1話 ~前書~ 始まりは何処からともなく…
そう、これは始まりであり。終わりである。そんな話
『現世』
~雨宮私立高等学校~〔カイside〕
現代、日本
俺の名前は栄西 海
俺は普通の平凡の学生
特に勉強ができるわけでも
スポーツが得意なわけでもない
普通に今も学校でダチと遊んでいる最中
カイ「おい、そっちにはあったか?」
こいつは親友の須島 零
なんでもできる
俺から見てもイケててそれでいて嫌みのないやつだ…
レイ「いや、全然、見つかりそうもない…諦めるかな…」
カイ「まだやろうぜ」
レイ「いや、そろそろ時間だ」
もうそんな時間か
二人は学校で某アクションゲームをしていた
そうこうしているうち教室のドアが開いた
アリサ「もう、まだやってたの~」
こいつの名前は神田 亜理紗
俺の幼馴染である
幼馴染といっても幼稚園の時家が隣だっただけだけど
レイ「いや、今終わった所」
なるほどな…
お熱い二人にいつもの言葉をそえる
カイ「じゃあな。お熱い御二人さん」
そう、こいつらは付き合っているのだ
親友と幼馴染がつき合っていて
俺には彼女はなし…
レイ「おいおい、妬むなよ。何処いく?」
カイ「妬むかよ」
アリサ「じゃあ最近できたカフェいこ~」
お熱い二人も行ったことだし俺も帰るかな
別に、うらやましいわけじゃないからな!
俺にはそんな資格もないからな…
~雨宮市・道端~〔カイside〕
そうして道を歩くこと30分
いつも歩いている道も半分ってとこだ…
この道を歩くのもなれてきてとこかな
ここへ越してきて3ヶ月
だいぶ慣れたかな…
カイ「何だ?こりゃ?…」
目の前に広がる大きな穴
それは不気味でいて
俺を誘っているかのようにも見えた
カイ「……なんか嫌な気しかしないな…」
カイ「帰るか…」
そう呟いて穴から離れようとしたとき
?1「たすけて」
確かにそう聞こえた気がした…
カイ「?今の声…あの穴からだよな…「!」」
少し気になって穴をもう一度みると…
穴が大きくなっていた
そして
カイ「て、おい!吸い込むなぁ~!!」
俺は穴に吸い込まれた