昔の特撮の撮影スタイルは大体根性だった!!その2
「無理で~す!!」
「わ~!!こっちもかる~い!!ってなんでやねん!?」
余りにも軽い返しについ口から出てしまったインチキ関西弁!!
「はい。まず重力制御装置を起動させるのには膨大な電力が必要になりますが現時点で必要電力を確保する目処が全くと言って良いほどたっていません!!それに⋯⋯実は現在ソルデウスに動力を供給しているのはAPUなのですがこの装置が全く謎の技術で作られているのです。今の所、システム表層の起動プロセスを解析して作成したコードにより簡易的に動かしているに過ぎず言わばエンジンのアイドル状態と言ったところでしょうか?まあギアどころかUAVにも動力供給は出来ている所を見るに全開時の出力を考えるとゾクゾクしますね。ここからが重要なのですが、ソルデウスのマニュアル曰くメイン動力炉を稼働させるためには重力制御装置を起動させねばならないみたいなのです」
「つまり⋯どういう事だってばよ?」
「APUを完全稼働状態まで持っていかないと何も出来ないという事ですね」
我、一気にやる気が失せる。ソファーよりズルズルと滑り落ちてゆく。
「うわあ⋯やる気出ねえわあ⋯空飛びたかった」
「私がソルデウスのシステムを把握するまではお預けですね」
「む〜!!どれくらい掛かるの!?」
サテラの短い沈黙。
「そうですね⋯⋯わかりません!!」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
「そうっすか⋯⋯まあ⋯⋯じゃあ、しばらくはこれで頑張るしかねえな」
俺はだらしなく滑り落ちた身体を起き上がらせ再びソファーに腰掛ける。
「でもちょい待ち!!UAVの重力制御装置はAPUからの動力で動いてんじゃん!?なんで!?なんでこっちは動けんのにギアのは動かんのさ!?」
「そうですね⋯それはそれ!!これはこれ!!という事ではないでしょうか?正直解かりません。そういう仕様としか言えませんね。まあ私は謎技術の動力炉群にトキメキを隠せませんよ。ふふふ。APUどころかメイン動力炉の仕組みも全くの謎ですよ!!うひひ!!ソルデウスに燃料は積まれていないのにどうやってAPUは動いているのでしょう!?まるで空中からエネルギーを取りだしてる様な⋯」
「ああそう⋯⋯動力といえば他のギアもそういうの積んでるの?」
「いいえ、バッテリーを積んでいます。そもそもこのギアがおかしいのですよ!!ギアに搭載できる程の大きさの高出力動力炉なんて聞いた事も見た事もありません。我が国でも小型化の研究はされていますが
今の所荷物用コンテナと同程度の大きさが限界で、前線用の動力供給源で運用はされていますがここまで高出力ではありません。全く!!謎だらけで頭が混乱しますよ!!フヒヒ⋯」
う〜ん⋯所々に出てくる笑いが怪しい。
「そうか⋯でもこっちのドミネーターも動力炉積んでるみたいだぞ。どうやら何処かでブレイクスルーがあったようだ。昔からアメリカは墜落したUFOをリバースエンジニアリングをして地球製のを作っているみたいな話があったから、これもエリア51的なところで作られたんじゃねえの?ブラックプロジェクトだからお前さんも知らん訳でさ」
「なるほど⋯ブラックプロジェクトなら我々に知らされないのも当然ですね。それではドミネーターのソフトも解析してソルデウスに流用出来ないか見てみますね」
「しかしまあお前さんでも気づかん時もあるんだな。ドミネーターのスペックなんてすぐ見れるだろ?」
「ソルデウスの解析に忙しいもので、情報の表層しか見ていませんでした。もう少し余裕が出来たら見直してみますね」
「はいはいと⋯⋯んで武器の方だが、拳銃に小銃、対物やスナイパーライフル、各種爆弾、小型誘導弾、牽引式榴弾砲とそのほか合わせてよりどりみどりだな。しかし⋯戦車とか航空機とかそういうビーグル的な物は無いのだな⋯⋯あったとしてもUAVやUGVだもんな。ゲーム開発者としてはあくまでギアで戦えという事か。任意に乗り物が出せたら移動に便利だったのになあ。あ⋯ゴブリン戦でバカスカ撃った迫撃弾の在庫が心許無いな⋯⋯さてどうしたものか?」
「そうですねえ⋯要請してはい補給とは行きませんからね。銃弾はギアからカートリッジへ充電出来ますが、実体弾はそうは行きませんから」
う〜む⋯と少し考え込むと何やら迫撃弾の項目の横に注釈が現れている。これは何じゃいな?
まあとりあえず見てみよう。良い物だろうが悪い物だろうが情報はあって困ることは無い。




