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世界の終末は何処からともなく…(旧)  作者: エルスト・レイ
第二章 新たな仲間と終わりの力
32/40

20話 ~本書~事件のその後

問題を起こしたそのあとの処理とは・・・


〜第四学園都市、クルーズナ学園 西棟 自室〜〔カイSide〕


昨日は色々あって学校には行かなかった

それが普通の選択だと思うけど

それは朝起きた今日ですら気持ち的には変わらない

当事者でもない俺が何日も学校を休むわけにはいかないしなぁ

と考えていると来客あった

最近はなぜかアウラも見ないし自分で出ることにし扉の前にたった


カイ「どちら様ですか?」


エーミア「カイ?ちょっといい?」


カイ「ああ、入れよ」


と、ドアを開けて外を見ると・・・

そこにはエーミアとユーリの姿があった


カイ「もう大丈夫なのか?」


ユーリ「・・・・うん」


エーミアとユーリを部屋に入れドアを閉める

リビングの椅子に座らせ紅茶をいれる


カイ「紅茶でよかったか?」


エーミア「だいじょーぶ」


ユーリ「・・・・うん」


しかしユーリの顔は浮かないままだった


カイ「今日はどうした?」


エーミア「昨日は言えなかったから・・・ありがとー」


カイ「別に俺は俺の思うようにやっただけだし」


エーミア「でも・・・ね」


この話を終わらせようとしたところでドアを叩く音がした


カイ「誰だ?」


エーミア「でなくていいの?」


カイ「出た方がいいか」


エーミア「うん」


俺は立ち上がり玄関へ向かう


カイ「どちら様ですかー?」


リン「リンです・・・少しいいですか?」


カイ「人が来てるので少しだけなら」


リン「ええ、手短に話したいと思います」


カイ「やっぱり昨日のことですか?」


リン「ええ・・・」


カイ「すいません、やり過ぎました・・・」


リン「やり過ぎたことは自覚しているのですね」


カイ「まぁ、本当は今でも殺したいんですがね」


リン「・・・彼女はあなたにとってどういう関係なのですか?ただのクラスメートでもないのでしょう?」


カイ「最初の友達?ですかね」


リン「本当にそれだけですか?」


カイ「もうこれ以上大切仲間を失いたくないと思うのは当然だと思いますが?」


リン「そうですけど・・・今回は少し事態が違います」


カイ「どうでもいいんですけど、あいつらどうなりました?」


リン「現在治療中です」


カイ「生きてるんですか・・・」


リン「死んでたらもっと大きな問題です」


カイああ・・・そうですね」


リン「ええ・・・あの人たちの処遇は退学ということで決まったのですが・・・」


カイ「何か問題でも?」


リン「あの人たちの親が少しね・・・」


カイ「ああ・・・屑の親も屑ってことか・・・で?それがどうしたんです?」


リン「息子をこんなに痛めつけた奴を退学にしろってうるさくてね」


カイ「生徒会はそれを受け入れんですか?」


リン「いいえ、あなたはただ守っただけですものね」


カイ「・・・」

 

リン「しかしですね、それでは問題がるんですよ」


カイ「それでどうしろと?」


リン「どうしようもないのが現状ですね」


カイ「…はぁ」


リン「とりあえず生徒会に関しては今は来なくても大丈夫です」


カイ「そうですか」


リン「気持ちの整理がついたら…で大丈夫です」


カイ「わかりました」


リン「話はそれだけです」


カイ「ええ」


リン「では、また学校出会えることを楽しみにしてますね」


カイ「わかりました」


リン会長を見送り俺は部屋に戻った


カイ「ごめん、少し長引いた」


エーミア「いやー大丈夫だよー」


ユーリ「…ごめん」


カイ「なんで謝るんだ?」


ユーリ「…私のせいでカイにも迷惑かかってるから…」


カイ「さっきも言ったがこれは俺の自己責任だ、誤られるようなことじゃない」


ユーリ「それでも!」


カイ「迷惑なんかじゃないさ、むしろもっと頼ってほしいくらいだ」


ユーリ「・・・うん」


カイ「で、今日学校どうする?」


エーミア「んー」


ユーリ「・・・・」


カイ「まぁ、もう遅刻だけどな」


エーミア「今日もゆっくりした方がいいよ」


カイ「そうだな」


ユーリ「・・・でも」


カイ「気持の整理がつくまでは学校いたって勉強どころじゃないだろ」


ユーリ「私のために、エーミアとカイが休むのは…」


カイ「俺は俺のせいで休んでるだけだな」


エーミア「んー皆いなきゃ楽しくないしねー」


とそこで3度目のドアを叩く音とともに来客があった


カイ「・・・誰だろ?」


エーミア「出ないの?」


カイ「でるけど…少し待ってて」


エーミア「りょうかいー」


俺は玄関に向かった


カイ「どちら様ですかー」


アールド「俺だ」


ミナ「ミナです」


カイ「ん?今開ける…」


アールド「ユーリこっちにいるかと思ってな」


ミナ「ですです」


カイ「まだ授業中だろ?」


ミナ「ユーリさんのことが気になって集中できません」


カイ「まぁ、入れよ」


そう言って俺は二人を部屋に入れる


アールド、ミナ「おじゃまします」


そしてリビングまでもどり…


エーミア「二人とも…」


アールド「ユーリ、もう大丈夫なのか?」


ユーリ「…うん」


アールド「まぁ、ゆっくりして元気なったら学校に戻ってくればいいさ」


ミナ「そうですね」


エーミア「皆勢ぞろいですねー」


アールド「そうだな」


カイ「しかしなぁ…」


アールド「噂で聞いただけだったが大丈夫そうで何よりだ」


ユーリ「…うん…カイが助けてくれたから…」


ミナ「でもあの噂は本当なのでしょうか?」


カイ「噂?」


ミナ「この学校に死神がいるって噂です」


カイ「…俺のことか?」


ミナ「あくまで噂なんですけどね」


カイ「鎌使うの止めておくか」


ミナ「そうした方がいいかもしれません」


カイ「だな」


ミナ「この後も何もなければいいんですけどね…」


カイ「お前ら今日どうするんだ?」


アールド「少し見回りでもするかな…」


カイ「お前が?」


アールド「こんなことが他にも起きてるって思うとな…」


カイ「生徒会が何かしてると思うけどな…俺も行くわ」


アールド「お前も大丈夫か?」


カイ「生徒会員だしな、なんとかなるだろ」


アールド「そうじゃなくて、気持ちだ」


カイ「ああ、体動かしてたほうがいいかもな」


アールド「そういうことか」


カイ「部屋の物好きにしていいから」


エーミア「はーい」


ミナ「いいんですか?」


カイ「構わない」


エーミア「いってらっしゃーい」


カイ「ああ、行ってくる、変なことあったらすぐ呼べよ」


エーミア「はーい」


そう言って俺はアールドと一緒に学園の見回りを始めた


この後あんな事件が起こるとは知らずに…

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