全然」
エーミア「私は知ってたよー、カイ生徒会役員なのに知らなかったの?」
カイ「あ、ああ…最近地味に忙しいと思ってたらそういうことか」
ユーリ「へぇ…」
カイ「これって何するんだ?」
エーミア「えっと、先輩の話だと去年は闘技大会とか魔法ありの障害物競走とかそんなかんじだったかなー」
カイ「なにそれ」
エーミア「普通の種目もやるっぽいだけどー目玉はそんなところかなぁ」
ユーリ「あとクラス対抗の他にクラスから1チーム決めて代表チーム戦みたいなのもあるみたいね」
ユーリは何かの紙を見ながら言う
カイ「説明の紙あるなら見せろよ」
ユーリ「はいはい」
そう言ってユーリは紙を机の上に置く
その紙には春の大運動会!主役は君だ!!
とかから始まって…種目が書いていた
~春の大運動会!主役は君だ!!~
今年度の春の運動会は下記の種目で執り行いたいと思います
クラス種目
【10】クラス対抗玉入れ
【14】クラス対抗綱引き
【男女各4】クラス対抗4kmリレー
【5(1チーム)】クラス代表チームによる闘技大会
個人種目
【8】男子400m走
【8】女子400m走
【4】男子2400m走
【4】女子1800m走
【男女各2】アクアスラップ(水中での障害物競走)
【男女各2】エアーズトラップ(空中での障害物競走)
【男女各2】ラードグラット(魔法による的当て)
【2】障害物競走(地上で行う妨害アリの競走)
【2】魔法戦技会
【2】個人闘技大会
特殊種目
各クラスに10分の自由時間があります
そこで何をするかクラスで何か案をだしてください
競技名の前の【】の中は参加人数です
全員がどの競技かに参加するようにしてください
以上踏まえ楽しい運動会にしよう!
カイ「…ま、まぁ普通だな」
ユーリ「そうね」
そんな会話をしているとクルトが教壇にあがりざわついたクラスをまとめ始めた
クルト「皆、まずはクラス種目から決めたいと思う」
そんな感じで始まり…話は進み綱引きや玉入れ、リレーも決まった
問題になったのはどのチームがクラスからでるかだった
クルト「僕的には僕のチームが出るのがいいと思うのだが」
大体のクラスの皆はそれに意義は無いようだった
それでしずまって決まればよかったものを
エーミア「はいはーい、私のチームが出たいー」
とかエーミアが空気読まない発言するから…
アールドとかあからさまに嫌そうな顔するし
ユーリは面倒そうにため息つくし
ミナはびっくりした顔で固まっちゃったし
俺は俺で…なんというか…
何も無く決まればよかったのに…
クルト「君のチームがかい?問題だらけの?」
エーミア「強いチームが出るべきだと思うんだ!」
クルト「僕のチームが弱いとでも?」
エーミア「私たちの方が強いもん」
とかなんとかもめ始めちゃって…
確かにクルトのチームはチームワークもよくバランスも良い
そんなチームだ
だから別に出たところで良いところまでいける気もする
だからこのままでよかったのに…
エーミア「じゃあ!直接戦って決めようよ!!」
この展開が一番…想像したくなかった…
アールドは…やる気出してる!?
ユーリは…あれ?なんかこっちもやる気満々?
ミナは…剣磨きだした!?
この流れだと俺もやる気見せるべきなのか…
クルト「そうだね、いちど君たちとは決着をつけておきたかった」
そんなこと言って相手のチームの面々も準備始めちゃうし…
他のクラスのみんなもなんか観戦する気満々だし…
ああ…賭けとか始まってる…
気早すぎだろ…
ゼク「そうか、そうなったか。練習場を使っていいぞ」
とか担任もなんかやる気満々だし
どうなるんだ…これ
俺も参加するんだよなぁ…
クルト「特に君とは戦ってみたかった、カイ君。最初は誤解もあったけどそうだねこれではっきりするだろうし」
とかなんだかなぁ
カイ「あーはいはい、そうですね」
負けた方いいんじゃないかなぁ…
別に戦うの好きなわけでもないんだよなぁ
そんなこんなで戦うことになった俺たちとクルト達
種目決めで実際に戦うのは想定済みだったらしく
ゼクも乗り気
クラスはもう盛り上がりMAX
引くに引けない状況…
どうなる!俺
はたして勝てるのだろうか!
対人戦…手加減できるかな
俺はそんなことを考えて頭を抱えていた