16話 ~本書~負けられない思い
今日の空はいつもの空と何か違うような気がした
『異世界』
~第四学園都市、クルーズナ学園 西棟 自室~〔カイSide〕
今日もまた朝が来て目が覚めた
その平和に少し感謝してしまう
よく考えると今日は少し変な夢を見た気がする
思いだそうとすると少し頭が痛む
カイ「…ッ」
そこで俺は今日学園があることを思い出した…
そして時計を見る
カイ「ふぅ」
まだ大丈夫な時間であることを確認して身支度を済ませる
カイ「おはよ」
アウラ「…ん」
カイ「んじゃ、行ってくる」
リビングへ行くとアウラが座っていたので挨拶して学園へ向かう
今日はすこし鬱な気分だ…
元気出して頑張るかなっと
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
教室に入ってしばらくすると担任が入ってきて朝のホームルームを行う
ゼク「今日は通常授業の開始日だ」
今日から始まるのか…
ゼク「午後の実習だが初級の戦い方を教える着替えて校庭で待つように」
午後は実習と…昨日みたいにならなければいいけどな
ゼク「これくらいだな…それじゃあ今日の1校時の授業を始める」
カイ「え?」
ゼク「1校時~4校時は俺の授業だが?」
カイ「そうですか」
ゼク「それじゃあ校庭に向かうぞ」
カイ「通常授業ってか1日中実習かよ!」
ゼク「当たり前だ、午後少しで強くなれると思うな!」
生徒達「「「はい!」」」
カイ「…そうですよねー」
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 校庭~〔カイSide〕
そうして俺たちは移動したわけだが…
ゼク「それじゃあ基礎体力の向上のためマラソンから始める」
アールド「だりぃ」
カイ「だなぁ」
エーミア「そんなこと言わないで、たのしくね!」
カイ「そんな気分じゃないな」
ユーリ「私走るのにがてなんだよね…」
ミナ「私はとくいですー!」
ゼク「マラソンルールはチーム全員でゴールが条件だ」
カイ「まぁ、頑張りますか」
ゼク「それと最下位のチームには筋トレが待ってるからな」
カイ「よし、本気でやろう」
アールド「そうだな」
エーミア「だね!」
ユーリ「私、頑張るね!」
ミナ「そうですね!」
ゼク「それじゃあスタート位置について!」
カイ「まて!ルートはどうなってるんだ?」
ゼク「学園敷地外周だ」
カイ「そうですか」
ゼク「ショートカットしようものなら全力で俺がその根性たたき直してやる」
生徒達「「「そんなずるしません!!」」」
ゼク「そうか、じゃあ始め!」
生徒達「「「え!?」」」
そう言って全力で駆けていくクラスメート
そんな中で俺らの方に一人ちかづいてくる奴がいる
クルト「カイ!どっちのチームが早いか勝負だ」
カイ「誰が受けるか」
クルト「そうか負けるのが怖いんだな、どうせ屑たちの集まりだしな」
その言葉に俺は切れた
カイ「5分だ」
クルト「え?」
カイ「5分で終わる」
クルト「やれるものなら」
カイ「お前が負けたらもう二度と俺に話しかけるな」
クルト「…」
カイ「はやく行けよ目障りだ」
無言のままクルトは走り去る
ユーリ「大丈夫なの?」
カイ「ああ」
ミナ「どうやるんですかー?5分なんて!」
カイ「これを使う」
そう言って俺はブレスレットを見せる
エーミア「ずるはだめだよ!」
カイ「仕方ないな≪Deformation≫」
台車に形を変える
カイ「乗れ、俺がひく」
エーミア「え?」
ユーリ「大丈夫なの?」
ミナ「・・・」
アールド「・・・・」
カイ「早くしないと5分たつ」
そういうと仕方なくか台車に乗るチームメンバー
全員のったのを確認して俺は全力で台車を引いて走り出す
人間を超えた俺にとって時速200kmくらいなら出せる!
カイ「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁああああああああ」
エーミア「わあああああああああああ」
アールド「ぎゃあああああ」
ユーリ「・・・・」
ミナ「カイさん!ユーリさんが・・きゃあああああ」
仲間たちの悲鳴を無視して俺は走り抜ける
カイ「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃあああああ」
だいたい半分くらい言ったところで俺は一回減速して止まる
カイ「ふぅ」
みんな「・・・・・・・」
カイ「おーい・・・?」
アールド「お前は俺たちを殺す気か?」
よく見るとみんな目を回して口から泡を出していた
カイ「200kmでてないぞまだ」
アールド「やるならもう少しゆっくり頼む・・・」
カイ「確かにそうだな…」
俺はさっきより減速して走り出す
そしてスタートから5分経つ頃に俺たちはスタート時点にいた
カイ「ふぅ」
エーミア「???何があったの???」
ユーリ「今から走り始めるのね…」
ミナ「さっきのはきっと夢ですね!」
カイ「終わったぞ、俺らのマラソン」
エーミア、ユーリ、ミナ「「「え?」」」
カイ「ゆっくりしようか」
ゼク「それはできないな」
カイ「・・・・」
ゼク「お前がやったのはマラソンじゃない暴走だ」
カイ「それじゃあ?」
ゼク「カイは特別メニューでほかはちゃんと走ってこい!」
エーミア「いこか」
カイ「お前らぁああ裏切る気かああああ」
ユーリ「自業自得でしょうが…」
ミナ「行きましょうか」
アールド「だな」
カイ「・・・」
ゼク「それじゃあ始めるか」
カイ「いやな気しかしないんですが?」
ゼク「大丈夫だ足にコンクリつけて海に沈めるだけだ」
カイ「大丈夫じゃねぇえええええ」
俺は悲鳴を響かせて海岸まで引きずられてしっかりと足に重りと手足縛られて海に投げられた
カイ「無理ぃいいいいいいい」
ゼク「午後の授業までに戻ってこいよ」
カイ「ごぼごぼごぼ」
最後に見たのは担任が歩いて学園に戻る姿だった…
俺はいつかあいつを殺すと心に誓った…