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昔の特撮の撮影スタイルは大体根性だった!!その6

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯


と、サテラと情報閲覧から俺が眠るまでを駆け足でお送りして参りましたが只今目が覚めました!!

それはもうバッチリと!!なんか不自然に頭スッキリしているのよねえ。


何の気なしに窓の外を見ると月が見えない。別に曇って月光を遮っている訳でも無い⋯⋯つまりは結構な時間が経っていると言う事だ。考えるに⋯⋯今はド深夜かな?


そんで起こした犯人をおれは知っているぞ。


ついでに軍人の身体が何か異常を知らせる。ピリピリとした感覚が身体全体に走る。


「何かあったか?」


俺を起こした犯人に状況説明を求める。


「侵入者です。東側から敷地に侵入し、屋敷の壁を上り2階部に向かっているみたいです。グラスの装着を」


俺はベッドから起き上がりグラスを付けると会話機のある場所に向かう。


「屋敷の2階ねえ⋯そこには何がある?」


「ルビー嬢の部屋がありますね」


眼前にUAVから送られてくる情報が映し出される。真っ直ぐお嬢様の部屋に向かっているというのならば、単純な物盗りって訳じゃあなさそうだ。会話機を手に取り繋がるのを待つ。


この時間がもどかしい。


しばらく待っていると繋がったであろう音が聞こえた。あちらが喋り始める前に現状を伝える。


「賊だ!!恐らくお嬢様の部屋に向かっていると思われる。動ける奴をお嬢様の部屋に向かわせろ!!俺もすぐ行く」


受話器を会話機本体に投げると服も着替える間も無く廊下に飛び出しグラスに映される情報を頼りにお嬢様の部屋であろう場所に向かう。途中、暗かった廊下の明かりが一斉につき人が慌ただしく動く気配を感じた。屋敷の人間が動き出したか。


お嬢様の部屋の前に付くともう既に何人かの人が集まっている。しかし中に入る様子が無い。

どうした事かと人をかき分け扉の前に行くとアメリアさんがドアノブを一生懸命回していた。


どうやら鍵がかかっているようだ。


「開かないのですか?」


「ああ、イルマ様。見ての通りです。普段お嬢様は扉の鍵をおかけになりませんのでいつもの感覚でスペアキーの携帯を失念してしまいました。なんとも情けない⋯」


そうか⋯よし!!ここは俺がショットガンを出して鍵を吹っ飛ばす場面だな!!映画や海外アクションドラマでよく見る奴だ!!やる気を出しズズいと前に出ようと思った矢先後ろから声が聞こえてきた。


「どいてくれ!!アメリア!!キーを持ってきたぞ」


声の方を振り向くと少々髪の乱れたアルベルトさんが使用人たちをかき分け扉の前までやってきた。

その手にはカギが握られておりすぐにアメリアに渡されると彼女は素早い動きで開錠し、扉を開けると何の躊躇もなく部屋の中に入っていった。


ちょっと!!賊が居たらどーすんの!?あぶないって!!


俺は拳銃を取り出し彼女の後にアルベルトさんと共に続いた。そこには主人の居ない空のベッドと開きっぱなしの窓があった。部屋はとても綺麗で争った形跡が無い事から、お嬢様は反抗する間もなく連れ去られたのであろう。


「お嬢様!!ああ⋯そんな⋯お嬢様!!」


アルベルトさんは驚きの余り声も出せず、アメリアさんは悲鳴にも似た声をあげ膝を落とす。

その顔は世界の終わりを見る様な表情に見えた。


俺は急いで窓に向かい身を乗り出して辺りを(うかが)う。


すると下方に敷地外へと移動する暗闇へ溶け込む影のようなものを視認と同時にグラスに対象の情報が表示される。間違いなくそこにいる!!俺は勢いよく2階の窓から飛び出した。

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