17話 ~本書~平和な授業風景?
いつもの平和は何処かぎこちない感じがした
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
そして時間は昼になる
俺たちは昼ご飯を食べながら話をしていた
カイ「午後って何するんだっけ?」
ユーリ「確か…」
アールド「初級の戦い方だったな」
エーミア「そうだったね~」
カイ「そうだったな…色々あったせいで忘れてたぜ」
アールド「お前よく生きてたな」
ミナ「大丈夫だったんですか?」
カイ「大丈夫だからここにいる」
ミナ「…そうですよね」
ユーリ「そういえばカイ、ご飯は?」
カイ「んー?忘れた」
エーミア「購買でパンでも買ってくれば?」
カイ「別にいいや、腹減ってないし」
ユーリ「午後大丈夫なの?」
カイ「大丈夫だろ」
ユーリ「そう、カイが言うなら大丈夫だと思うけど」
カイ「てか、あの後お前らどうだった?」
エーミア「私は半分くらいかな~」
ユーリ「ギリギリ最下位じゃないわよ」
ミナ「私はエーミアさんと同じくらいでしたね」
カイ「んじゃ、アールドは?」
アールド「俺は…まぁあれだ」
カイ「ん?」
アールド「まぁ…いいだろそれは」
カイ「俺のせいで5分くらい遅れたろ?」
アールド「別に関係ないくらいだろ、5分なんて」
カイ「そうか…まぁ、みんなごめんな」
エーミア「だいじょうぶだよ~」
エーミアのその言葉に皆がうなずく
カイ「そか」
エーミア「そうだよ~」
皆やさしいな…今度からは落ち着いて行動しよう
そんな昼休みが過ぎて俺たちは着替えて校庭へ向かった
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 校庭~〔カイSide〕
ゼク「お前ら、集まったな。それじゃあ、授業を開始する」
ゼクが授業開始を告げる
ゼク「とりあえず、呼ばれるまではチーム内で打ちあってろ」
生徒達「「「はい」」」
ゼク「最初は………」
なんて感じで授業は開始した
カイ「それじゃあどうする?」
エーミア「打ちあうっていってもねぇ」
ユーリ「まず、カイと誰がやるの?」
カイ「このチーム奇数だし俺は最初やらないでいいだろ」
アールド「普通に俺が外れる」
カイ「ん?」
アールド「素手で武器殴れと?」
カイ「できないのか?」
アールド「できるけどな」
カイ「んじゃ大丈夫だろ」
アールド「俺は女を殴る趣味は無い」
カイ「そうか…」
ユーリ「じゃあ、あんたらでやってたら?」
カイ「そうだな」
アールド「そうか?」
カイ「んじゃやろうぜ」
アールド「ああ」
カイ「それでそっちは?」
ユーリ「私は魔法が基本だから」
カイ「なるほどな」
エーミア「それじゃあミナちゃんやろ~」
ミナ「はい、そうですね」
そんなこんなで打ちあいを始める俺達
カイ「≪Deformation≫」
俺は武器をいつもの鎌に変える
アールド、カイ「「始めるか!」」
アールドがまずつっこんできて俺を狙って殴りかかってくる
俺はそれを横にずれてかわしてその際に鎌を振り下ろす
アールドは鎌に気づいて回避行動をとる
それを俺は追いかけるように鎌を振り上げる
それをアールドはかわす
俺は一旦下がって距離をとる
カイ「なかなかやるな」
アールド「お前ほどじゃないけどな」
俺は鎌を振って鎌鼬を起こし相手を切り刻もうとしたが
アールドはそれを…
アールド「《月光鳳凰破》!!」
技を繰り出し相殺する
カイ「そんな方法があるのか」
アールド「技でもないのにあの威力の鎌鼬作れるお前は…」
カイ「そろそろ準備運動も終わって本気で行くか」
アールド「え・・?」
カイ「行くぞ!」
そう言って俺は問答無用に音速の早さで相手に突っ込む
アールドは俺が消えたように見えたらしく何の行動もしなかった
俺はアールドの首筋に鎌の刃を近づける
アールド「・・・」
カイ「これで終わりだな」
アールド「無理だろ」
カイ「がんばれって」
アールド「・・・くそ」
カイ「それじゃもう一回やるか」
アールド「ほどほどにな」
カイ「ああ、分かってる」
少しの間にエーミア達の方を見ると…
エーミア「それじゃあミナちゃんって魔法使えないの~?」
ミナ「そうなんです…」
ユーリ「そうだったのね」
ミナ「ユーリさんは得意なんですね」
ユーリ「私は魔法しかないから…」
なんて雑談をしていた
アールド「休憩しないか?」
カイ「賛成」
俺たちは手を休め近くの木陰に入って休み始めた
カイ「思ってたよりお前っていい奴だな」
アールド「ただ面倒なだけだ」
カイ「なんだかんだでやさしいし」
アールド「そうでもない」
カイ「なぁ」
アールド「なんだ?」
カイ「お前ってなんで素手?」
アールド「だめか?」
カイ「せめてグローブくらいつけようぜ」
アールド「外ではつけてた時もある」
カイ「外?」
アールド「海の上だ」
カイ「なんで海の上なんか…」
アールド「まぁ、親がな」
カイ「そか」
アールド「そんじゃそろそろ始めるか?」
カイ「そうだな」
俺らは立ちあがって開けた場所に戻ると…
ゼク「次!、アールド」
カイ「呼ばれてるぞ」
アールド「行ってくるか…」
カイ「がんばれ」
アールドが行ったのを見て俺はエーミア達の方へ行く
カイ「アールド呼ばれたしそろそろ俺らの番じゃね?」
ユーリ「そうなんだ…」
カイ「まぁ行きたくないのはわかるけどな…」
エーミア「それじゃ先生の近くでまってようよ」
カイ「だな」
ミナ「そうしましょうか」
俺らは4人で担任のもとへ行った
そこでは…普通にアールドに戦い方を教えてる担任の姿があった
カイ「・・・・・」
エーミア「大丈夫そうだね~」
ユーリ「そうね…」
ミナ「やさしい先生っていいですよねぇ」
そんな感じで今日の授業は終わった
ただし俺を除いては…
よくわからないが俺のときだけ本気で打ちあいして終わりだった
さすがに教師のプライドがあるらしく二回目は俺としてもやばかった
まぁ、勝てたんだけどね