表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/144

何でも闇とつければカッコいいと思っていたあの頃。その5


「しかし⋯闇というぐらいなのですから普通は身分を隠匿しますよねえ?何故自分の所属を示すような印をわざわざ付けるのでしょうか?しかも一般人にも恐れられるという事は情報が明らかに漏れていますよねえ。闇なんですよねえ?」


「自己顕示欲が高い集団なんじゃねえの?この暗殺!!うちの組織がやりましたみたいな?まあイ◯ミナティーとかフ◯ーメイソンとかエリア51とか、世界一有名だけど活動実態がわからないそんな集団なんじゃない?完全に秘密じゃあ仕事の請負も出来んからなあ」


「闇なのに⋯⋯何か腑に落ちませんね」


「まあうちの国の闇バイトも闇なのに有名だからねえ」


と話しながらアルベルトさんが警察の押収品お披露目の如く並べてくれたコイツの所持品を改めて見る。俺が興味を持ったのはやっぱりあの煙幕だ!!この世界にも火薬があるのか調べたい!!丸く形成されている黒い物質を手に取るとサテラに分析を頼んだ。


「なあ!!これもしかして火薬?ちょっと調べられるか?」


「少々お待ちを⋯⋯火薬の成分はみられません⋯主にケイ素、油脂、化学物質で出来ていますね。松脂⋯でしょうか?」


「ケイ素?石ってか!?石が爆発するんか!?」


「爆発物を含む石なら或いは⋯⋯ただあの様に爆発する石は私は知りません」


俺たちの会話を聞いたアルベルトさんが不思議そうな表情で話しかけてきた。


「こちらは魔石の粉末を樹脂で固めた乙型魔石ですな。魔石塊から削り出した甲型魔石に比べ、込めた魔法の発動力はかなり劣るものの安価で使い捨てが気軽にでき市井(しせい)に良く出回っている物ですな」


「ふうむ⋯火薬では無いのか。魔法が便利すぎる故に科学が進んでいないのね。っていうか科学が要らんのか!!」


「科学が何かは存じ上げませんが⋯⋯魔法は人類文明の根幹に当たる物。なくてはならない物ですな」


「俺の国では魔法が無かったから科学が文明の根幹だったのですよ。その俺の魔法も純粋な魔法では無く科学の延長上ですわ」


「そうですか⋯私が無知故、科学とは何かわかりませんが貴方にとってとても大切な物だという事はわかりますよ⋯⋯さて、そろそろお嬢様方がこちらにやって来る様ですな」


アルベルトさんに言われて周りを見渡すと、確かにルゥとお嬢さんがこちらに近付いてくるのが見えた。

歩けるようになったか!!それはよかった!!


「お待たせ〜。ルビーはん大丈夫やわ。小さい傷が数箇所あったくらいで大きな怪我は無かったわぁ。ウチの魔法でパパッと治療完了やえ」


「ご心配をおかけしました」


「それはようございました。ルゥシエル様、ありがとうございます」


アルベルトさんがルゥ向けてお辞儀をすると彼女は笑顔で気恥ずかしそうに小さく両手で手を振るのであった。


お嬢様も特に問題なくこれで俺達がプスりとやっちゃった所の隠蔽も済んだ。あとはコイツが何で死んだかを知りたい。


「さて、皆さんが集まった所で聞きたい事があるのだが⋯⋯コイツの死因はなんだと思う?ほんといきなり死んだのよ!!もうビックリさ!!」


「皆目見当がつきませんわ」


「闇ギルドの掟、勝利には富を、敗北には死をと聞いた事がありますが⋯⋯(かどわ)かし失敗による粛清でしょうか?しかしどうやって?自殺?」


「ウチちょっと見てみるわ」


皆疑問を口にする中、ルゥが遺体に近づき調べ始める。まずは服を捲り身体に外傷が無いかを調べている。腹部に差し掛かった時(あざ)を発見した。


「痣があるなぁ⋯⋯」


「あ、そこは俺が蹴っちゃった場所だな。結構強く蹴ったと思ったがなんか大した事無いなあ」


「それはあれやなぁ〜、身体中に魔力が走った後があるから恐らく身体強化魔術使うたん思うえ。このほっそい身体でルビーはん抱えて走るのは普通やったら無理やわぁ〜。でも魔術使うたんなら話は別え!!このナナフシみたいな身体でも常人以上の力が出せるし、防御力も上がるから兄さんの蹴りでも大きな怪我にはならんかったんやろうなぁ〜。しかしほんまウチより体重軽いと思うわコイツ。いけずやわぁ。でもこの軽さで身体強化したらめっちゃ早く走れたんとちがう?」


「うん!!めっちゃ早かった!!時速30Kmぐらいだったから馬の駆け足ぐらい早かった!!」


「そうやろなぁ〜」


「そんなに早かったのですか!?」


アルベルトさんが現在死体になっている奴の走行速度の速さに驚きの声をあげる。そうです30kmは早いのですよ!!車で走っていたら大した速度に感じませんが、身体むき出しの原付やバイクに乗るととても早く感じます。と脳内で風を身体で感じているとサテラがコイツについての分析を始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