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世界の終末は何処からともなく…(旧)  作者: エルスト・レイ
第二章 新たな仲間と終わりの力
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13話 ~本書~最初の授業(後編)

自分の秘密は他の人から見れば些細なものなのかもしれない


~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟 校庭~〔カイSide〕


昼休みをはさんで午後になり実技授業ため校庭に移動した


カイ「何するんだろうな」


エーミア「なんだろねぇ」


アールド「めんどくせぇ」


ユーリ「体力測定とかじゃない?」


カイ「最初だしな」


エーミア「魔法適正とかも調べるのかなぁ」


ユーリ「調べるんじゃないの?」


魔法に関して調べられるのはやばい気がする

あのかけらのせいで人間じゃなくなってるしなぁ


カイ「やば…」


ミナ「何がやばいんですか?」


カイ「いや…なんでもない」


ミナ「そうですか…」


そうこうしてるうちに授業開始の鐘がなった

鳴ってから少しして担任がやってきた


ゼク「そんじゃ授業始めるぞ」


ゼク「今日は魔法適正と武器適正を調べる、時間が余ったら体力測定もやるからな」


カイ「どうしようかな…」


ユーリ「そっか…あんたあれだもんね…」


カイ「そうなんだよ」


ミナ「もしかして魔法苦手なんですか?」


カイ「いや…」


苦手っていうか威力がなぁ


ミナ「実は私もあんまり得意じゃないんですよ」


カイ「そうなのか」


ミナ「だから一緒に頑張りましょうね!」


カイ「ああ…」


エーミア「たしかユーは得意だったよねー」


ユーリ「まぁ…苦手ではないけど…」


カイ「はぁ…先に武器適正調べてくんないかな…」


ユーリ「問題を先延ばしにしても仕方ないと…」


カイ「とは言ってもなぁ」


エーミア「大丈夫だって」


カイ「そうかな」


エーミア「うん」


話しこんでると不意に担任の声が聞こえた


ゼク「説明したし始めるぞー」


話してたせいで何も聞いてねぇ…


カイ「聞いてたか?」


アールド「あの変な球に触れるだけでいいらしいぞ」


カイ「お前は聞いてたんだな」


アールド「お前らの馬鹿見てらんなくなったからだ」


カイ「まぁ…俺最後でいいよな」


ユーリ「いいんじゃない?」


エーミア「だねぇ」


ゼク「最後はお前らだ」


エーミア「じゃあ先やるねー」


アールド「結果は後で出るらしい」


カイ「なら大丈夫か」


エーミア「終わったー」


ユーリ「次、私行くね」


カイ「どんな感じだ?」


エーミア「ただ変な球触って終わりだよー」


カイ「そうか」


ユーリ「終わったわ」


アールド「先俺行くか?」


ミナ「お願いします…」


カイ「はぁ…」


アールド「終わったぞ」


ミナ「それでは、行ってきます」


カイ「がんばれー」


ミナ「反応すらしませんでした…」


カイ「え?」


ユーリ「それって…」


カイ「とりあえず行ってくる」


俺の番が来て担任のとこへ行った


ゼク「最後はお前か…これに触れば終わりだ」


カイ「触るとどうなるんです?」


ゼク「一応得意属性に色が変わるだけだ」


カイ「そうすか」


俺はしぶしぶ触った


瞬間、球が虹色に光って爆発した…


カイ「え?」


ゼク「・・・・」


カイ「えーと」


ゼク「何したんだ?」


カイ「何もしてません」


ゼク「弁償できるのか・・・?」


カイ「ちなみにいくらですか?」


ゼク「・・・・ゴニョ」


カイ「無理です」


ゼク「じゃあどうするんだこれ…」


カイ「きっと不良品だったんです」


ゼク「かもな」


カイ「そうです…では」


そう言って俺はその場を離れた


エーミア「どうだったー?」


カイ「・・・・」


ユーリ「何があったの?さっき大きい音したけど…」


カイ「おれは触っただけだ」


ミナ「・・・・反応はしたんですか…」


カイ「しない方ましに思えてたまらない」


エーミア「何があったかは知らないけど元気だしてって」


カイ「そうだな…」


アールド「次は武器適正らしいけど」


カイ「どうやるんだ?」


