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星少年育成保護法
20XX年。宇宙活動での更なる発展を夢見る人類の為、日本では新たな法律が国会で可決された。それが星少年育成保護法である。
幼少期から宇宙や星に興味を持つ児童を増やす為、星を見る為の望遠鏡を無償提供する事や宇宙飛行士との交流を行う為、JAXA主催の講演会の実施といった活動を積極的に行う。
このような活動がきっかけで、宇宙に興味を持った”星少年”と呼ばれる子達が数多く生まれ、次から次へと若き日本人宇宙飛行士が生まれていった。
そして現在。星少年達は大人になり、多くの日本人宇宙飛行士達が宇宙へと旅立っていった。
そして地球外に住めそうな新たな惑星を発見し、そこで暮らす事を決めた。
こうして地球にいる若者は減り、婚姻率と出生率は大幅に下がり、日本の少子高齢化問題がより深刻なものとなった。
未来の日本では、少子高齢化の原因は、この星少年によるものである。
日本政府最大の失策である。