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老人の企み事で一番割を食うのが若者なのは何故だろうか?その2


そしてフライパンであるが卵をオムレツの形にする際にフライパンの端を使い整えたり、ひっくり返したりするのだが径が余り大きいと形が整えづらく料理の腕がある人でなきゃ上手く扱えないだろう。それにオムレツ作りはフライパンを結構動かすから重さは軽い方が良い。


プロの人だって専用のフライパンを使うぐらいオムレツというものは深い物なのである。


そんなディープなものに素人が手を出す場合、必要になって来るのは道具である。


そこで今回用意したのが、良い感じの大きさの取手が取れるおフランス製引っ付かないコート付きフライパンにシリコン製のヘラ!!後、菜箸。


コレさえあれば素人でもそれなりのオムレツができるぞい!!もちろんコレらの情報は某動画サイトからの抜粋である。


フライパンをコンロの上に置きしばし待つ。しかし、さすがお屋敷。コンロの数も多い事。お陰で調理が同時並行で行えて便利。


フライパンの上に手をかざし、ヒリッとした熱を感じたらバターを投入する。

バターが音を立ててつつ形が崩れて行き芳香を放ち始める。菜箸に卵液をちょいと付けフライパンにスッと付けると溶けた油脂の中でチリチリ音を立てながら卵液がすぐに固まった。


ヨシッ!!多分いけるな。


熱されたフライパンに一人分の卵液を入れる。卵の焼ける音が聞こえ周りが鍋の端から一斉に固まり始める。フライパンを前後に動かすと同時に菜箸で卵を外から中に混ぜる様にかき混ぜ、火が通り固まりかけた卵と卵液を混ぜる。


卵全体が均等に半熟っぽくなったらフライパンをコンロから外し鍋を傾けヘラで卵の右端を左上に、左端を右上に巻く様な感じで整えオムレツのあの形にして行く。


形が整ったらコンロに戻し3秒焼いた後、ヘラを使い鍋肌側から手前に焼けた卵をひっくり返しまとめた時にできた繋ぎ目を5秒ほど焼き、再び繋ぎ目側を上にしてヘラで形を整える。


後は、フライパンから皿に繋ぎ目側を下になる様に転がり入れれば完成!!


やはりコートフライパンは最強である!!これが無ければ俺自身、涙で枕を濡らす事確実であっただろう!!


「おや!?中々うまく出来たのではないですか?しかし貴方が料理を行う人間だとは思いませんでしたよ。私は結構驚いています」


「いや、独り者の何もやる事の無い休日に、時たまコレではいかん!!何かやらねければと発作的に凝った料理を作る事が多々ありまして、それにより培われた悲しき腕なのだよ。笑いたきゃわらえ」


「あはははははは⋯⋯これで満足ですか?」


「あい、ありがと⋯さて、もう一個作らねば!!」


先程の工程をもう一回行う。やはり二回目の方がフライパンも十分に温まり、油も馴染んでいる事から上手く焼けた気がするぞい!!コレはルゥにやろう。


オムレツを載せた皿に、もういっちょじっくり焼いたベーコンをドーンと載せる。う〜む、中々の迫力!!これぞ男の料理⋯なのか?もう少し繊細さがあっても良いのでは無いか?男の料理。


まあそれは横に置いて、オムレツにケチャップをかける。本当は別の小さな器にケチャップを小分けにするのが良いのだろうがめんどい。小分けにすると言えばドレッシングもだが⋯掛けちゃえ!!


それなりに味が付くであろう量をサラダにかけ、十分に温まったスープを皿に移す。


リーフティーポットに茶葉を入れ十分沸騰したお湯を注ぎ数分待った後、別のポットに紅茶を移し替え保温カバーの中に入れる。


そんで温まったバターロールをオーブンより取り出し、アルミホイルを剥ぎもう一回オーブンに戻し表面を焼いた後パンかごに移し、他の料理や食器と共に食堂の方へ運ぶ。


二人で使うには広すぎる食堂の机の上に食器や料理を並べ、その光景に一つ頷き悦に入る。よくやったよ俺!!この身体じゃなきゃすぐに疲労が出てめんどくさくなっておざなりになっていただろうな。


「まあ、よく出来た方なんじゃあないか?」


「そうですね、塩分が少し多い様に見えますが⋯コレから身体も動かしますし、まあ良いのでは?」


「んじゃあ、起こしに行きますかね」


早速早足で寝室へと向かう。


「さて、奴はまだ寝ているであろうからなあ⋯どう起こしてやろうか!?」


「そこは、王子様のキスで姫が目覚める常套なのでは?」


「何ウキウキした口調してるの!?セクハラは無し!!」


「では、ベッドを持ち上げて対象を転がり落とすカートゥーン的方式では?」


「あんなでかいベッドを持ち上げられるわけないでしょ!!却下!!」


「では、少々つまらない方式ですが掛け布団をひっぺがすしかないですね」


「それ魅力!!それで行こう!!」


寝室前に着くないなや扉を勢い良く開け目標が寝ているベッドに向かい掛け布団を引っ剥がし俺は元気よく朝の挨拶をした。


「おはよ〜うございます!!」


とそこにあったのは、どういう訳か寝巻きを脱ぎ散らかした下着姿のルゥであった。まあ、普通ならキャ〜!!なんて姿をしているんだ!?早く服を着ろ〜って眼を隠しながら言う所だが、彼女が来ているのはサテラが支給した24時間着けていても不快に感じず動きやすさを重視して開発されたタクティカルアンダーウェアである。


ネズミ色した布地で色気のカケラもねえ、まるでホットヨガを途中で挫折して寝ちゃった女みたいのが大の字に転がっている。


しかも布団を引き剥がしたにもかかわらず、すぴーすぴーと寝息をたてて起きる気配もない。


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