14話 ~本書~日常と生徒会の始まり
日常とは果たして何を指すのだろうか
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
カイ「どうしてこうなった」
アウラ「………」
カイ「なんでアウラがここに?」
思わずそう呟いた
それは教室に戻るとなぜかアウラがいたからで
それをクラスメートが囲んでいた
生徒A「かわいー」
生徒B「お人形さんみたいー」
生徒C「誰かの妹かな?」
生徒A「迷子?」
アウラ「…ん」
俺はとりあえずアウラの所に近づこうとした
けどクラスメートに阻まれて近づけない…
カイ「どうしたもんかな」
そこにエーミア達もやってきて
エーミア「どうしたのー?」
カイ「あれ」
そう言ってアウラの方を指差す
エーミア「あーちゃんだー」
カイ「なんでか部屋から出てきたみたいなんだよな」
ユーリ「なにかあったんじゃないの?」
カイ「そう思って近づこうとしたが近づけない」
ユーリ「たしかにね…」
エーミア「みんなー」
エーミアが大きい声でクラスメートたちに話しかける
生徒B「ん?エーミア?」
エーミア「その子、カイの妹だからちょっと通してねー」
生徒A「そうだったのね」
そういうとアウラまでの道が開けた
それでアウラまで近づいて
カイ「なにかあったのか?」
と尋ねる
アウラ「…ん」
カイ「場所、変えるか」
アウラの手を引いて教室を後にした
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 廊下~〔カイSide〕
カイ「なにかあったのか?」
アウラ「…異常な魔力反応」
カイ「もしかして…」
アウラ「…気をつけて」
カイ「たぶん俺だと思う」
アウラ「…?」
カイ「魔法適正を調べるために変な球触ったら爆発したんだよね」
アウラ「…そゆこと」
カイ「それ伝えるために来てくれたのか」
アウラ「…ん」
カイ「ありがとな」
アウラ「…ん」
カイ「折角来たけど戻ったらまたあの騒ぎだろうしなぁ」
アウラ「…部屋、戻ってる」
カイ「そうか」
アウラ「…」
手を軽く振って部屋に戻っていくアウラを見送って
俺も教室へ戻った
~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 1-A~〔カイSide〕
教室に戻って少しすると担任が来た
ゼク「これで今日の授業は終わりだが部活動見学が今日から可能になったから入りたい部があるやつは一回みてくるんだな」
部活か…
何部があるんだろ
まぁたぶん入らないけどな
ゼク「それと、カイ、お前は生徒会から推薦が来てるぞ」
カイ「え」
ゼク「あとで生徒会室行っておけよ」
カイ「絶対ですか?」
ゼク「今日中にな」
カイ「…はい」
なぜか知らんがまた厄介なことになりそうだ…
ゼク「それじゃあ、今日の授業を終わる、気をつけて帰れよ」
そう言い残して担任は教室から出て行った
カイ「どうしようかな…」
ユーリ「行くしかないでしょ」
エーミア「いきなり生徒会に入れるってすごいねー」
カイ「この上なく面倒だ」
ユーリ「まぁ、行ってらっしゃい」
エーミア「先帰ってるねー、また明日ー」
カイ「ああ、またな」
二人と別れて俺は一人足取り重く生徒会室に向かった
~第四学園都市、クルーズナ学園 特別棟 廊下~〔カイSide〕
カイ「来ちゃったよ」
生徒会室前の廊下にたどりついてしまった
前に部屋に来てた人のせいだろうな…
仕方ないけどノックをする
??「どうぞー」
そういうので俺は生徒会室の扉を開けた
~第四学園都市、クルーズナ学園 特別棟 生徒会室~〔カイSide〕
カイ「失礼します」
リン「来てくれたんですね」
??A「りン、こいつ誰?」
会長のとなりにいた女性がそういう
リン「前に言ってた彼ですよ」
??B「ああ、主席の彼ですか」
席に座り本を読んでいた男がそう呟く
そのあと会長が話しかけてきた
リン「いきなり呼んでごめんなさい」
カイ「いえ、構わないんですけど」
リン「ここにきてくれたってことは入る決心ついたのですね」
カイ「そういうわけじゃ…」
言い淀んでいると最初の女性が近づいてきた
??A「生意気だな」
カイ「え?」
??A「リンが誘ってるって言うのに断るなんて」
カイ「でもなぁ」
??A「リンが誘ってここにあなたが来たそれでもうあなたは生徒会に入ればいいの」
カイ「…え?」
??A「入りなさい」
カイ「いや…でもなぁ」
??A「いい加減にしないと実力行使をするよ」
リン「いい加減にするのはあなたです!」
そう言って会長がその人の頭をたたく
リン「見苦しいところを見せてすいません」
カイ「いや…」
リン「でもですね、どうしてもあなたに生徒会に入ってもらいたんですよ」
カイ「なぜですか?」
リン「見ての通り人手不足でして」
周りを見渡すとさっきの女性が一人
本を読んだ男が一人
黙々と本を読んでいる女性が一人
カイ「会長含めて4人だけですか?」
リン「今外を巡回中の二人を含めて6人です」
カイ「人数少ないっていうのはわかったんですけど、俺じゃなくてもよくないですか?」
リン「そうですよね」
カイ「まぁ…」
??A「だー早く決めなさいってのこっちにだって仕事があんのよ」
カイ「じゃあはいら…」
??C「…ここまで会長が言ってて入らないなんて言ったら……」
さっきまで本を読んでいた女性がなんか怖いことを呟いた
カイ「…入ります」
リン「本当ですか!ありがとうございます」
??B「それではこれにサインしてください」
カイ「はい」
??B「詳しいことは明日説明しますので今日はもう帰っても大丈夫です」
カイ「そうですか」
俺は生徒会室を出て自室へ向かった
そんなこんなで俺は生徒会に入ることになった
面倒事がこれ以上増えなきゃいいけど…
増えるんだろうなぁ…
前向きに行こう…