3日後/なまえ
ようやく波が穏やかになったのは、あれから3日後。
さっき替えたばかりのシーツは、今のところ汚れもなく。
ただし、ごみ箱の中は使用済みのコンドームが山になって入っている。
「先生……」
「もう『先生』じゃねぇだろ」
「……泉?」
「お前、俺の名前知らないとかじゃねぇよな」
「──涼介」
「当たり前みたいに呼び捨てにすんのな」
「今更『サン』とか言ったらおかしくね?」
「悪くねぇっつったんだよ」
「わかるか!」
泉の手は飽くことなく神楽の髪を撫でていて。
神楽はそんな泉の胸元に顔を寄せている。
「りょ、涼介こそ、俺の名前知ってんのかよ」
「あ? 悠斗」
「……」
「言わせて照れんな」
「うっせぇ……」
いつもの悪態も、どこか甘やかで。
悠斗は自らの項に手を当てた。
「なんだ、痛ぇの?」
「なんかジンジンする……あっ、舐め、んなって……」
「舐めときゃ治る」
「……治って、たまるか」
顔を上げれば、二人の距離がほとんどないことに気づく。
「つーか、さぁ」
「あ?」
「『先生』って呼び方指摘すんの、遅くね?」
「そりゃあれだ」
「お前から『せんせぇ~』って呼ばれながらすんの、これが最初で最後だろ」
「うっわ、思った以上に変態だった」
「今更気づいたのかよ」
涼介は悠斗の頭を叩く代わりに、距離を詰めてその可愛くないけど可愛い唇を塞いだ。
((もう俺のだから離す気はねぇけどな))
こちらで一応完結となります。
最後までお付き合いありがとうございました。
おまけもございます。
ご興味がありましたら、ご覧いただければと思います。




