11話 ~本書~入学式
始まりの先に何が見えるのだろう
~第四学園都市、クルーズナ学園 西棟 自室~〔カイSide〕
入学式当日の朝
初めての登校日
制服に着替え身支度を済ませる
カイ「アウラは今日どうする?」
アウラ「…待ってる」
カイ「入学式でなくていいのか?」
アウラ「…ん」
カイ「ならいいけど」
そんな会話をしながら準備を終わらせて
カイ「そんじゃ、行ってくる」
アウラ「…行ってらっしゃい」
そうして俺は大会議堂へと向かった
場所は…まぁなんとかなるっしょ…
~第四学園都市、クルーズナ学園 大会議堂 入口前~〔カイSide〕
結構迷いかけたが途中でエーミアとユーリに出会って一緒に来たわけで
迷わなかったから普通に間に合ってよかったと思う
カイ「さんきゅー」
エーミア「もしかしてー?」
カイ「ん?」
エーミア「みちわからなかったのー?」
カイ「そゆこと」
エーミア「行先はちゃんと調べなきゃーだね」
カイ「以後気をつけます」
エーミア「わかればよろしー」
ユーリ「…はぁ」
少し早く着いたから
なんて会話をしていたんだが
ほとんどの人はもう来てるのかもしれない
まだ受付が開始してないだけあって結構入口が込み合ってる
カイ「それにしても結構人いるな」
ユーリ「ここの学園の1学年の人数は約1000人」
カイ「そういやそうだな」
ユーリ「他の学園にくらべたら少ないほう」
カイ「そうなのか?」
俺はエーミアにも聞いてみた
エーミア「首都の直属の第一学園はもっといるねー」
ユーリ「1学年10000人くらいですね」
カイ「そんなにか…」
ユーリ「その分何もかもハイスケールで入るのも一流の人だけだから…」
カイ「まぁ、いいけど」
エーミア「だねぇー」
ユーリ「……」
そうこうしてるうちに
受付「受付を開始します」
カイ「それじゃあ、行くか」
エーミア「いこー」
ユーリ「そうですね」
~第四学園都市、クルーズナ学園 大会議堂 本堂~〔カイSide〕
入ってまず思ったのは…
広い!
カイ「これは…」
エーミア「ひろいねー」
ユーリ「ですね」
カイ「まぁ、一回ここで別れるか」
席が決められているめに俺はエーミア達とはばらばらだ
エーミア「だねー」
カイ「そんじゃーまた」
エーミア「またねー」
ユーリ「では」
俺はエーミア達と別れ自分の席を探す
席の配置はコンサート会場みたいな感じになっていて
探すのはそこまで難しくないのかもしれない
カイ「えーと…A-1、A-1」
広すぎてわかりやすいはずなのに見つかりにくい
迷うことはないんだろうけどなぁ…
カイ「えーっと…ここがAだから…」
前のほうへ進んでいき自分の席を見つけた
カイ「ここか」
見つけて座ってると続々と回りの人も集まってきて
???「あなたがカイ・エイサイですか?」
カイ「そうだけど?君は?」
エイダ「私はエイダ・アルケミア」
カイ「エイダね、よろしく」
エイダ「馴れ馴れしいですね」
カイ「ごめん…気に障ったようで」
エイダ「いえ、別にいいんですけど」
カイ「そうか…」
気まずいふんきになってしまった状態で式が始まるのを待っていた
アナウンス「これより第24期生入学式を執り行いたいと思います
始まった式は整然としてなにか起こるわけでもなく
進んでいく
アナウンス「次は学園長挨拶、学園長お願いします」
学園長「諸君、入学おめでとう」
と学園長挨拶が始まって
ほとんどは聞きながしながら
式は進んでいく
アナウンス「入学生代表挨拶、カイ・エイサイさんお願いします」
カイ「え?」
人が一人来てマイクを渡してくる
カイ「俺?」
マイクの人「そうです、さ、早く」
しぶしぶマイクを受け取り
カイ「入学生代表、カイ・エイサイです
入学した皆さんおめでとうございます
この学園については私もまだ詳しくありませんが
皆さんと一緒に詳しく好きになって行けたらいいと思います
一人で生きることができるほど人は強くはないです
それは学年主席である私であっても言えることです
この学園に同じ時に入学できた者同士
ともに学びともに強くなりましょう
ここで出会えた奇跡と運命をしんじて…
以上です」
ふぅ…これでよかったのか…?
そう思いながらマイクを返していると
〈パチパチ〉
誰かが手をたたく
それにつられて拍手は大きくなる
代表挨拶がそこまで盛り上がるものでもないと思うけど
結構うれしかった
今日から俺はこの学園の学園生として頑張っていこう
大きくなった拍手は小さくなり止まる
アナウンス「…ありがとうございました、次は…」
アナウンス「これで第24期生入学式を終わります」
式は進んでいきそうして終わる
式が終了して教室へと向かうために席を立つそして会場を後にした
~第四学園都市、クルーズナ学園 大会議堂 入口前~〔カイSide〕
外に出るとエーミアとユーリがいた
エーミア「おつかれー」
ユーリ「おつかれ」
カイ「さんきゅー」
エーミア「それにしてもすごかったねー」
カイ「そうか?」
ユーリ「すごいわよ」
カイ「ども、まぁ教室行こうぜ」
俺はエーミア達と教室へと向かった
…………………………………
前は途中で終わった学生生活をこんどは最後までやるために
ここから始めよう、二度目の始まりを
プロローグは終わり本編へと
今度はエピローグまで…
最後までいくようにと願いながら