アールド「ゼクと一騎打ち」


カイ「え?」


ミナ「先生とですか?」


アールド「ああ」


ユーリ「絶対無理でしょ…」


カイ「はぁ…」


アールド「負けるのは目に見えてるからな」


エーミア「みんなー絶対勝つよー」


ユーリ「無理だから」


エーミア「やってみなきゃ分からないってー」


ユーリ「あんた武器使うの苦手でしょ…」


エーミア「そうだった…」


ユーリ「はぁ…」


エーミア「カイ君なら勝てるよね?」


カイ「無理にきまってる」


エーミア「アールド君は?」


アールド「勝てると思うか?」


エーミア「うん」


アールド「無理に決まってんだろ」


エーミア「みーちゃんなら…」


ミナ「がんばってみます…」


ゼク「お前らの番だ」


エーミア「じゃあ私から…」


ゼク「何を使う?」


エーミア「これです!」


そう言って出した武器はチャクラムだった…


カイ「大丈夫なのかあれ…」


ユーリ「さぁ・・」


ゼク「それじゃあ始めるぞ」


エーミア「えーい」


そう言って思いっきり変なとこに投げた


ゼク「・・・」


担任が地面を蹴ってエーミアの前に行き剣を首筋にあてる


エーミア「ふにゃあ」


ゼク「まぁ・・・次」


ユーリ「さっきと同じ順番でいいよね」


カイ「ああ…」


ゼク「お前は何を使う?」


ユーリ「杖です」


ゼク「魔法か…なら調べなくてもいいな」


ユーリ「そうですか」


ゼク「次」


アールド「俺か」


ゼク「お前は何を使う?」


アールド「男なら素手だ」


ゼク「始めるぞ」


アールド「ああ」


少し距離をとって担任がアールドに斬りかかる

それを左手で流して右手で担任の鳩尾に一発決める


アールド「どうだ・・?」


ゼク「センスはいいがまだまだ」


そういった瞬間担任の姿が消えた


アールド「!?」


気付くとアールドの首に剣をあてていた


アールド「くそ…」


ゼク「次」


ミナ「いきます」


ゼク「お前は何を使う?」


ミナ「レイピアです」


ゼク「そうか…始めるぞ」


ミナ「はい」


担任がさっき同様斬りかかる

それをミナは少し移動して回避するそうして後ろに回り斬りかかる

担任はそれを剣で防ぐ


ゼク「なかなかやるな」


剣とレイピアが鍔迫り合いの状態になる


ゼク「しかし筋力不足だ」


ミナ「きゃあ」


その状態から担任は剣に力を込めてレイピアを飛ばす


ゼク「次」


カイ「俺か…」


ゼク「お前は何を・・?」


カイ「これで≪Deformation≫」


ブレスレットから鎌へ形を変える


ゼク「ほう…」


カイ「始めましょうか」


ゼク「ああ」


さっきと同様に近づいてきた担任の剣を鎌で飛ばす


ゼク「な」


カイ「え?」


剣を失ったゼクは素手で殴りかかってくる

それをかわして…

担任は後ろに下がり剣を拾う


ゼク「ふん」


今度は3度斬られる

それを後ろに下がり回避して鎌を振り下ろす


カイ「っち…」


それすら回避し一旦距離をとる


ゼク「ここまでやる生徒はお前が初めてだ」


カイ「それは光栄ですね」


ゼク「俺に勝てたらさっきの事はチャラにしてやる」


カイ「・・・・」


負けられねぇ


今度は俺が近づいて音速に近い速度で5回斬る

全部剣で防がれる

一度バックステップで下がり鎌を投げる


ゼク「な」


それをゼクは難なくかわす


ゼク「お前馬鹿か?」


そういうゼクに俺は思いっきり近づく


カイ「≪Rückkehr≫」


そして手に戻した鎌で斬り伏せる


ゼク「な!?」


ゼクはそれをギリギリで防ぐ

防いだ体勢が悪かったらしく体勢を崩した

俺はそのすきに鎌を首元にあてる


カイ「これで…どうだ」


ゼク「俺の…負けだ」


俺にだけ聞こえる声で担任は言う


ゼク「…お前それが得意なわけじゃないだろ」


そして俺から離れてクラス全員に言う


ゼク「今日はこれで授業を終わる」


そう言って担任はいなくなる


エーミア「すごーい」


ユーリ「勝てるんじゃない」


カイ「なんとかな…」


ミナ「それでもすごいです!」


カイ「まぁ、教室戻ろうぜ」


エーミア「さんせーい」


俺たちは教室へと戻った



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