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人災は忘れた頃にやってくる。その2


「待てええ!!見つけたぞクソガキ!!」


ガキ?はは〜ん、どっかの悪ガキが悪戯してとっちめられそうになってるんだな!!俺はガキじゃないので無視でいいだろ。ナビ表示通りに歩き出す。


「ちょっ!?無視すんなコラッ!!」


おおっ!?無視って中々胆力があるクソガキ様じゃあないの!?まあ、精々ヒートアップした大人に殴られん様うまく立ち回りなせい!!


その時サテラの声。


「後方より接近する物あり」


警告を受け振り向くと男が俺に殴りかかろうとしていたがアルベルトさんの拳に比べれば、かつてデパートの屋上にて子供達を乗せ爆走していたパンダカー並の速さぐらいにしか感じずサラッと避けられた。


打つべき対象がいない拳は虚しく空を切り、勢いそのままの男は体制を崩しそうになっていた。


「いきなりなんだねチミは!?」


殴りかかってきた男に対し声を荒げたのは良いが、途中噛んでしまって昭和の某コントのあの方みたいな口調になってしまった。恥ずかしい。


男は体勢を立て直し俺に顔を向けるとありゃ?見たことある顔がそこにはあった。そして少し遅れて残り二人もこちらにやって来た。


「おやおや物取りの皆さんお揃いで。アタクシに何か要かい?」


「会いたかったぜえ!!坊ちゃんよお!!」


「ずいぶんと小汚い方々ですね?どなたです?」


「ほらっ!前に俺が一人の時に襲われた時があったじゃん!!そん時の賊だよ」


「あの時の!?これはまた如何にも悪そうな方々に襲われてたのですね」


「でしょう!!あれ見なよ!どう見ても冒険者には見えんだろ?どちらかと言うと山賊とか海賊とか?もしくは顔つきが悪いホームレスだろ!!」


「野郎!!いったい誰と話してやがる!?」


「女の声だ!!どこにいる!?」


「隠れてやがるな!!出てこいや!!ソイツもエルフの小娘と一緒に売っぱらってやらあ!!」


「なあっ!?発言がもう冒険者じゃなくて反社だもん!!」


「相手をするだけ時間の無駄です。さっさとギルド行きましょう」


「という訳だ亜人種共。進化のレールを脱線して谷底に落ちた君達変異体の相手をしている暇などこちらには無いのだ。モンスター共は森に帰って先住のゴブリンと縄張り争いでもして敗走するが良い。その後オークの群れにでも入れてもらいんしゃい!!新しい出会いがあるかもよ。そらっ、散った散った!!」


しっしっと手を振りサテラと共に小馬鹿にしたような口調で語りかけてみて反応を見る。こういう輩の沸点はヘリウム並みに低いのですぐにでも暴力に打って出るだろう 


「ブッコロす!!」


簡素な発言の後、三人いっぺんにかかってくるが遅い遅い!!ズボンのポッケに両手入れてても避けられるぜ。そんな俺達の立ち回りを見ている周りの通行人が声を上げ始める。


「なんだなんだ?」


「おい、喧嘩か!?」


「大男が子供を襲ってるぞ!!警備兵呼んで来い!!」


子供って⋯俺そんなに若く見えるのか?


「何いきり立ってるか知らんけどもう少し落ち着いた人生歩んだらどう?闇討ちしないと勝負にならない様なオタクらじゃ確かに冒険者稼業では稼げないと思うけどさぁ。だからって強盗はどうかと思うぜ。これ俺からのアドバイス」


「うるせえ!!てめえらのおかげでこっちはすっからかんなんだよ!!」


「小娘共はどこだ!?てめえを殺した後に売っぱらって入院費の足しにでもしねえとよお!!俺らの気が済まねえんだよ!!」


「入院?入院してたの?そりゃ大変だったねえ。そんでお金無くなっちゃったんだ。へえ〜かわいちょ。ぷぷ⋯」


「コケにしやがって!!鉄級を敵に回して無事で帰れると思うな!!」


リーダーっぽい男が剣を抜くと残り二人も剣を抜く。


周りのざわめきが悲鳴に変わった。剣を抜く=相手を殺すという事に他ならない。しかし想定より早く抜いたな。


「あの粉のせいでなあ!!数日間頭痛に吐き気に幻覚、挙句は珍妙な夢が止まらんかったんだぞ!!あの苦しみをてめえの身体に返してやる!!簡単には殺さねえぞ!!悲鳴が出なくなるまでじっくり痛ぶって殺してやる!!」


あの粉はルゥのなんだがねえ。とんだとばっちりだよ!!しかし⋯()る気まんまんだねえ!!そんならこちらも遠慮しなくて済みそうだ。


「こんな大衆のど真ん中で人身売買拉致殺害予告とは大した度胸だちんどん屋共。良いだろう⋯受けてやる!!かかってこいよ三下!!あの森を生き抜いた樹海魂を見せてやらぁ!!」


俺が啖呵を切ると三下共が剣を掲げて突進してきたがそれと同時サテラが俺にギアを装着させた。そういえば次があったらギアを着ろと言われていたな。自動でやってくれるとは、お前は俺のお母さんか?そんなありがたいママンの支援を受け三下1号の剣撃を腕アーマーで受けると奴の剣は甲高い金属音と共に綺麗に折れ、折れた刃先がどこぞへと飛んで行った。


おそらくとんで行ったであろう方向から「あぶねっ」っていう声と人の動きが。


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