伝言
(そなたはロイズ・ベリーであっておるか?)
ロイズ・ベリーは転生先での私の名前である。
(そうだけどあなたは誰?)
(そなたらにおいて神という位置にいるものじゃ)
(じゃあその「神」は私になんのよう?)
(そなた転籍先の世界に好きな人がいたじゃろ?)
(っ...!?)
(そのものにもう二度と会えないと思っているならば、アドバイスをやろう。あやつも転生者であるかつ転生元はこの世界じゃ。)
「え?」
(そのうえそなたと同じ学校だからのう)
情報量が多すぎる。なぜこいつが私の考えていることがわかるの?というかこいつはわたしのことをなぜここまで知っているの?え?てかあいつ私と同じ学校学校なの!?
(わしの都合だけで転生先から追い出してしまったからそなたの仲間からの伝言が書いてある紙を渡しておくわい)
(あ、ありがとう?)
(数年間ありがとうな)
...嵐のように消えていった。てか、その紙どこにあるの?
紙を探したが、なかなか見つからない。すると、声が聴こえた。
「おねーちゃーん、朝だよー!」
...この声は!
妹である。別にシスコンなわけではないが、可愛くて完璧な自慢の妹である。
「はいはい、起きてるよー」
私はそう言ってベッドあら出たのである。