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取調室のカツ丼文化はいつ頃出来たものなのだろう?その6


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幾許(いくばく)の時間が経ったであろう⋯⋯この世界に来てからもうだいぶ経った気がする⋯⋯両親は健在であろうか?


そう言えば父さん⋯あの日見た花はもう蕾を付けましたか?母さん⋯⋯僕の⋯⋯ピアノ⋯⋯。


はっ!!


俺は現実に引き戻される。なんだ今の幻影は!?俺は花なんかに一向に興味がねえしピアノなんか持ってねえし君に聴かせる腕もねえ!!どこから来た今の幻!?


ここは⋯屋敷のお庭⋯俺は一体に何をしていたのであろうか?身体が動かないし痛いし⋯まるで誰かにガッチリ固められている様な⋯そんな中お嬢様とアメリアさんがこちらにやってくるのが見える。


お二人とも明らかに動揺を隠せないという表情を浮かべている⋯⋯一体どうしたというのだ!?


「あの⋯イルマ様⋯何をなさっているのですか?」


どうなさってるって⋯こちらが知りたいって⋯⋯あっ⋯そうだ⋯俺は自己鍛錬をしていたのであったな。


「いやあ、あれですよ⋯⋯冒険者たるもの、己を鍛え上げ常に万全な態勢で事に挑める様にしておかなければなりません。身体が一番の商売道具ですからね!!はははは!!」


「そうですか⋯それにしては⋯その⋯⋯大事な商売道具が怪我だらけで何やら苦しそうな体勢になっているのはどうも⋯」


へっ?苦しそう?確かに動けないが⋯動かせるのは顔だけ⋯その動かせる顔で下を覗くとあれま!?


「あら!?お気づきになりましたか?」


なんと!?俺の下には量産機君が!!ああ⋯思い出して来たぞ⋯サテラが訓練と称して生身の俺に虐待を⋯ってよく見たら俺⋯固められてる!?プロレス技で!?ロメロスペシャルってお前!?


そりゃお嬢様方もポカーンですよ!!こんなの見せられりゃ!!恐らくこの世界で初めてロメロスペシャルを見たご婦人方だねちくしょー!!


しかしだ⋯ここはあくまで冷静を保つのだ。我!!平常也!!


「いえ⋯冒険者たるもの例えどの様な状況に置かれても冷静に対しょおおいたたたた!!をしなければなりま⋯てええええええ!!んのでこの様な時でも常にクレバーあああああああーーーーっておいっ!!会話の邪魔をするのクァあああああ!!」


会話の所々に締めるのやめてホント!!


「どの様な時も沈着冷静ですわよオホホホホ!!」


そんな二人の様相をなんとも言えない表情で見るお二人。


「ええっと⋯実はお二人にお願いがございまして⋯⋯」


「ほお⋯何でしょおぉぉぉぉおおおおお!!会話中は締めんといて!!」


「冷静沈着に!!ですよう⋯ふふふふ」


「お前!!なんか変な方向に目覚めてないか!?いや⋯失礼しました。それでお願いとは?」


「ええっとですね⋯今回この様な事が起こってしまい警備を強化する事に相成りまして⋯それでですね、是非イルマ様にサテラ様、それにルゥシエル様に私の護衛をお願いしたいのです」


「護衛ですか?」


「はいそうです!!今から警備の方を雇い入れるのですが、正直イルマ様達と同等の実力者が来てくれるかどうかわかりませんし⋯雇う方々の身辺調査は行いますが完璧とまではいきません。ですので実力も人柄も既にわかっている皆様に是非お願いしたいのですが」


「そうですか⋯⋯期間は?」


「できればずっとお願いしたいのですが」


「はあ⋯⋯」


その時俺は全てを察したね。額の前でピロリロリンと言ったね!!お嬢様の少しだけ恥ずかしそうに紅潮した顔と潤んだ眼、そして背後に立つアメリアさんのお前わかってるだろうな!?確かに返しきれぬ恩があるのは承知しているがそれとこれとでは話しは別だ!!どこの部位かもわからぬ馬のボーンにお嬢様を渡せる訳ないだろう!!お前が答えるべき文言はただ一つ!!アンダスタ〜ン!?の表情を!!


ええわかっていますとも!!これでも人の顔色観測のセミプロですからね!!会社員時代でもこの能力で幾度も厄介ごとを回避したものです!!


「いやあ⋯ずっとは無理ですね⋯冒険者は動いてナンボの商売ですから」


「そうですか⋯それは残念です」


おや?結構あっさり引き下がりましたな。つまり重要度は低いのかな?

アメリアさんのお顔も通常モードに戻られたようで。


「それともう一つお願いがございます。今回の事、お二人に父が直接お話しをお聞きしたいとの事で、交話室までご一緒して頂けませんでしょうか?」


交話室とな?なんですかいそれは?


「わかりました。参りましょう。おいちょっと!!これ解いて!!解いて!!」


サテラに固め技の解除を迫るが。


「では最後に一発!!」


「あふん!!」


ビシッと締められ変な声が出る。ホント⋯締まらねえなあ。


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