18話 ~本書~生徒会風景1
目の前の壁は本当に乗り越えなくては前に進めないのか…?
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
授業も終わり俺は自分の部屋に帰ろうと挨拶をする
カイ「んじゃ、また」
エーミア「ばいばいー」
ユーリ「さようなら」
アールド「じゃあな」
ミナ「さよならです」
そう言って教室を出たところで…見覚えのある人がいた
カイ「・・・・・」
まぁ、無視して帰ることにした
リン「何処に行くのですか?」
カイ「自室ですけど」
リン「・・・」
カイ「ん?」
リン「迎えに来てよかったです」
カイ「あ」
リン「思い出しましたか?」
カイ「生徒会に入ったんだっけ…俺」
リン「昨日サインしましたよね」
カイ「そういえばそうですね」
リン「では行きましょう」
そう言って会長は俺の手をつかんで
俺を半ば引っ張るみたいな感じで生徒会室へ連れていく
結構周りの人が見てて恥ずかしい…
カイ「会長!一人で歩けますから」
リン「・・!すいません…」
離してもらってゆっくりと生徒会室へ向かった
~第四学園都市、クルーズナ学園 特別棟 生徒会室~〔カイSide〕
カイ「失礼します・・」
入るとそこには会長を抜いて5人が席に着いていた
リン「この人が新しい生徒会のメンバーです」
カイ「カイ・エイサイです、よろしくお願いします」
リン「それではこちらに座ってくださいね」
カイ「はい」
リン「それでは副会長から自己紹介をお願いします」
そう会長が言うと昨日騒いでた女の人が立ち上がる
アンジェ「私はアンジェ・ブロークン、紹介の通り生徒会、副会長よ」
カイ「よろしくお願いします」
アンジェ「よろしく」
リン「次」
その声で昨日居た男が立ち上がる
ケイ「俺はケイ・グランバーグだ、副会長をやってる」
カイ「よろしくお願いします」
ケイ「そんなに硬くなくてもいいぞ」
カイ「そうですか・・」
リン「次は…会計」
昨日ずっと本を読んでいた女の人が立ち上がり
エミス「私はエミス・オルトクレア」
カイ「よろしくお願いします」
エミス「よろしく…」
リン「あとは昨日居なかった二人ね」
ガイア「ガイア・ジェミル・タイラントだ、よろしく」
エナ「エナ・シルバース・ロンドアムよ、よろしくね」
カイ「はじめまして、よろしくお願いします」
リン「自己紹介も終わったし、活動内容の説明をします」
カイ「はい」
リン「普段は校内の見回りをしています、そこで校内の不備、学生の素行不良などがあった場合に報告して下さい」
カイ「はい」
リン「基本二人で行い他の人は生徒会室で待機となります」
カイ「そうですか」
リン「週に一回会議を開きます、それには参加してください」
カイ「まぁ、できたら参加します」
アンジェ「必ず参加だぞ!」
カイ「…はい」
リン「まぁ、基本的な活動はそれくらいで後は行事の際に少しあるくらいですね」
カイ「はい」
リン「気楽に過ごしてくださいね」
カイ「よろしくお願いします」
リン「こちらこそ」
ガイア「そろそろ見回りに行ってもいいか?」
リン「じゃあカイ君も連れて行ってね」
ガイア「お前が連れていけ、エナ、行くぞ」
エナ「はいはい」
そう言うと、ガイアとエナは外に出て行った
もしかするとうまくいってないのか…
リン「それじゃあ、校内案内を兼ねて見回りをしましょうか」
カイ「はい」
会長と一緒に見回りをすることになったので外に出た
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 部活棟~〔カイSide〕
リン「この時期は部活動勧誘でみんな忙しいのよ」
カイ「そうですか」
リン「部活動勧誘でのいざこざの解決も私たちの仕事なの」
カイ「具体的には…?」
リン「いざこざを見つけたら注意して頂戴」
カイ「まぁ…はい」
そんな会話をしながら部活棟付近を歩いていると…
剣術部部長「おい、ここは我々が使うと予定してた場所だぞ!」
剣道部部長「えーと、何処に書いてるのかなぁ?」
カイ「あれとかですか?」
リン「…またやってるのね…」
カイ「剣道部と剣術部なんて似たものだとしか思えないんですが」
リン「一応、剣道は剣のみでの試合で、剣術は剣と魔法を組み合わせての試合となるのよ」
カイ「それで…部員の取り合いが激しいんですか」
リン「剣術部の方が部員の数は多いわね」
カイ「そうなんですか…」
会長は近づいて行って…
リン「あなたたち、なにしてるの」
剣道部部長「こいつらが場所を守らなくてですね…」
剣術部部長「どこにも書いてねーじゃん」
リン「あまり争うようですと、両方の部活の勧誘禁止しますよ…」
剣道部部長「…それは…」
剣術部部長「はーいよ」
リン「仲良くしてくださいね」
剣道部部長、剣術部部長「・・・・・」
いくらなんでもそれで済む問題なのかなぁ
カイ「会長、今のでいいんですか?」
リン「ええ、あれでだめなら…」
カイ「そうですか…」
リン「こんな感じで一周しましょうか…」
カイ「まぁ、はい」
その後は、会長が近づくだけでいざこざが解決?して行っていた…
そんなこんなで今日の巡回は大きな問題もなく?終わったので俺は部屋に戻って明日の準備をして眠った・・
こんな生徒会で大丈夫なのだろうか…