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世界の終末は何処からともなく…(旧)  作者: エルスト・レイ
第二章 新たな仲間と終わりの力
22/40

10話 ~本書~入学式前日(後編)

世界の嘆きは始まりを迎えない


~第四学園都市、クルーズナ学園 西棟 自室~〔カイSide〕


準備を始めて一時間ほどした時

なにやら部屋の外から音が聞こえる


アウラが何かしてるのかと思いそのまま放置していたら…

ますます大きくなっていった


カイ「なにかあった…んだな」


そう言いながら部屋から出ていくと

目に入ったのはアウラ…ではなく知らない男だった


カイ「今日は来客が多いな」


???「そうかい?」


カイ「それも知らないやつばっかりだ」


???「ああ、自己紹介がまだだったね」


カイ「俺はカイ・エイサイ」


クルト「僕はクルト・スン・エイミングだよ」


カイ「まぁだからどうしたって感じなんだけどな」


クルト「そう言わずにね」


カイ「で、何の用で、なんで人の部屋をあさる?」


クルト「いや~」


カイ「場合によっては武力行使もあるが」


クルト「僕に武力行使?はは、笑っちゃうね」


カイ「はぁ?」


クルト「まぁいいや、僕は君が気に食わないんだよ」


カイ「そうか」


クルト「いきなり現れて一位なんて」


カイ「それで?」


クルト「いったい何をしたんだい?」


いったい何をって…

いちゃもんでもつけにきたのかよこいつは…


カイ「普通に解いただけなんだけどな」


クルト「何かしたんだろ、そうにきまってる」


カイ「別に何もしてないんだけどな」


普通に本音で返しても聞かないパターンか…

面倒なことになりそうだ…


クルト「なんで僕が君みたいなやつに負けなきゃいけないんだ」


よく考えてみると

こいつって2位じゃなかった気がする…

んー

ああそうか、4位だったなうん、たしか


カイ「てかお前4位じゃん」


クルト「くっ…」


どうやら俺の記憶は正しかったようだ…

長引かないように適当に言って帰ってもらうか

面倒だし


カイ「所詮その程度だったてことだろ?」


クルト「よくも僕を馬鹿にしたな!!」


カイ「はぁ」


なんか怒り出した…

ミスったなこれは


クルト「何なんだ君は!?」


カイ「はぁ、面倒だなぁ」


ため息をつき

ついそう呟くと相手に聞こえたらしく

ついには顔を真っ赤にして怒り出した


クルト「くっ…、面倒とはなんだ面倒とは!!」


カイ「何だって言われてもなぁ」


クルト「表出てもらおうか」


カイ「えー」


面倒なことになったなぁ


カイ「面倒だしお前の勝ちでいいようん、だからさぁもう帰ってくれないか?」


クルト「…ここでやってもいいのか?」


カイ「やった瞬間お前を本気でこの世から消す」


クルト「へ?」


少しにらみながらそう言ってやると

驚いたらしく間抜けな声を出していた


カイ「早く、出て行って帰れ」


クルト「な、なんで僕が君の指図を受けなきゃ…」


カイ「なぁ?」


クルト「…はい、帰ります」


カイ「じゃあ帰れ」


クルトはあわてて外へ出て行った

いったい何をしに来たんだろ…

まぁ、帰らせたの俺だけど…

変な感じがしたな

まるで俺が俺じゃないような…

まぁいいか


エーミア「ねぇーさっきの人どうしたの?」


カイ「ん?なんでもないって…エーミア?」


クルトと入れ違いでエーミアが来たようだ


エーミア「そうでーす」


カイ「何か用か?」


エーミア「用がなきゃ来ちゃだめなの?」


カイ「そういうわけでもないけど…」


ようがなきゃ来るような場所でもないか…?

ようがなきゃ来ないだろ…普通

…だよな?


エーミア「ならいいじゃーん」


カイ「まぁいいか」


エーミア「こっちの部屋のほう広いし快適なんだよねー」


カイ「窓は割れてるけどな」


エーミア「そういえば、どうしたの?」


カイ「朝にいろいろあってな」


エーミア「受付の人に話せばすぐに直してくれるよー」


受付の人にまだ言ってなかったっけ?


カイ「そうなのか、後で言っておこう」


エーミア「それよりもさー」


カイ「うん?」


エーミア「明日入学式だねー」


カイ「そうだな」


エーミア「だねー」


カイ「それだけ?」


エーミア「それだけー」


カイ「………」


エーミア「でね」


カイ「うん」


エーミア「ね」


カイ「なんだよおまえ!」


エーミア「わーカイが怒ったー」


カイ「真面目に話進めろよ」


エーミア「私に真面目を求めるとは…難しいことを…」


カイ「難しいか?」


エーミア「そうでもない」


カイ「そうでもないんかい!」


エーミア「でね、明日って何時に行けばいいの?」


カイ「へ?」


エーミア「明日、何時学園集合?」


カイ「質問の意味はわかる、何時だっけ…」


アウラ「…9時」


カイ「だとさ」


エーミア「あーちゃんってなんでもわかるんだねー」


カイ「あーちゃん?」


エーミア「アウラちゃんだから略してあーちゃん」


アウラ「…ん」


カイ「そうか…」


エーミア「うん」


カイ「もしかして時間聞きに来ただけ?」


エーミア「だけー」


カイ「そか」


エーミア「そろそろ暗くなるし帰るねー」


カイ「うん、気をつけろよな」


エーミア「はーい、ばいばーい」


カイ「…ふぅ」


いきなり来て帰って行った

まるで嵐みたいなやつだ…


明日の準備は終わったし

そろそろ寝るか…


まだ早いな…

でもすることもないしなぁ


今日一日で色々あったな…


そんなこんなで俺は入学式の準備を済ませ

早めに就寝することにした


どんな学園生活になるんだろうな…


未知のわくわくに心を躍らせてその日は寝た


わくわくするなんて俺らしくないな…


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