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世界の終末は何処からともなく…(旧)  作者: エルスト・レイ
第二章 新たな仲間と終わりの力
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5話 ~本書~ 真実と始まり

大切な何かは案外足元にあるものだ


~第四学園都市、クルーズナ学園 西棟~〔カイSide〕


アウラを捜して学園内をうろちょろしている

ただ見て回るだけじゃ見つかりそうもないから声でも出して探すか


カイ「アウラー」


周りの視線が痛い気がする

でも見つけないとな

入口まで戻ってアウラが行ったであろう方向に向かっているんだが

全然見つからない

多分俺と同じでテストは受けたはずだから…


カイ「アウラー」


もっと奥に行くべきか?

入っていいのかな…

俺はもう学園に入学許可もらってるわけだしいいよな


そうして俺は東棟に入って行った


~第四学園都市、クルーズナ学園 東棟~〔カイSide〕


カイ「アウラー」


アウラ「…なんですか?」


ここにもいないのか?

一体どこに行ったんだか…


カイ「アウラー、何処だー?」


アウラ「ここです」


カイ「ん?」


何か声が聞こえたから後ろを振り返ると

アウラがいた


カイ「こんなところにいたのか」


アウラ「ずっと後ろ…ついていた…」


カイ「そうだったのか」


周りがうるさいせいで全く気付かなかった

入学前だとこんなにがやがやするもんなのか…


カイ「そいえば、お前テスト受けたよな?」


アウラ「んー」


そう言って首を振るアウラ


カイ「受けてないのかよ」


アウラ「私…使い魔…」


カイ「使い魔?」


アウラ「私…人型だけど…人間じゃない…」


カイ「人間じゃない?」


アウラ「…うん」


その答えには何所かさみしげな顔をしていた

人間じゃないと学園生にはなれないのか…

そのせいでこいつは使い魔としてこの学園に入ったのか…

どうせなら学園生の方が良かったのにな

人間じゃない事は詮索しない方がいいな…


カイ「まぁ、それはいいけど、使い魔の申請って俺いなくても大丈夫だったか?」


アウラ「んー」


また首を振る


カイ「じゃ、行くか」


アウラ「…カイ…学園はいるの?」


カイ「1000年も前に来たんじゃやることもないしな」


アウラ「…正確には1200年前」


カイ「知ってたのかよ」


アウラ「…聞かれなかったから」


カイ「そうか…」


それにしても1200年なんてどうやって過ごそうか…

俺生きられないからもう一回時を超えないとな…


カイ「なぁ、時間を飛ぶ魔法って無いのか?」


アウラ「…ある…でも…ここじゃ…出来ない」


カイ「あの神殿みたいな場所じゃないと出来ないのか…」


アウラ「…ん」


カイ「どうやったらいける?」


アウラ「…無理」


カイ「そうか…」


つまりあの場所は魔法力を増幅させてくれてたのかな…

そういえばここ学園じゃん

つまり時間系統の学科を選んで学べば大丈夫じゃないか…?

後で調べてみるか


アウラ「…カイ…不老不死」


カイ「え?」


アウラ「…死なない…老化しない」


カイ「不老不死の意味はわかる、なんで俺が不老不死?」


アウラ「魔法の欠片…集めるため」


カイ「あれってまだあるのか…」


アウラ「…世界…どこか…ある」


欠片を集めるんなら学園に入らない方がいいか…

でも身分証明とか必要そうだしなぁ


カイ「詳しい場所ってわかるか?」


アウラ「今…まだ…分からない」


カイ「なら学園行かないで探したほうがいいか?」


アウラ「行く…べき」


カイ「そうか?」


アウラ「強く…ならないと…魔物…強いから…」


カイ「なら行くか」


アウラ「…ん」


カイ「そいえば、使い魔の申請所ってどっち?」


アウラ「…こっち」


そう言ったアウラに俺はついていき

使い魔申請に向かった


~第四学園都市、クルーズナ学園 使い魔申請所~〔カイSide〕


しばらくして申請所に着いて

俺たちは中に入った


カイ「どもー」


所員「こんにちは、使い魔の申請ですか?」


カイ「はい」


所員「新入生が申請をするのは珍しいですね」


カイ「そうなんですか?」


所員「まぁ、それで使い魔は?」


カイ「こいつです」


そう言って俺はアウラを指差す


所員「人…?ですか?」


アウラを指差したとたん所員の俺を見る目が

犯罪者を見るような眼に…


カイ「こいついわく人間じゃないそうで」


所員「化身ですか…?」


アウラ「…ん」


アウラは首を縦に振った


所員「一度解いてもらえますか?」


アウラ「…んー」


首を横にふる


所員「一度化身を解いてもらえないと登録ができませんので」


アウラ「ここ…できない」


カイ「外なら大丈夫か?」


アウラ「…ん」


首を縦に振る

どうやら外でなら大丈夫そうだ


所員「わかりました、ではこちらへ」


カイ「はい」


俺たちは所員のひとに案内されて屋上へ出た


カイ「アウラ、ここでならいけるか?」


アウラ「…大丈夫…でも…」


カイ「でも?」


アウラ「…なんでもない…」


カイ「そうか…」


所員「では解いてください」


アウラ「……≪παραμόρφωση Ελευθερώστε≫」


アウラが一言つぶやいた

その瞬間目の前が光につつまれた


カイ「く…」


アウラ「これが…本当の姿」


光は止まないが

目を開いて前を見た

そこにいたのは


カイ「綺麗じゃないか」


天使の羽をはやして

まばゆい光を放ちばがら

空を飛ぶアウラがいた


アウラ「本当は…名前…ある…」


カイ「え…?」


アウラ「でも…嫌いだから…」


カイ「そうか…」


アウラ「うん…」


カイ「もう戻っていいぞ」


アウラ「…ん」


アウラは首をたてにふり

空から降りてくる


アウラ「…≪παραμόρφωση≫」


光が止み

羽根が無くなったアウラがこっちにくる


カイ「所員さん、これでいいか?」


所員「は…はい、では下へ戻り書類を書いてください」


カイ「ああ」


下の階へ戻る所員さんを追いかけて中へ入った」


所員「ではこちらへサインしてください」


カイ「はいはい」


出された書類の項目を埋めて最後にサインをして出した


所員「これで大丈夫です」


カイ「じゃ」


そういって俺達は外に出た

そうして学園の校舎を見上げた


カイ「これから頑張るかー」


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