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昔の特撮の撮影スタイルは大体根性だった!!その5


いやあ、実に充実した時間であった。何の気なしに窓の外を見るともう日が沈み、建物やらに陽が遮られ夕日特有の赤い光の中にシルエットが薄っすら浮かんで見える状態ではないか。こんなに時間が経っていたとは⋯⋯しかしなんだ⋯この風景になんでか胸を突く郷愁を感じるのは何故だろうか?


なんておセンチになっているとドアをノックする音が聞こえた。返事を返すとアルベルトさんが夕食の準備が出来たと呼びに来たのであった。意識を腹具合に向けると空腹感がある事に気付く。それだけ時間が経っていたと言う事であろう。まあ昼があれだけ豪勢だったのだ。これは夜も期待出来るであろう。


俺は部屋を出るとアルベルトさんと共に隣のルゥの部屋に向かう。アルベルトさんに中の人は寝ているからそのまま何も言わず寝起きドッキリの如く突入してOKと言ったのだが、彼は遠慮し起こさないでおこうと気を回す。しかしこの娘は起こされる事より、飯を抜きにされる事に憤りを感じるであろう事は火を見るより明らかである。


大丈夫ですよとドアを開けそのままベッドに向かい飯だぞと大声を出すとルゥはムクリと起き上がった。

サテラの指令によりいつの間にか俺の手に握られていた櫛でまだ寝惚け眼である彼女の髪をとかす。

次に顔を洗って来なさいとルゥに告げると彼女は洗面に向かって行った。その背中には何があっても絶対飯を食うという強い意志が感じられた。


顔を洗ってこざっぱりしたルゥと俺はアルベルトさんの案内で食堂へ。今度はお嬢様が主賓席にて出迎えてくれた。再び俺達は豪華な食事を頂く事ができ、食後にはサロンにてお嬢様にゃまだお酒は早いので紅茶片手にいきなり掛けてきた眼鏡もネタに加えて会話に花を咲かせた。


お嬢様は笑顔を一度も崩さず偉い先生方の講義がいかに退屈で面倒くさいかをとても丁寧な言葉で仰られるのでした。俺も学生の頃はそうだった。おかげさまで成績は褒められるものではなかったなあ。そんな楽しいおしゃべりもお開きとなり俺達はそれぞれの部屋に戻った。


流石お金持ちの屋敷。客室毎に風呂トイレ付。俺はそんなに期間が開いていないはずなのに久しぶり感たっぷりで風呂に浸かるのだった。ああ⋯たまりませんなあ。


風呂から上がり腰にタオル一丁で寝室に出るとストレージから冷温庫取り出しその中から黒色の砂糖無しの缶コーラを手に取る。寝る前だからゼロカロリーな!!


プルタブを開け一気に喉に流し込む。風呂で火照った身体に久しぶりのコーラが身に染みる。

ああ⋯こんなにうまかったっけ?


と余韻に浸っていると廊下に面した扉がバーンといきなり開き、ルゥが突入してきたのはご愛敬。

彼女は替えの下着をサテラからもらうと、ヴィンチやランジェロ辺りが絵画や彫刻にしそうな我が艶めかしきボディーを前に特に気にすることなく赤のコーラを数本持って自分の部屋に去っていくのであった。


全く!!騒がしい奴め!!


その時⋯はらりと我が腰部からタオルが落ちるのであった⋯イヤン!!


用意されていた寝巻きはどうも重い感じがしたのでTシャツ短パンをストレージから取り出し装着し、一人で寝るには大き過ぎるベッドに入るとまあなんと寝心地の良い事!!


これはすぐ眠れそうだ。枕の感触も上々。サテラにUAVにて室内照明のスイッチを切ってもらい本格的に就寝態勢に入る。暗く静かな空間に昨日までの喧騒もゆめまぼろしと感じてしまう⋯⋯窓から綺麗な月が見える。まるで我を眠りに誘う女神の様に美しい⋯⋯それでは皆さん、おやすみなさ〜い。


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